【解説】米3月雇用統計は100万人近い大幅増!ただし、緩和的政策が続く理由とは?

【日本最速報】
— ゆきママに乗っ取られたアライさん♀ (@pawhara_arai) April 2, 2021
🇺🇸米3月雇用統計
・非農業部門雇用者数
予想+64.7万人増→⭕️+91.6万人増
・失業率
予想6.0%→⭕️6.0%
✅総評
想定通り強い、ややサプライズ欧米市場がお休みで注文薄いので注意!
今回も日本最速だったのかなと。ちなみに相場解説やリアルタイム速報はアライさん(@pawhara_arai)でやっていますので、フォローよろしくなのだ!

米ドル円(日足)のチャート:外為どっとコム
それでは、今回の雇用統計の結果について、簡単に分析をまとめておきますので、よろしくお願いします。
短期的な改善は当然?今後は中長期的に重要なポイントに注目!
非農業部門雇用者数が96.1万人増と100万人に近い結果となった今回の雇用統計に関しては、良好は良好ですが、まだまだ回復のワンステップに過ぎないという認識で良いかと思います。というのも、長期失業者数などは相変わらずの上昇傾向にあり、全面的に雇用が改善しているというよりは、非常に表面的、経済活動再開に伴ってレストランをはじめとするサービス業、レジャー関連の雇用が一時的に増えたとも言えるからですね。
2月→3月の変化
平均時給(前月比)+0.3%→−0.1%(悪化)
労働参加率 61.4%→61.5%(改善)
長期失業率 41.5%→43.4%(悪化)
U-6失業率 11.1%→10.7%(改善)
労働参加率 61.4%→61.5%(改善)
長期失業率 41.5%→43.4%(悪化)
U-6失業率 11.1%→10.7%(改善)
んで、ご覧のように労働参加率やU-6失業率(フルタイム雇用を希望するパートタイマーなども広義の失業者としてカウント)は改善傾向にあるものの、低賃金のサービス業を中心に雇用が増えたことで平均時給は悪化、そして長期失業者率は上昇、比率だけでなく実際の数もまだまだ増えているという結果になっています。
これが何を意味するかと言えば、中長期的に見ると労働市場は停滞しやすいということですね。特に今回(3月)、前回(2月)の雇用統計では、女性の雇用回復が顕著でした。
要は経済活動の再開に伴い、レストランを中心としたサービス業において、ポンっと需要が高まってそこに参加できる人(女性が中心)が増えただけで、本質的にはそこまで強くないという話ですね。
また、大きなポイントとして、27週以上の長期失業者に関しては、スキルや労働意欲の低下から再就職しにくくなり、これが労働参加率が停滞している理由として、FRBから指摘され続けてきた経緯があります。
というわけで、もしかするとここ数ヵ月は短期的な労働市場の改善を意識した相場が続くかと思いますが、半年、1年後にどうなってるかというと、なかなか厳しい道のりになるのではないかと思います。目先は回復も、いずれは減速、そういった想定で見ておきたいですね。
やはり単純に労働者の数が減ってしまうと、それだけ消費活動、そして経済成長率が低下するわけですからね。他の人が、それを補うだけ稼いで消費すれば問題ないですが、これだけインフレ達成に苦しんでいることを踏まえれば、それは難しいでしょう。
このことが、FRBがインフレを一時的としている背景でもあるんでしょうね。今後は労働市場全体を見て、継続的な改善が続いていくか否かを見極める作業になってきそうです。
ここを上手に改善していかないと、日本の経団連のように「賃金を削りまくったらOECD(経済協力開発機構)の中で下位になっていた、これに伴ってGDPもメチャクチャ比率が下がってた、どうしてだろう(すっとぼけ)」、みたいなことになってしまうわけですからね。
まぁ今回の雇用統計を受けて、FRBが利上げに動くようなテーパリングが近づいていると考える必要はないと、個人的には思っています。まだまだ軽々には動けないでしょうし、労働参加率(コロナ前は63%前後)の大幅な上昇や400万人を超える長期失業者(コロナ前は100万人程度)が著しく低下しない限りは、緩和的な政策が続くと考えてトレードしていけば良いと考えています。
今回の雇用統計で100万人程度の雇用が増えて、ようやく労働参加率が0.1%改善する程度ですからね。実際にはあり得ないですが、このままのペースで雇用が拡大するにせよ、単純計算でもコロナ前に戻るまでに2年ぐらいは要するわけです。ちなみに、リーマン・ショックの時は元に戻るまで6〜7年かかりました。
もっとも、目先は急回復がもうちょっと続きそうですから、1〜3ヶ月レベルの短めのスパンでトレードするのであれば、シクリ株(景気敏感株)やバリュー銘柄も買っておくイメージです。
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