【ユーロ】今夜はドラギの議会証言が焦点!ECB揺れる?フランスも緩和解除派…か【5月29日の為替相場ポイント&経済指標まとめ】

ドラギ総裁の政策スタンスについては、皆様もご存知の通りハト派的、つまりは緩和政策を支持しています。今月24日の講演でも、非伝統的な政策手段(量的緩和)による副作用は抑制されているとして、現在表明している政策軌道に沿って行動すると発言しました。
しかしながら、ドイツからは金融緩和政策の解除が求められており、メルケル首相がユーロは弱すぎると異例の発言をするなど、互いが互いを牽制し合うような雰囲気になってきました。6月8日に向けて両者の発言は注目の的になるでしょうΣ(〃゚ω゚pq)ドキッ…
そして、気がかりなのは、ECBの中心メンバーでもあるプラートECB理事とクーレECB理事の意見が異なり始めたということですね。プラート理事は現行の政策軌道を支持していますが、クーレ理事は現行のガイダンスを変更する必要まではないものの、欧州の成長は非常に強いとしており、遅すぎる行動は副作用をもたらすとしています。
ポイントとしては、クーレ理事はフランスの経済学者ということです。ドラギ総裁はイタリア人であり、EU圏の中小国の代弁者っぽいスタンスになっていますが、ドイツに加えてフランスも緩和政策解除へ軸足を移していくのであれば、飲み込まれるのは時間の問題という気がします(乂-д-)ダメ
もっとも、今日もドラギ総裁はハト派的な姿勢を堅持した発言を繰り返すと考えられますのでユーロは売られがちになるでしょうし、来週のECB理事会でも政策の変更はなく、一時的にユーロは弱まるでしょうが、大きな流れ的にはユーロ高方向といった兆候も見られるということを覚えておいていただければと思います。
基本は押し目待ち!ユーロ円を狙いながら軽く拾っていきたいです
材料待ちといった感じもあるので、それほど無理してどうこうという相場ではありませんが、もしトレードするのであればユーロ円に妙味があるように思います(*゚∀゚)=3ウマー!それでは、いつものように今日の経済指標・イベントを確認しつつ、今後の展望やトレード戦略について考えていきたいと思います↓
日時 | 国名 | 経済指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
---|---|---|---|---|---|
5/29/22:00 | 欧 | ドラギECB総裁、議会証言 | ★★★★ |

ユーロ円(日足)のチャート:外為どっとコム
なので、124円台を割り込んだ場合は一旦手控えて様子見としたいところ。仮に123円を割り込むようであれば手仕舞いを検討しましょう。ここ最近、円高方向に引っ張られている背景として英総選挙への警戒感がありますから、選挙でサプライズがないという前提に立てば、124円半ばぐらいから拾って、125円半ばぐらいで決済を考えるというのが本線かなと考えています。

ユーロドル(日足)のチャート:外為どっとコム
したがって、今週はややディフェンシブにやっていきたいところでしょう。先週、かなりの固さを見せていた1.1160ラインを割り込まない限りは現在の水準で軽く持ちながら相場を追いかけつつ、1.12ドル台を突破したら浅めでも利食いしましょう。もし、1.1160ラインをしっかり割り込むようなら損切り検討で、様子を見たいところです。その場合、1.1000ドル手前ぐらいまで、下値が広がる可能性があります。
今週は材料待ちといった感じもあり、週末には雇用統計もありますから、じっくり待ちたいところでしょう。チャンスがあれば押し目を狙っていきたいところですが、明確なユーロ買い材料もドイツ要人発言など予見しにくく、突発的なものに期待するしかありませんからね。無理せずまったりでヽ(´ー`)ノ マターリ
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