【緩和解除】ドラギナイト!ECB理事会と総裁記者会見の見どころは?【7月20日の為替相場ポイント&経済指標まとめ】

(Photo by World Economic Forum/CC BY-SA 2.0)
今日はいよいよドラギナイト!20:45にECB理事会から政策金利や声明の発表が行われ、21:30からドラギECB総裁の定例記者会見が予定されています。何度も書いていますが、今回は緩和解除、いわゆるテーパリング(緩和縮小)へ向けた一層のシグナルが出てくるかどうかが焦点となりますので、注目しておきましょう|ω'*)ジーまず、20:45からの政策・声明発表では、とりあえず政策や金利についてはほぼ100%現状維持が見込まれているので、細かな声明の変化が注目されるでしょう。市場からは「必要ならば緩和を拡大する」という文言を削除して緩和解除へ向けたシグナルを強化するのではとの声がありますので、まずはここを見ておきたいですね。
で、削除されるかどうかという議論については諸説様々ありますが、直前のリークを見る限りだと、温存させる可能性もそれなりにあるのかなと。ご存知のように、ここ最近は緩和解除を先取りする格好でユーロ高が進んでいますので、それを牽制する狙いで文言の変更は行わないというパターンは想定しておくべきかと。実際、ECB内部からは牽制発言がちょくちょく出てますからねヽ(o'∇'o)彡☆)`Д)コラコラ!パーン
市場はすでに緩和解除へ向けて動き出していますから、もし全く変更がなかった場合にはユーロは売られることになるでしょう。もちろん、こういった文言が削除されれば一旦はユーロは買われそうですが、期待感先行で進んでいる分、それほど伸びない可能性もありますので警戒しておきましょう。
そして、この前哨戦が終わるといよいよラスボスのドラギECB総裁が登場します。ハシゴをあっさり外してくる天才ですから暴落注意でしょう。特にこのユーロ高の流れを作ったのはドラギ総裁ですから、事態の沈静化を図るかもしれませんね:;(∩´﹏`∩);:コワイヨー
→【ユーロ1強】ドラギの発言で1ユーロ=127円!引き続きロング継続か?【6月28日の為替相場ポイント&経済指標まとめ】
ドラギ総裁もある程度はシグナルを送るにしても、ここまでの相場になるとは予期してなかったと思うんですよね。そう考えると今回は具体的な示唆を行わずで市場の失望を買う流れになってもおかしくはないのかなと。
なので、今晩のECB(欧州中央銀行)イベントに関しては、あまり強気ではいけないと思うので、ユーロ安を想定した備え、押し目狙いだったりポジションの調整が必要ですので、準備を整えておきましょうシャキ━゚o.(+・`ω・+).o゚━ン!!
イベントをしっかり確認して下がればユーロの押し目を狙っていきたい
ECBの結果によっては調整が長期化する可能性もなきにしろあらずなので、一度にあまりポジションを入れると死んでしまいますから、まずは結果をしっかり確認して分析した上でポジションを取っていきたいところです\_( ゚ロ゚)ハィコレダイジ!まぁ声明に変更があれば、ドラギの発言で下がっても押し目を拾っていけば良いのかなと思います。ドラギが何を言おうと、方向性としては緩和解除なんでしょうからね。ただ、声明に変化がない場合、次のシグナルは8月下旬のジャクソンホールまで待たなければならなくなりますから、その場合は慎重に対応していきましょう。
それでは、今日のこれからのイベント・経済指標を確認しつつ、具体的なトレード戦略について考えていきたいと思います↓
日時 | 国名 | 経済指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
---|---|---|---|---|---|
7/20/20:45 | 欧 | 欧州中央銀行金融政策発表 | ★★★★★ | ||
7/20/21:30 | 欧 | ドラギECB総裁、定例記者会見 | ★★★★★ | ||
7/20/21:30 | 米 | 新規失業保険申請件数 | ★★★ | 24.7万件 | 24.5万件 |
7/20/21:30 | 米 | 7月フラデルフィア連銀製造業景気指数 | ★★★ | 27.6 | 23.7 |
7/20/23:00 | 欧 | 7月消費者信頼感指数・速報値 | ★★★ | -1.3 | -1.2 |
7/20/23:00 | 米 | 6月景気先行指標総合指数[前月比] | ★★★ | 0.3% | 0.4% |

ドル円(日足)のチャート:外為どっとコム
ドル円に関しては、見事な回復を見せていますねw う〜ん、200日移動平均線(111.866円)は割り込んだものの、89日移動平均線(111.463円)は防衛しましたからテクニカル的には底入れといった印象です。5日移動平均線(112.284円)も上回ってきましたからね。決して悪くはないですが、上値がどこまでかというのが難しいんですよね。ドル買い材料もないのでスルーかと。もちろん、あえてトレードするならこれも押し目狙いでしょう。

ユーロ円(日足)のチャート:外為どっとコム
ユーロ円もかなり底堅いですね。ただし、今日のECB次第では大きく下落する可能性は否定できません。まぁ噂で買って事実で売るというパターンが近年は多いですから、そう考えると今は強気になれないので下がってきたところを狙った方は良いのかなと思います。となると、焦点は下値目処ですが、ほぼ半月以上割り込んでいない128.00円ラインが挙げられます。ここをあっさり割り込んでいくようだと黄色信号で、日足ベースでの127円前半も抜けてしまった場合には、以前モミ合っていた124円近辺での推移が続く可能性が高まりますので、警戒しておきましょう。
まぁ押し目を狙うにしてもまずは128円を割り込むかどうかがポイントですね。割り込んだら一旦手仕舞いして様子見としておいた方が無難かなとは思います。

ユーロドル(日足)のチャート:外為どっとコム
読者の方から質問も多いので、ユーロドルについてもまとめておきたいと思います。調整もありましたが1.15ドル台を維持しているので、まずは一安心ではあります。とはいえ、2016年5月につけた1.1616ドルや2015年8月の1.17127ドルは相当強いレジスタンスになることも想定されるため、ECBイベントを前にしてこちらも強気にはなれません。なので、下値に関しては21日移動平均線(1.13894ドル)あたりが一番のポイントになるでしょうか。上昇トレンド発生後に割り込んだことのないこの水準をあっさり割り込むようであれば、一旦トレンド終了といった見方も強まりそうなだけに警戒しておきましょう。
いずれにせよ、8月下旬のジャクソンホールまではユーロは押し目と考えていますが、今日のイベントでどこまで下押されるかによっても上値目標は変わってきますから、まずは慎重にトレードしていただければと思います。
もちろん、緩和解除へ向けてECBが動き出すという話でユーロがまたもう少し買われるパターンとなれば、それはそれで流れに乗っかりながらコツコツ利食いして回していっていただければ。それでは、今晩もお互い頑張りましょう!ゆきママもツイッター(@yukiyukimama)で実況予定ですので、よろしくお願いします(*´▽`*)ノ))
コメント & トラックバック
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読ませていただきました。毎度のことですが、ゆきママさんの経済関連の知識には感服します。
丁寧にありがとうございます。そう言っていただけて本当に何よりヽ(*´∀`)/
今後ともブログをお読みいただければ幸いです。