【片岡反対】日銀金融政策会合・結果発表&黒田日銀総裁・定例記者会見の結果は?【9月21日の為替相場ポイント&経済指標まとめ】

てなわけで、本日の日銀イベントについてまとめていきましょう。特に変更はありませんでしたが、新しい審議委員が入って日銀内の空気は少し変わった感はありますからね↓
■21日12:15 日銀金融政策決定会合・結果発表
・長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成8 反対1)※現状維持
→短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に0.1%のマイナス金利を適用。
→長期金利:10年物国債金利がゼロ%程度で推移する長期国債の買入れを行う。買入れ額については、概ね現状程度の買入れペース(保有残高の増加額年間約80兆円)をめどとする。
・資産買入れ方針(全員一致、反対なし)※現状維持
→ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約6兆円、年間約900億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。
→CP等、社債等について、それぞれ約2.2兆円、約3.2兆円の残高を維持する。
・わが国の景気は、緩やかに拡大している(据え置き)
・消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は0%台半ば(上方修正)
・予想物価上昇率は、弱含みの局面が続いている(据え置き)
・先行きのわが国経済は、緩やかな拡大を続ける(据え置き)
・長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成8 反対1)※現状維持
→短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に0.1%のマイナス金利を適用。
→長期金利:10年物国債金利がゼロ%程度で推移する長期国債の買入れを行う。買入れ額については、概ね現状程度の買入れペース(保有残高の増加額年間約80兆円)をめどとする。
・資産買入れ方針(全員一致、反対なし)※現状維持
→ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約6兆円、年間約900億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。
→CP等、社債等について、それぞれ約2.2兆円、約3.2兆円の残高を維持する。
・わが国の景気は、緩やかに拡大している(据え置き)
・消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は0%台半ば(上方修正)
・予想物価上昇率は、弱含みの局面が続いている(据え置き)
・先行きのわが国経済は、緩やかな拡大を続ける(据え置き)
政策に関しては何ら変更があったわけではありませんが、長短金利操作については新しく委員として就任した片岡氏が反対票を投じています。もともと同氏はマイナス金利については否定的な見解を持っており、量的緩和をさらに推し進めるべきとしていましたから、その意味での反対なのでしょう(。-`ω-)ウム!
実際、「2%の物価上昇率を達成するには不十分」として反対しており、物価見通しについても「2%に向けて上昇率を高めていく可能性は現時点では低い」としています。
これまで反対票を投じてきた木内氏とは違った意味での反対票なので、今後、片岡氏の意見がどう受け止められるのかといったことを含め注意深く見ておきたいですね。結局、なんだかんだ言ってインフレターゲットは来年もなかなか達成できなそうですし・・・(´・ω・ヾノ)ムリムリ
■21日15:30〜 黒田日銀総裁・定例記者会見
・物価は依然として弱めの動きで2%までなお距離がある
・2%の物価上昇目標をできるだけ早期に実現するため強力な緩和を粘り強く行う
・必要があればさらなる緩和を行う
・リスク要因に地政学リスクがある
・実体経済は予想以上に改善している
・片岡委員の金融政策の反対意見について詳細は控える
・活発な議論が行われるのは結構で、今後も議論を踏まえて多数決で政策を決定する
・ETF買い入れは金融政策の一環であり、株価の上下で政策変えることはない
・2%目標は政府との共同声明であり、目標変更や放棄は適切ではない
・(出口戦略について)具体的な形で示すのは難しい
・物価は依然として弱めの動きで2%までなお距離がある
・2%の物価上昇目標をできるだけ早期に実現するため強力な緩和を粘り強く行う
・必要があればさらなる緩和を行う
・リスク要因に地政学リスクがある
・実体経済は予想以上に改善している
・片岡委員の金融政策の反対意見について詳細は控える
・活発な議論が行われるのは結構で、今後も議論を踏まえて多数決で政策を決定する
・ETF買い入れは金融政策の一環であり、株価の上下で政策変えることはない
・2%目標は政府との共同声明であり、目標変更や放棄は適切ではない
・(出口戦略について)具体的な形で示すのは難しい
毎回お馴染みのテンプレ的な会見ではありますが、今日は緩和に前向きと捉えられて円が売られた・・・って指摘が多数です。個人的には、いつもと同じ発言なので、さほどどうこうというのはないと思うんですけどね。まぁ雰囲気で相場が進んだのでしょう。
取り立てて注目すべき発言もないと思いますが、片岡委員が台風の目となるかもしれませんから、黒田総裁との温度感も含めてしっかり見ておきましょうということでc⌒っ *・∀・)φ...メモメモ

ドル円(15分足)のチャート:外為どっとコム
ドル円に関しては、政策声明発表時にはほとんど無風で、黒田総裁の会見で上値を伸ばした感じですね。まぁ仕掛けが入った感じで、海外市場に入ってからは一旦利食いの流れとなっています。ただ、112円から上のレンジに一旦移行した感は強いので、引き続き底堅い値動きを続けるでしょう。トレード方針としては悩ましいですね。上値の重さもそれなりにありそうで、しかしながら北のミサイル発射というイレギュラー材料は常に抱えているわけで・・・σ(・ω・*)ンー… 一旦は様子見でしょう。
ユーロドルはジワジワと…引き続き下がったらユーロは買いで!
ここ2ヶ月間ぐらいは、ずっとユーロ買いって言ってる気はしますね。チャンスと思った時はツイートなどもしていますが、やはり下がった時はチャンスとしてユーロはチマチマ買っておきたいところでしょう。万が一、深めに調整しても買える余裕を残しておけば、それほど大火傷ということはないような気がします。それでは、今日明日のイベント・経済指標を確認しながら今後の展望、トレード戦略について考えていきます↓
日時 | 国名 | 経済指標 | 重要度 | 前回 | 予想 |
---|---|---|---|---|---|
9/21/21:30 | 米 | 新規失業保険申請件数 | ★★★ | 28.4万件 | 30.2万件 |
9/21/21:30 | 米 | 9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | ★★★ | 18.9 | 17.1 |
9/21/22:30 | 欧 | ドラギECB総裁、発言 | ★★★ | ||
9/21/22:30 | 欧 | 9月消費者信頼感・速報値 | ★★★ | -1.5 | -1.5 |
9/21/23:00 | 米 | 8月景気先行指標総合指数[前月比] | ★★★ | 0.3% | 0.3% |

ユーロ円(日足)のチャート:外為どっとコム
ユーロ円は強いですね。今日は日銀イベントの強さもあって割引が必要なので、トレードするならもう少し落ちてくるのを待ちたいですね。まぁ押し目待ちに押し目なしパターンかもしれませんが・・・。
ユーロドル(日足)のチャート:外為どっとコム
ユーロドルは21日移動平均線(1.19295ドル)を割り込んでいるのが気になりますが、この程度であれば許容範囲かなと。1.18ドル台を割り込んでくるなら、短期の場合は買うペースを少し落としたいところですが、中期目線なら腰を据えて買い進めたいところでしょう。ただ、慌てずにやりたいですし、1.20ドル以降は重たいので、超えてきたら短期・中期を問わず利食い検討です。24日にはドイツ総選挙もありますから、本格的なトレードは選挙を終えてからでも遅くはないでしょうからね。
ふぅー、久々に日に2回の更新ができましたヽ(*´∀`)/ 徐々にペースを戻していきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。
※トップ画像(Wikimedia Commons/CC0)
コメントするc⌒っ *・∀・)φ...オキガルニドウゾ!