Q.短期金利・長期金利ってなぁに? A.景気のバロメーターとされる重要な数字だよ!【金利解説①】

©タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰
先週はFOMC(連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合といった金融政策を決定するイベントがあったせいか、金利に関する質問をいくつかいただきましたので、それについて簡単にまとめておこうかなと。金利については、結構説明しなければならない事柄が多いため、3回ぐらいに分けて解説していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします(=´ー`)ノヨロシクそれにしても、トップ画のブラよろのこのおっさんが好きすぎて辛いw ゆきママがブログに使うときは、このおっさんだけを使っていく予定ですw
ちょっと話が逸れましたが本題に戻しますと、金利については色々ありますが、期間が1年未満の金利を短期金利、1年以上の金利を長期金利と分類します。ただし、いわゆる経済ニュースでは、短期金利=政策金利、長期金利=10年債利回りといった使われ方をすることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。ゆきママの記事でも、特に注釈がなければこの意味で使っていますc⌒っ *・∀・)φ...メモメモ
景気の動向を反映?金利のメカニズムとその関係性について解説!
金利というと、ニュースなどでは良く聞きますが、普通に生活しているとカードの金利とか、ローンの金利ぐらいで、なんとなく悪いイメージに捉えてしまう方も多いかもしれませんね。しかしながら、金利は景気のバロメーターとされるほど重要な数字でもありますから、常に注目しておく必要があります。そして、なぜ長期金利、つまり10年物国債の利回りが重視されるかというと、例えば、短期金利は国が政策金利として調整を行うため影響を強く受けますが、長期金利は市場の判断によって金利が決まるため、景気のモノサシになりやすいということですね。
もちろん、全く影響を受けないわけではないんですけどね・・・。また、これまでは長期金利は調整できない(市場の需給で決まるので)というのが教科書でしたが、日銀が日本の長期金利を0%近辺にペッグ(緩く固定)して調節してしまっていますからね・・・(´・ω・`))´-ω-`)) ウン
まぁとにかく、簡単にいうと景気が良いときは資金需要が高まって、国債が売られて(価格は下落)金利が上昇し、景気が悪いときは資金需要が低くなり、現金を持っているだけでは腐るだけですから、少しでも利回りのある国債を買う(価格は上昇)という流れで金利が下落します。なので、とりわけ世界最大の経済大国であるアメリカの長期金利は一番注目されるということです。
で、割とこの国債価格が下がると金利が上がって、国債価格が上がると金利が下がるという金利(国債利回り)の決定プロセスが分かりにくいので、これについても簡単に解説しておきたいと思います\_( ゚ロ゚)ハィココダイジ!
例:額面10,000円で利息が年率3%の1年債(1年後の償還期限には10,300円がもらえる債券)
この1年債については、額面(10,000円)と利息(年率3%)については変更がありませんが、需要と供給によって債券を買い取る価格は常に変化します。
景気が良くて現金需要が高い時には誰も買ってくれませんから、仮に9,500円まで値が下がった場合には、この債券の実質利回りは10,300円÷9,500円≒1.084となるので、約8.4%となります。したがって、債券価格は本来の10,000円から9,500円に下落、金利は本来の3%から実質8.4%と大きく上昇しています。
逆に現金需要が下がり、国債を買いたいという人が増えれば価格は上がります。10,100円で売れた場合、10,300円÷10,100円≒1.020となって実質利回りは2.0%ということにり、債券価格が本来の10,000円から10,100円に上昇、金利は本来の3%から実質2%と下落しています。
この1年債については、額面(10,000円)と利息(年率3%)については変更がありませんが、需要と供給によって債券を買い取る価格は常に変化します。
景気が良くて現金需要が高い時には誰も買ってくれませんから、仮に9,500円まで値が下がった場合には、この債券の実質利回りは10,300円÷9,500円≒1.084となるので、約8.4%となります。したがって、債券価格は本来の10,000円から9,500円に下落、金利は本来の3%から実質8.4%と大きく上昇しています。
逆に現金需要が下がり、国債を買いたいという人が増えれば価格は上がります。10,100円で売れた場合、10,300円÷10,100円≒1.020となって実質利回りは2.0%ということにり、債券価格が本来の10,000円から10,100円に上昇、金利は本来の3%から実質2%と下落しています。
このように債券の利回りと価格は逆向きの関係にあるわけですね。金利が上昇すると債券価格の下落、あるいは金利が下落すると債券価格が上昇することになりますので、必ず覚えておきましょう!
最近は教科書通りの動きにはなっておらず、金利は下落・株価は上昇
というわけで、教科書通りの説明ですと、金利は金利のバロメーター!不況で先行きがどうなるかわからない、市場全体が不安だという時は国債は買われて金利は下落、そして当然のことながら株も売られて株価は下がります。逆に、景気が良いときは、とにかく現金需要が高いから国債ぶん投げて株でも買っちゃえというわけで、国債が売られて金利が上昇、株価も上がります(・д・)ホー…それっておかしくねぇ?だって、最近は国債が買われて(金利が下がって)、株も買われて株価が上がってるじゃん!
つまり、実はヤバイ可能性があるってことですね。ガンガンガンガン株価は上がっていますが、そろそろバブルという指摘はかなり増えてきましたΣ(〃゚ω゚pq)ドキッ…
ただ、鶏が先か卵が先かではないんですが、今の低金利状態、緩々の金融緩和状態を好感して株が買われているといった見方もできるのですが、個人的にはそろそろ目先は怪しくなってきたと感じています。ゴールドマン・サックスもこの上昇相場からは降りましたしね。
果たしてどうなるか・・・。まぁゆきママはFXのデイトレーダーなので、何があっても問題ないですけどね。しかしながら、ここ最近は現金を多めに持って、有望な株が暴落したら買おうと狙っています(ΦωΦ)フフフ…
大体こんなところでしょうか。とりあえず、金利について大まかには理解できたと思います。次回は各国の金融政策と金利の関係などについて解説していく予定ですので、どうぞお楽しみに!
コメント & トラックバック
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おはようございます。債券の話題でたので債券について質問です。価格があがったり、下がったり長期で持つには債券(外国債券ヘッジなし)は有効なんでしょうか?
DCで外国債券にしたので。←やる前に調べろですね
コメントありがとうございますヽ(*´∀`)/ まぁ一般債券だと残念ながらヘッジにはならないような気がしますね。
恐らく、問題があると早めにぶん投げられることになるのではと・・・。
こんにちは。ゆきママ~Twitter拝見しています!
FX初心者のcibita です
頭が混乱して、恥ずかしい質問なんですが
例えば月に30万円FXで稼ぎたい!っとすると
資金は10万円でも可能ですか?
何pips取れば良いのでしょうか?
資金10万円だと月にどらくらい稼げますかね?
その場合の取引通貨は2万通貨がマックスになりますか?
レバレッジとか証拠金とか、本を読んだりしてみたのでくがなんだか理解出来なくて質問させて貰いました!ご回答わかりやすく宜しくお願い致します
コメントありがとうございますヽ(*´∀`)/ まぁ月30万円をコンスタントに稼ぐとなると、当然ですが結構大変ですね。
10万円だと、大体1万通貨ぐらいの運用がせいぜいになるので、30万円勝とうと思うと30円(3,000pips:1pips=1銭換算)必要です。
資金10万円なら、最大でも月5万円ぐらいでしょうかね。それでも月利50%ですから、コンスタントに毎月となると厳しいです。チャンスがあればといった感じでしょうか。