リスクオン想定ならクロス円?ユーロはラガルドECB総裁、ポンドは英総選挙が焦点!【11月4〜5日のトレード戦略】

一方で、ユーロやポンドに目を向けると、こちらも決定打待ちといった感じです。ドル円に関しては明日のISM非製造業景況指数という明確な目標があるのに対し、ユーロやポンドはイマイチぼやけてますからね。
未明に行われるラガルドECB総裁の講演といっても、無難に終わらせるでしょうからね。ポンドに関しては英国の総選挙が最大の焦点ですが、投票日は12月12日と結構遠いんですよね(・∀・ )っ/凵⌒☆マダァー?
ユーロとポンドは今週もヨコヨコなのかな〜と思いますが、一応はポイントやトレード戦略について簡単にまとめていきたいと思います。
ユーロドル&ユーロ円:ドル安が支える相場ならクロス円ロングを検討
ドルに関しては明日のISM非製造業指数や米中通商交渉の行方がポイントになるとは思いますが、やはり先週からのドル安の流れが継続するなら、ユーロ円などのクロス円のロングを検討したいところでしょうΣ(☆∀☆〃)キラーン!!ドル安がユーロやポンドを支えますから、今週の相場がリスクオン(選好)になる、あるいは株価も堅調で円売りモードの場合はドル円よりもクロス円をロングする方が有利でしょうからね。
それから、注目のラガルド総裁の講演は日本時間明日未明、5日4:00から予定されていますが、そこまで踏み込んだ発言をするかといえば、その可能性は低いでしょう(´・ω・ヾノ)ナイナイ
とはいえ、世界的に緩和政策を呼びかけて今年の世界同時緩和に結びつけたことを考えると、ドラギ前ECB総裁以上に緩和を模索していくことが連想され、ややユーロ安に傾くかもしれません。その場合はユーロドルの押し目にはなりそうですけどね。

ユーロドル(日足)のチャート
ユーロドルは4ヵ月ぶりに200日移動平均線(1.11953ドル)を抜け切れるかどうかといったところでしょう。200日線はジワジワと切り下げてきますが、1.120ドルの節目ラインも攻防のポイントです。これらを抜けると上値を攻めやすくなるでしょうし、ユーロそのものの値動きに変化が出てきそうです。また、この時に今週リスクオンならユーロ円をロングしていくのが良さそうですね。
逆に下値に関しては、1.110ドルラインに89日移動平均線(1.10985ドル)や21日移動平均線(1.10848ドル)もジワジワせり上がってきているので、この辺りが強いサポートゾーンとなりそうです。
ラガルドの会見で1.109〜1.112ドルぐらいまで押し下げられれば、押し目買いでしょうか。損切りは一目均衡表の雲に突っ込みそうな1.106ドルぐらいに置いておきたいですね。

ユーロ円(日足)のチャート
今週の展望をリスクオンで見るならドル円よりもクロス円のロングの方が有利そうです。特に中国とFTAで合意したNZドル円やユーロ円なんかがチャンスかなと。ユーロ円も200日移動平均線(122.082円)がターゲットになっていますしね。ラガルドの会見で押し下げられるなら買い場のチャンス。もっとも日足ベースで下がっていく120円台半ばを抜けていく動きには注意か。大台節目の120.00円を割り込んだら損切り撤退でしょう。
ポンドドル&ポンド円:上昇に勢いがないので焦らずトレードしたい
以前にアッパーカットを記録したような動きにはなっていませんから、トレードする際は焦らずですね。特に1.500ドルを狙うような数ヵ月単位のスイングトレードを試みるのであれば、尚更焦る必要はありません。少なくとも総選挙の結果を見てから、あるいは全てが終わってからでも十分でしょう(๓´˘`๓)マターリ選挙動向については今後詳しく書いていく予定ですが、現状ではどちらかの政党が圧勝するような大差にはなっておらず、ハング・パーラメント(宙ぶらりんの議会)と呼ばれる、どの政党も議席の単独過半数を獲得していない状況になってしまう可能性は十分あります。
となると、メイ前首相の時の二の舞、結局は何も決められずでズルズルと離脱期限が迫り、合意なき離脱リスクということでポンド売りに傾く・・・なんてシナリオも考えられないわけではありませんからね_(┐「ε:)_ズコー!
あとは今週はBOE(英中銀)イベントもあります。カーニーBOE総裁も1月31日で任期満了を迎え、次期総裁が誰になるかが注目されますが、基本的に総選挙前は次期総裁を指名しないので、後任が誰になるかは総選挙後です。
そこまで目新しい材料が出てくるとも思えませんが、もしこれでポンドが押し下げられるなら、押し目でチャレンジしても良いかもしれません。

ポンドドル(日足)のチャート
ポンドドルの値動きを見る限り、ポンドそのものは動きようが無い感じですね。世論調査でボリス首相率いる保守党が急激に支持率を伸ばすとか、そういうネタでも無い限りは厳しいかなと。目先はヨコヨコ想定で、1.28ドル台で押し目買い、1.29ドル台では利食いといった感じのトレードに徹するしかなさそうです。損切りは早めなら200日移動平均線(1.27091ドル)割れの1.269ドルぐらいに置いておけば良いでしょう。引っ張っても1.260ドルを割るなら、状況的にはかなり怪しくなっていると思うので、そこでは完全撤退推奨です。
じゃあ逆に1.29ドル台で戻り売りができるのかというと、それはすべきでは無いと思います。これまでは合意なき離脱も想定されてポンドはずっと売られ過ぎてきた経緯があり、やはり総合的な勢いを考えると上方向に跳ねやすいですからね。ひたすら押し目・ロングを狙って、想定を超えたら損切りですね。

ポンド円(日足)のチャート
ポンドそのものの動きが出てくればポンド円も面白いですが、現状だとやや突っ込みにくいかなといった感はあります。ドル安で支えられ続けてきたポンドそのものにもやや限界が見えそうで、明確なポンド高材料が出てからの方が良いでしょう。とりあえず、こんな感じで見ています。米中通商交渉期待などでダウが高値更新していく流れなら、ユーロ円なんかをロングしていこうかなといった程度ですね。
ただ、基本的にはそこまでリスクオンにならないと考えていますし、明日のISM非製造業指数が非常に大きなリスクになりますから、昨日の記事にも書いたようにドル円ショート持ちで結果待ちですね。良ければ一旦切って次の値動きを考えるか、ユーロ円などのロング・押し目狙いに切り替えていく予定です(`・ω・´)シャキーン
11月4〜5日の重要イベント&経済指標
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※トップ画像(Alexandros Michailidis/Shutterstock.com)
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