週明けはリスクオフ（回避）スタートと言われていますが、少し利食いに傾いてるだけでしょうね。ビットコインも20%以上の下落を記録していますが、ここからさらに20〜30%調整する、100万円を超えるような落下がなければ、本質的に強気の買いモメンタムが揺らいでいくことはないように思います_(*・ω・*)_ｾｰﾌ!

そして今週の為替相場についてですが、ドル高の流れが続いています。先週から流れが変わってきたように感じます。極端なドル安の織り込みは一旦止まった感がありますね。

この値動きの背景としては、バイデン政権が実質的に上下両院を支配したことで、大規模な追加経済対策が行われるという期待が高まっていることがあるでしょう。

これまでは財政赤字を意識した悪い金利の上昇が意識されていたものの、株式市場のリスク選好度合いの高まりを受けて、徐々に為替市場でも期待感が優勢に。

つまり、政権と議会が景気のテコ入れに動き、さらにはFRB（米連邦準備制度理事会）の金融緩和策がマッチする形で米国の経済が力強く回復するという楽観シナリオですねヽ(・∀・)ﾉﾜﾁｮｰｲ♪

先週末は米12月雇用統計の悪化を受けて一旦反落しましたが、雇用の悪化はFRBの緩和策の長期化を正当化しますし、さらには追加支援策への期待感も高まるという話ですね。結局、ドルの買い戻しは止まらず、ドル円は104円台に定着しています。

ドルインデックス（日足）:TradingView

ドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）もポンポンポンとジャンプアップ。まぁ米長期金利（10年債利回り）も1.15%レベルが上限となればこの程度でしょうが、やはり1.20%を超え、今の雰囲気のままならドルはさらに買い戻されそう。

逆に、金利も上がらずでモタついていくようだと、どこかでまたドル売りに傾くことになるかもしれません。そのタイミングはやや見えにくいので、今は状況を見極めるのに徹した方が良いでしょう(*'_')ｼﾞｯ…

バイデン失望はまだまだ先か？豪ドル円などの押し目は狙いつつも様子見！

今週の14日にパウエルFRB議長の発言機会、15日には米12月小売売上高の発表もありますので、これらが注目されるでしょうかね。あとは、当然、議会動向という話にはなっていくでしょう。

そもそも、2,000ドルの給付金は実現可能なのか。そして、グリーン・ニューディール政策にどれぐらいの予算をつけられるかも未知数。今はバイデン次期大統領にラリっているような状態。良いが覚めた時にどうなるかは大いに注目したいところ。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

日足ベースで104.20〜104.60円レベルは強めのレジスタンス（上値抵抗）ゾーン。89日移動平均線（104.575円）も控えているので、スンナリ抜け切るのは難しそうですが、抜けてしまうと105.00円などの大台節目を攻略して上に放たれる格好が見えてくるので警戒は必要でしょう。

上値トライに失敗すれば、また戻り売り（ショート）を試みていくことになりますが、まずは相場のモメンタムと米国の政治状況次第といった感じでしょうか。流れが変わっているので、安易な売りは避けたいところ。

金利高に支えられている感じがするのだ。ドル円の戻り売りは一旦ストップするのだ。

【ドル円USD／JPY】 pic.twitter.com/OoqduF3ad2 https://t.co/HGfk8nX8aG

— ゆきママに乗っ取られたアライさん♀ (@pawhara_arai) January 8, 2021

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ユーロドル（日足）のチャート：外為どっとコム

やはり高値で突っ込んでいくのは危険でしたね。ユーロドルはドル安にのみ支えられている相場でしたから、値動き的には仕方ないところでしょう。ユーロ買い材料が見えない中では、ドル買いが一巡するのを待つのみ。安易に値頃感で買っても火傷するだけなので、今週は様子見でしょう。

ポンドドル（日足）のチャート：外為どっとコム

ポンドドルも1.350ドルの節目を割り込んで下げ基調が鮮明となってきました。ドル高に加え、ポンド自体が売られているのも大きいですね。背景には、英国でのコロナ感染拡大、ロンドンでは重大インシデント宣言で制御不能に陥っていると報じられたことがあります。

目先は1.330ドルレベルで下げ止まれるかどうかでしょう。ここで持ち堪えれば、かなり底に近いといった認識。あっさりなら1.320ドル、89日移動平均線（1.31734ドル）を割り込んで沼りそう。

とりあえず、1.330〜1.335ドルでは厚めに買って、あっさり1.330ドルを割り込むなら、損切りで底を確認したい。

これで株安からの円高、金利がそこまで下げずにリスクオフのドル高も残る、円高＆米ドル高パターンなら、クロス円、特に豪ドル円なんかは待望の押し目チャンスになるんでしょうけどね。今のところ、そこまで大きなリスクオフ材料が見えないのが難点ですが。

まぁ普通に考えれば、給付金2,000ドルが頓挫した時とかでしょうかね。ただ、2,000ドルの直接給付はなんだかんだ実現しそうな雰囲気はありますが。14日にバイデン次期大統領が支援策について自身の提案を発表するとしているので、株価的にはそこらでまた跳ね上げそう。となると、ドル円はもう一段の上昇がありそうか。

バイデン失望には、まだ時間がかかりそうなので、まったり見ておきましょう。ドル円などは難しい位置にいますからね。あまり無理してトレードしなくて良いでしょう。


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※トップ画像（Blanscape/Shutterstock.com）