週明けはいきなりドル円乱高下スタート！きっかけは令和臨調（令和国民会議）が政府と日銀の共同声明の見直し提言ですね。令和臨調の共同座長に翁百合氏（次期日銀副総裁の有力候補）がいたことで、金融緩和政策の見直し路線が意識されました。

やはり岸田首相に近い関係筋からは、現行の日銀による金融緩和策は限界であるとの声が大きいですから、本音としても見直しという方向性なのでしょう。総裁人事が誰になるかはもちろんのこと、副総裁人事もかなり大きなポイントですからね。むしろ、タカ派的、反リフレ的な副総裁が選ばれることになると、金融引き締め方向への修正が強く意識されそうです。

というのも、副総裁は2名選ばれますからね。総裁人事は無難にならざるを得ないというか、黒田総裁による異次元金融緩和の舵取りを手伝ってきた雨宮副総裁が現在の最有力候補とされています。黒田総裁ほどハト派的（緩和的）でないにせよ、金融緩和を主導してきたメンバーだけに、新総裁が雨宮氏ということになれば、瞬間的には円売りで振れるかもしれません。

もっとも、副総裁2名にタカ派的な翁百合氏、さらに反リフレ派の学者が選ばれるようであれば、岸田総裁のメッセージ性は明らかですからね。初動は総裁人事で円売りだったとしても、副総裁がタカ派的なら、喜んでドル円戻り売り…そんなことを考えてみています。

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それでは、今日の値動きを踏まえながら、現状や今後の展望について解説していきますので、よろしくお願いします。

FOMC後のドルの方向性に注目！ドル安ならドル円ショート意識が強まるか

Fedウォッチャーのニック・ティミラオスも手のひらクルックルになってきましたからね。先々週の1月22日には、次回0.25%の利上げ、さらにその次の3月0.25%の利上げで打ち止めという、かなりハト派的な見通しを表明。しかし、昨日1月29日には労働市場は非常にタイトであり、FRBメンバーは再度インフレが加速することを懸念している、などとタカ派的な見解を示しました。

これによって週明けの今日は米長期金利（10年債利回り）が上昇し、1ドル＝130円の大台に乗せる場面がありました。もっとも、その後は冒頭の令和臨調の提言報道で急落でしたが。

今回0.25%の利上げ、次回0.25%の利上げで打ち止めというのがコンセンサスですし、実際にそうなる可能性が高いでしょうが、おそらくパウエルFRB議長は楽観モードの株式市場が気に入らないんでしょうね。これまでも資産効果（株高によってインフレが継続する）に懸念を表明する場面がありましたから、楽観する市場に釘を刺してくる可能性はありますね。まぁ市場はそれでも無視を続けそうですが、クラッシュ要因にはなり得ますからね。

ドルインデックス（日足）:TradingView

注目は101ポイントレベルでカッチカチのドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）が、FOMCでどうなるかですね。ドル安が確定するなら、やはりドル円は下方向という意識が強くなると思います。今日は経済指標を受けてユーロがやや買われていることで、ドル安気味に推移していますが、そこまでユーロが信頼できる状況でもないですから、ドルの戻しに警戒ですね。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

令和臨調の政策見直し提言による円高から、再び円安に。なんだかんだ円売りもかなりしつこいですね。この辺は日米金利差意識が強くあるんでしょう。129.00〜129.30円のサポートレベルで完全に止まりましたからね。

やはり何度も繰り返していますが、金利が高いことの絶対的なアドバンテージは無視できるものではなく、1ドル＝127〜128円レベルから下に行くには、日銀の金融緩和見直しや、それこそFOMCでハト派的な利下げ見通しでも示されないと難しいのかもしれません。

まぁ先を見越していくのであれば、日銀の緩和政策見直しは必然ですし、目先では日銀総裁人事もありますからね。米国が利下げといった話になるのはまだかなり先ではありますが、少なくとも利上げは打ち止めですから、ドルの上値は限定的でしょう。

ただ、ごく短期的にはドルの買い戻しもありそうなので、やはり131円台に近づくレベルで売っていく程度かなと思います。今は21日移動平均線（130.367円）レベルで上値が抑えられてはいますが、ドル買い戻しならあっさり突き抜けそうですからね。

FOMCでの結果があるまでは極端なドル買いもないですが、少し買い戻されただけでも130円台半ばぐらいはあっさりありそうなので、レンジ的なドル高の限界レベルを見極めて戻りを叩くぐらいでしょうか。とりあえず、FOMCで結論出るまで何もしなくても良いですしね。無理せずまったり見ておきましょう。

米国株はビッグテックの決算が木曜日のアフター（日本時間金曜日の早朝）に集中してますので、FOMC前に一旦利食いで良さそうですね。特に短期意識して入ってるポジションは利益確定して良いですし、あとは資金的に重たくなってるポジションとかも切っておくと良いかもしれません。

大荒れで下がる場面は出てくる可能性がかなりありそうなので、そこで買い戻せば良いかなと。アライさんも最近上がったアマゾン（AMZN）とかは8割ぐらい一旦利食いしちゃいます。下がればすかさず買い戻しますけど。

最大403,000円キャッシュバック！通貨強弱が見れて相場が一発で分かる

ぶっちゃけてしまうと今や各社のスペックはほぼ横並びなので、どこ使っても同じと言えばほぼ同じなんです。でも、LIGHT FXにしかない強みという意味では、口座を持っていると通貨強弱が見れる点でしょうか。とりあえず、これを見るためだけに口座を持ってても良いレベルです。

通貨強弱は便利☺️ユーロが最弱に。 pic.twitter.com/tR4TvaSkul

— 米国株アライさん💙cisを超えた為替神💛 (@pawhara_arai) July 20, 2022

このように一発で各通貨の強さが分かりますから、トレードをする前に相場全体を瞬間的に把握するのに役立つんですね。スマホアプリでも見られますが、口座を持っていないと見れないのが玉に瑕。

通貨強弱からヒートマップ、ポジションブックまで見られるのだ！ pic.twitter.com/t1rP6JR4u6

— 米国株アライさん💙cisを超えた為替神💛 (@pawhara_arai) July 28, 2022

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