【前回までのあらすじ】
携帯料金値下げの改正案を閣議決定と報じられているが、極悪非道なぼったくりをする3大キャリアが大幅な値下げに踏み切るかは疑問が残るところ。
それならば、さっさと格安SIMに移行したいというボスの希望を叶えるため、今日もどん太は格安SIMの説明を続けるのであった…
【今更聞けない】そもそも格安SIMって?MVNOってなんだっけ…
安心してください。一見、情報強者に見えるボスも正確には覚えていませんでした。読者の皆様もスタートは同じです。むしろ、もっと進んでいる方が多いでしょう。
まず、携帯やスマホにはSIMカードと呼ばれる小さなチップが入っています。これはSubscriber Identity Module Cardの略で、加入者識別モジュールカードと訳されています。
SIMカードには、どの携帯電話会社を使用しているかといった契約情報や、固有の番号が付与されています。それと電話番号を結びつけて通信ができるようになるわけです。
また、MVNOは大手キャリアから無線通信インフラ(携帯やスマホに電波を送るための設備、帯域)を間借りして、通話、データ通信などのサービスを提供している業者のことです。
Mobile Virtual Network Operatorの略で仮想移動通信業者と訳されています。一方、docomo、au、SoftBankはMNO(Mobile Network Operator)と呼ばれ、これがいわゆる3大キャリア(移動体通信事業者)ですね。
そして、MVNOは価格を抑えてサービスを提供していることから、MVNOの提供するSIMカードは格安SIMと呼ばれるようになりました。
SIMとMVNOは意味が全く異なりますが、現状ではMVNO≒格安SIMとなって価格の安い通信事業者という意味合いで使われるようになっていますので、そういう認識を持っておけば良いでしょう。
月額1,000円運用も可能!どうしてこんなに安くできるの?
3大キャリアと比べて圧倒的な安さを実現できる理由としては、通信インフラをレンタルするため設備投資費や維持費などがかからないからですね。また、店舗をほとんど設けずにネット販売のみの業者が多いのため、人件費などのコストを大幅に削減しています。
ただし、徹底したコスト削減の裏にはデメリットもあり、分からないことがあっても電話で質問をして自分で解決していくしかありません。しかも、つながりにくかったりもします。
トラブルがあった場合には、Q&Aを読んだり、自分でネットで調べたりするといった最低限のリテラシーがないと、少し厳しい面もあります。店舗に行って店員さんに丸投げというのはできませんからね。
そもそも電波は公共の財産なんだから、もっともっと安くしろよ!公共の電波といえばテレビ局の放映権料安すぎだろ!電波オークション導入してさっさとテレビ局の利権を奪え!あとNHKも解体しろ!放送押し売りヤクザ!NHKをぶっ壊す!!!
格安SIMにする場合の注意点まとめ!電話番号は変わるの?
携帯会社を変える場合のネックの1つに電話番号が変わってしまうことを挙げる方がいるかもしれませんが、番号ポータビリティ(MNP)という制度を利用すると、電話番号はそのままで別な携帯会社に移ることが可能です。
ただし、キャリアから提供されているメールアドレス(@docomo.ne.jp・@softbank.ne.jpなど)は使えなくなってしまいますので注意が必要です。
今はGmailなど高性能なフリーのメールアドレスを無料で取得することができますので、そちらを使うようにしましょう。これならキャリアが変わっても安心です。
また、引き落としには本人名義のクレジットカードが必要な業者が多いですから、その点も注意が必要です。
契約時は日割りですが、解約時は1日使おうが31日使おうが1ヵ月分の請求になりますから、ギリギリまで使ったほうがお得です。docomoとauの締め日が月末、Softbankは締め日が10日・20日・末日の3パターンあります。
ただし、MNPの予約から格安SIMが届くまで1週間程度かかることもあります。締め日を1日でも過ぎてしまうと月額料金が発生する他、更新月を過ぎてしまうと違約金が発生することになりますから、格安SIMを申し込む際は10日程度の余裕を持って申し込むことをオススメします。
・自分の端末のSIMカードのサイズを確認して、対応しているかチェックしよう!
SIMカードにはnanoSIM・microSIM・標準SIMの三つのサイズがあります。ほとんどの業者では3タイプ用意していますが、中にはnanoSIMかmicroSIMしか選べないといった会社もあります。
せっかくSIMが送られてきても使えなかったということのないように、「自分の端末名&SIMカードサイズ」で検索して確認し、対応しているかチェックしましょう。
また、端末付きのお得なプランを用意している会社がほとんどなので、数年使っている場合は機種変更も検討すると良いでしょう。
しかしながら、格安SIMは何と言っても安いです。3大キャリアのユーザーは平均で月々1万円近く支払っていますが、これが格安SIMなら簡単に2千円以下にすることもできるのです。
また、縛りのないプランも多いですし、あってもほとんどが半年から1年程度、その後は自由に解約可能ですから、実はMNPを利用して端末を安く買うといった場合にも使えるんですよ。この裏ワザについては後日解説しますので、どうぞお楽しみに!
3大キャリアは2年縛りを終えると、更新月を2ヶ月から3ヶ月程度、設定しています。この期間以外に解約すると10,260円とられてしまいます。なるべく、更新月にMNPするのがベストでしょう。また、MNPを利用する際も3,240円の事務手数料がかかります。