いよいよ本日(11月5日)に米大統領選挙が行われます。大勢は日本時間で明日6日の昼から夕方にかけて判明(大差の場合は午前中にも)とのことですが、世界中が注目する重要な政治イベントです。
やはり、世界一の経済大国であり軍事国家である米国のリーダー選びは重要ですから、中身をしっかり理解しておきましょう!この記事を読めば、明日、学校や会社で大統領選について解説できること間違いなしです!
米大統領選挙は4年に1度!選挙人団制度と勝者総取りがポイント
まずは基本から。米国の大統領選挙は4年に1度行われます。選挙人団制度を採用しており、50州のそれぞれが選挙を行い、それぞれの州の勝者が選挙人を総取りする仕組み(勝者総取り方式)となっています。
選挙人の数は全部で538人ですから、270人以上確保すれば当選となるわけです。ちなみに、選挙人は各州の人口比によって配分されており、人口の多い州で効率良く勝利することが勝利への近道です。
例えば、カリフォルニア州は54人の選挙人を持つ最大の州ですが、逆に最小のメイン州は2人しかませんからね。どう考えても、人口比が高く選挙人が多く割り振られた州で勝つことが重要です。
また、州単位での勝者総取り方式ですから、その州で圧勝してもあまり意味がないわけで、わずかな差でも重要な州で勝つことが求められます。これも米大統領選を読みにくくさせている要因でもありますが。
上記は2016年の大統領選の結果ですが、民主党のヒラリー候補が232人の選挙人を獲得したのに対し、トランプは306人も獲得し圧勝しているように見えます。
しかしながら、総得票数ではヒラリーの6585万票に対し、トランプは6298万票と、米国全体で見るとトランプは300万票も少ないわけです。
これは都市部を中心にヒラリーは得票を重ねましたが、トランプがラストベルト(赤錆地帯)と呼ばれる脱工業化が進み失業率の高かった州で勝利し、選挙人を多く獲得したことによります。これが米大統領選挙の面白さ、難しさでもあります。
共和党:伝統を重視し、保守的な政策を推進。政府の干渉を最小限に抑える「小さな政府」を志向。
民主党:リベラルな政策を推進し、社会問題に積極的に取り組む「大きな政府」を支持。
両党とも内部には多様な意見が存在し、一枚岩ではありませんが、米国の選挙ではこの2つの政党が主に争います。
スイングステートとは?大統領選の勝負の分かれ目はココ!
選挙人団制度、勝者総取り方式に続き、米大統領選挙では「スイングステート(振り子のように揺れる激戦州)」がキーワードとなります。
米国は歴史的にというか、1965年に制定された投票権法(アフリカ系アメリカ人が選挙権を持った)以降、共和党のニクソンが当時は多数だった白人票を取りに行くという戦略もあり、共和党は白人向けで保守的、民主党は黒人寄りでリベラル、という構図になってきました。
まぁ民主党は最初からリベラルだったわけではなく、1968年の大統領選でニクソンが白人票を獲得しまくって圧勝したので、仕方なく黒人を中心とした有色人種にすり寄ったという経緯があります。
また、最近はヒスパニック系が極端に増加しているので、先祖がアイルランド出身でヒスパニック受けの良かったバイデンが2020年の大統領選で勝利することになりました。
話は少しそれましたが、州の人種の構成比率などにより、米国はかなりすみ分けが進んでいるので、この州は民主党、この州は共和党、というように色分けされ、誰が候補者になろうと伝統的に勝利する政党は変わりません。
なので、次第に大統領選ごとに共和党が勝ったり、民主党が勝ったりする、振り子のように毎回変わる支持の拮抗しているスイングステートと呼ばれる州が、最終的に選挙結果を左右するようになりました。
例えば、ニューヨーク州などのように70-80%が民主党のカマラ・ハリスを支持するような州で、いくら共和党のトランプ候補が頑張ったところで、結果はひっくり返りませんからね。
支持率が45%で少し負けてるけど、頑張れば逆転できそうなスイングステートで勝利することが重要になるわけです。
わずかにトランプ有利?予想を難しくする米国社会の現状
じゃあ現状どうですかという話になると、若干トランプ優位かもなぁ…ぐらいで、株式市場などのマーケットは織り込みを進めている状況です。が、基本的にはどちらが勝っても不思議はないという状況です。
実は、先ほどの話にも少し関係しますが、米国は人種や教育レベルによって投票傾向に極端な差があるため、仮にランダムで抽出したとしても、かなり補正をかけないと世論調査として使い物にならず、このことが予想を困難にしています。
日本だと、教育レベルなどによって極端に投票傾向が変わらないので楽ですが、米国の場合、数百人を無作為にサンプリングしても、州の人口構成比とは全然違うレベルに黒人が多かった、などが生じてしまうことがあります。
そのため、世論調査自体にとても多くの仮定や変数をかけることで補正し、どうにか数字を出しているわけです。実は、これが予想と結果がメチャクチャにぶれてしまう原因でもあります。仮定や変数が正しければ良いのですが、そうじゃないと全く違った数字が出ちゃいますからね。
あとは、そもそも米メディアや世論調査会社自体が、特定の党を応援しているという、バイアスもありますからね。それはスポンサーの意向だったり、そもそも読者・視聴者を獲得するためにはそうならざるを得ません。
ほとんどが民主党寄りのニューヨーク州などで、保守層向けメディアをバリバリ発行したからって売れるわけないですからねw 当然、リベラル寄りの報道をして、視聴者を集めるのが自然です。日本のテレビなどが高齢者向けメディアになりつつあるのと一緒です。
結果が判明するのは日本時間6日夕方ごろ?注目すべき州とは
そして、スイングステートと呼ばれる州は7つありますが、特に重要なのはペンシルヴェニア州とミシガン州ですね。この2つの州をどちらが取るかで、ほぼほぼ勝者が決まります。
上記はRealClearPoliticsの世論調査と予想です。ハリス251人、トランプ287人で、トランプが36人も大量リードしているかのように見えますが、例えばペンシルヴェニア州の投票人は19人ですから、ここをトランプが落とすと、ハリス270人、トランプ268人で逆転します。
このようにToss Ups(五分五分)とされる、僅差で争っているスイングステートを1つ落とすだけで、結果が変わることになります。これが、どう転んでもおかしくないと言われる理由です。
トランプとしては、ノースカロライナ州(16人)、ジョージア州(16人)は勝利想定なので、どちらかを落とすとかなり厳しいです。どちらかでも負ければ、マーケットは一気にハリス当選に傾くでしょう。
逆にハリスは、ペンシルヴェニア州(19人)、ミシガン州(15人)、ウィスコンシン州(10人)を守り切れるかどうかですね。これらを獲得すれば、もはや盤石ですが、ペンシルヴェニア州を落とすとトランプ当選の可能性がかなり高まります。
ジョージア州 12時過ぎ
ミシガン州 13時過ぎ
ウィスコンシン州 16時(夕方)以降
ペンシルヴェニア州 16時(夕方)以降
重要な州の大勢判明(当確)が出る時間の目安は、日本時間でだいたいこんな感じですね。午前中の速報で、ノースカロライナ、ジョージアのどちらかでハリスが勝つと、ハリス当選意識で瞬間的に株安・円高になりやすそうです。
一方、ノースカロライナ州、ジョージア州の両方をトランプが勝った上で、さらにミシガン州も勝つとなれば、トランプ当選織り込みで、株高・ドル高でしょうか。
ただ、最終的にはウィスコンシン州とペンシルヴェニア州次第というか、これら州をどちらが勝つかが重要になるので、そこを注目していただければと思います。
仮にトランプがノースカロライナ州、ジョージア州で負けても、残りの3つを全てを獲得すればトランプが勝つことになるわけですし、この辺はなかなか悩ましいですね。
大統領選に関しては、こんな感じですね。ちなみに、株・為替(ドル円)の値動きについては、以下の記事で解説したので、ご覧いただければと思います。
➡︎トランプvsハリス米大統領選直前!パターン別の株式・為替市場の展望と投資戦略→11月4日
マーケットはトランプ勝利を織り込んで、株高・ドル高になってきた分、ハリス氏が勝利する場合は巻き戻しでごく短期的に株安・ドル安がありそうですが、特に株に関してはどう転んでも押し目かと思います。やはり、大統領選後は期待感によるハネムーン期間と年末ラリーで上がりやすいですからね。
➡︎【1ドル=200円予想】円安・株高のトランプトレード本格化?米大統領選挙の展望・戦略を解説→10月29日
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。まずは、明日の米大統領選の結果を見ながら、チャンスがあればしっかりトレードしていきましょう!
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