✅バフェットのS&P500インデックス売却は“0.02%
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイがポートフォリオに占めるS&P500インデックス(SPYとVOO)の“0.02%”分を完全売却したというニュースが話題となっています。
『世界一の投資家』とも呼ばれるバフェットが全ポジションを売却したとなると、「インデックス投資はもうオワコンなの?」「米国株はバブル崩壊するの?」と不安になる方もいるかもしれません。実際、アナリストもそれを煽ります↓
バフェット氏はかつて「資産の99%をS&P 500に投資すべき」と述べたが、今回そのETFを完全売却した。これは、景気後退や金利の影響を懸念し、市場のバリュエーションを警戒している可能性を示唆。バフェット氏の動きは、単なる売買ではなく、投資家にリスクを再評価する警鐘として捉えることもできる。 pic.twitter.com/xTm9Bemxhr
— 朝倉智也(Tomoya Asakura) (@tomoyaasakura) February 14, 2025
なので、特に去年の新NISA制度スタートに合わせて、S&P500につみたて投資を開始した人は不安に思う人も多いかもしれません。
しかし、結論から言えば、このニュースだけでS&P500などのインデックス投資が価値を失うわけではありません。この記事では、その理由をわかりやすく解説します。


そもそも超微小なポジションだった
バークシャー・ハサウェイは巨大な投資持株会社です。その保有資産は総額は6,000億ドル(90兆円)以上にのぼります。当然、金額としては大きいですが、その中で“0.02%”というのは、全体から見ると極めて小さな比率と言えます。
わかりやすく言えば、100万円持っている人が、200円分の投資信託を解約した程度の話なのです。こうした小さな売却が、バークシャー・ハサウェイ全体の投資方針を象徴しているわけではないでしょう。
個人投資家に対するバフェットの助言
ウォーレン・バフェット自身は、個人投資家に対して「S&P500のような低コストのインデックスファンドに投資するのが最良の手段だ」「資産の99%をS&P500インデックスに投資するべき」という主旨の発言を何度もしています。
これの真の意味としては、莫大な資金を運用する機関投資家や、バフェットのような世界トップクラスの投資家を除けば、個人投資家が長期的にプロを上回る成果を出すのは難しいと考えているからです。
そもそも、いわゆる投資のプロであっても20年近いスパンで見た場合、S&P500に代表されるようなインデックス投資を上回るパフォーマンスはほとんどなく(プロ運用のアクティブファンドがインデックスを上回る割合は2%程度)で、基本的に手数料負けしてしまいます。
■参考記事➡︎【解説】誰でもプロに勝てる唯一の方法がインデックス投資です!【ホリエモン/カブアンド前澤】
したがって、手数料が極めて低いインデックスに投資することが、ほぼ全ての個人投資家にとって最適解と言えます。なので、今回の『0.02%売却』がバフェットのインデックス投資論を否定することにはならないでしょう。
インデックス投資が引き続き有効な3つの理由
(1) 市場全体の成長を享受できる
インデックス投資は、市場全体の成長とともに資産が伸びていくことを目指す手法です。S&P500なら、アメリカの代表的な大型企業500社の株価推移に連動します。企業の成長や、アメリカ経済全体の発展を幅広く取り込むことが可能で、個別企業の倒産リスクや業績悪化リスクを分散できます。
(2) 低コスト&運用の手間が少ない
インデックスファンドは、アクティブファンドと比べて運用コスト(信託報酬)が極めて低く設定されています。さらに、個別株のように企業分析や売買タイミングを検討する手間も少なく、銘柄入れ替えなども自動的に行われる仕組みです。
長期投資を考える多くの個人投資家にとって、シンプルで続けやすいというメリットもあります。
(3) 長期で見ると高いリターンが期待できる
過去数十年のS&P500の推移を見ても、下落局面はあるものの、長期では着実に成長してきました。もちろん、過去の実績が未来を保証するわけではありませんが、長期投資の視点ではインデックス投資は有力な選択肢であると考えられています。
バフェットが小さなポジションを売却した背景を考えてみる
そもそも、バフェット(バークシャー・ハサウェイ)は、主に割安だと判断した優良企業を大型投資する『集中投資』を得意としています。一方、S&P500インデックスは、あくまでも「米国株市場全体に薄く広く投資する商品」です。
バフェットにとって、インデックスファンドは“本人が大きなリスクを取って勝負する対象”というより、『個人投資家などに推奨しやすい、長期・分散投資の代表例』と考えていると思われます。
実際に、『(バフェットが)自分自身で運用する巨大資金』を大きく振り向ける先は、インデックスよりも一つひとつの個別企業がメインです。
また、バフェットはかねてから100年後も投資したいと思う企業の株を保有するとしていますので、リスクを感じた時の見切りは相当早いですからね。
コロナ禍では航空株を全て売却しましたし、2023年には米中対立激化を懸念して台湾セミ・コンダクター(TSMC)の株を全て売却しています。
バフェット(バークシャー・ハサウェイ)のポートフォリオ
2月14日に提出された第4四半期の報告書では、バークシャー・ハサウェイの米国株式の保有情報が公開されています。
アメリカン・エキスプレス(AXP)16.82%
バンク・オブ・アメリカ(BAC)11.17%
コカ・コーラ(KO)9.31%
シェブロン(CVX)6.42%
オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)4.63%
ムーディーズ(MCO)4.36%
クラフト・ハインツ(KHC)3.74%
チャブ(CB)2.39%
ダヴィータ・ヘルスケア・パートナーズ(DVA)2.33%
これら上位10銘柄でポートフォリオの約90%を占めています。2024年末時点で合計38銘柄ありますが、残りを知りたい方はこちらでどうぞ➡︎BERKSHIRE HATHAWAY INC
株価が下落した2022年には500億ドル以上の超大人買いをしましたが、2023年、2024年は一貫して売り手に回っています。
2024年は年初に3,500億ドル以上の株を保有していましたが、年末には2,670億ドルまで縮小。特に2024年の第4四半期(10〜12月)には、バンク・オブ・アメリカとシティグループの持ち株を大幅に削減しています。
短期国債と現金の総額は3,500億ドル以上となっていますが、これらの動きは、バフェットと社内チームが高値で評価されている株式市場の中で利益を確定した、より慎重な姿勢の表れであると指摘されています。
まぁ暴落したタイミングでは、しっかり投資するので、あくまで機動的な資金移動といったところでしょう。いずれにせよ、インデックス投資自体を否定しているわけではなく、より有望な投資機会を見据えた行動と捉えるべきでしょう。


少しでも「危険だ!」と感じたら全てを切るのがバフェット流ですが、個人投資家に当てはめても仕方ないような気はします。
まとめーインデックス投資はまだまだ有力!
・バフェット本人は長年、「個人投資家にはS&P500インデックスのような低コストファンドが最適」と発言
・インデックス投資の本質的なメリット(分散効果、低コスト、長期的な成長)は変わらず魅力的
結論としては、バークシャー・ハサウェイが微小なインデックスファンドを売却しただけで、インデックス投資全体の価値が揺らぐことはありません。
むしろ、バフェット自身が長年推奨してきた考え方を継続することこそ、個人投資家が長期で資産を増やす一つの有力な選択肢と言えるでしょう。
インデックス投資はシンプルでありながら、過去の市場の成長を享受してきた非常に有力な手段です。バフェットがいくらか売却したというニュースだけに振り回されず、長期投資を続けていきましょうということで。


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