1月27日にDeepSeekショックが半導体銘柄を直撃!エヌビディア株はマイナス17%近い大暴落となりました。
この記事では、なぜ大暴落になったのかを含め、本質的な問題とは何か、そして今後の展望・投資戦略について、初心者にも分かりやすく解説していますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。
中国DeepSeek社の“R1(アールワン)”は何が衝撃的だったのか?
中国のAIスタートアップ企業であるDeepSeek社は、1月25日にAIモデル“R1”を無料でオープンソース公開しました。驚くべきことに、開発期間はたった2ヶ月、開発コストは約9億円(600万ドル)という短期間・低予算で完成させたとしています。
これまでのAI開発は『超高性能(かつ超高価格)なGPU(計算装置)が必須』と考えられてきました。しかし“R1”の開発では、かなり安価なGPUを使いながらも、高い性能を実現できたという点が大きな特徴です。
エヌビディアが暴落した理由ービジネスモデル崩壊への懸念
◆エヌビディア株が急落した理由
DeepSeekの発表後、エヌビディアの株価は一夜にしてマイナス17%近くも急落し、約91兆円もの時価総額が失われました。
エヌビディアは、超高性能・超高額のGPUを独占的に供給してきた企業です。もし『安価なGPUでも十分なAIが作れる』と証明されれば、NVIDIAのビジネスモデルに影響が出る可能性があるため、マーケットは敏感に反応しました。
◆ビッグテックのAI投資計画への懸念
また、マイクロソフト(MSFT)、メタ(META)、アルファベット(GOOG)、アマゾン(AMZN)などのビッグテック企業は、AI開発に数十兆円という莫大な投資を表明していました。
その背景には『大規模な資金を投じてこそ、他社に追いつかれないほどの技術的優位を確立できる』という考えがあります。
しかし、今回のDeepSeekの登場で「高性能AI開発に本当にそこまでの投資が必要か?」という疑問が浮上することになります。
また、株主(投資家)から「投資を抑えて自社株買いなどによる還元をした方がいいのでは?」という声が高まることも予想され、エヌビディアのGPUを含めた設備投資が縮小・見直されるとの見方も株安につながりました。
DeepSeekが投げかける本質的な問題ービッグテックの独占が崩れる
DeepSeekそのものが脅威になるかは別として、低予算で高性能なAIが作れるという話になると、ビッグテックのAIビジネスの根幹(見通し)が大きく揺さぶられることになります。これは、将来的にビッグテック偏重のS&P500やナスダックといった指数にとっても課題になるでしょう。
◆大手企業の価格決定力・支配力が崩れる
将来的には、大手企業がAI関連サービスを独占的に(高価格で)展開し、さらに自社のAIを使わせることで市場を支配するというシナリオを想定していました。
ところが、DeepSeek社のようなスタートアップが短期間・低予算で同等レベルのAIを作れるとなると、ビッグテックの支配力は及ばず、むしろ脅かす存在にすらなり得ます。
◆巨額投資の是非、先行者利益の崩壊
繰り返しになりますが、「安価なGPUでも十分なAIを開発できるなら、数十兆円も投資をする必要があるのか?」という疑問が生まれます。今後は、ビッグテックの投資戦略や株価評価を根本的に見直す動きが出るかもしれません。
短期的には『不要な投資を減らして株主に還元→自社株買い』となって、株価が上向く可能性がありますが、長期的には『競争優位性が下がる可能性がある』という懸念も残ります。
いずれにせよ、巨額投資により先行者利益を確実なものにするとの見方が支配的だっただけに、DeepSeekの登場で、この見方が根幹から揺るがされることになっています。
◆オープンソースがもたらす破壊力
DeepSeek社が“R1”モデルをオープンソースで公開したことで、誰でもモデルをダウンロードし、再学習や魔改造が可能となりました。
これはクローズド(非公開)体制のときよりも圧倒的に速いスピードでイノベーションが進む恐れがあり、大手企業がAIを独占しにくい時代になってしまうかもしれません。
かつてMeta(旧Facebook)も“Llama(ラマ)”というAIモデルを部分的にオープン化して注目されましたが、DeepSeek社の“R1”がさらに大きなインパクトを与えることで、Metaが『AIオープンソースのリーダー』という立場を維持するのは難しくなったと言えます。
今後の投資方針ーまずは絶好の買い場になり得る
最近の大幅な下落により、エヌビディアをはじめとする半導体関連銘柄が大きな打撃を受けました。
エヌビディア(NVDA):-16.86%
台湾セミコンダクタ(TSMC):-13.33%
ブロードコム(AVGO):-17.40%
マーベル(MRVL):-19.11%
私自身も保有銘柄の一部でかなりの損失が生じていますが、以下の3つの理由から、エヌビディアについては基本的に“買い”判断で考えています。
◆理由(1)“効率化=GPU不要”説は誤解
今回の急落の大きな要因として、「AI開発の効率化が進むと、高性能(=高額)なGPUが必要なくなるのではないか」という見方が挙げられます。しかし、これは“ジェボンズのパラドックス”(効率化が進むことでかえって需要が増える現象)の典型例になる可能性が高いと考えられます。
・コストが下がるほど、AIを導入する企業や国が増える
これまでは資金面や技術面でハードルが高かった中小企業や途上国でも、効率化によってAI開発の参入障壁が下がります。その結果、より多くの企業がGPUを必要とする可能性が高いと考えられます。
・エヌビディア製品の需要はむしろ高まる
こうした広範なAI導入が進むと、GPUの需要がさらに拡大し、エヌビディアの成長が続くと予想されます。
・例)燃費がいい車が登場すると、ガソリンの使用量が減るどころか、車がたくさん使われるようになって総消費量が増える…など。
◆理由(2)競合他社がなく、エヌビディアは“1強”状態
将来的には分かりませんが、ここ1〜2年のGPU市場では、エヌビディアに近い位置にいる競合企業は見当たりません。短期的にはライバルが少ないため、エヌビディアの圧倒的なシェアが維持される見込みです。
将来的に他社が追随する可能性は否定できませんが、現段階では大きな脅威となる企業は見当たりません。
◆理由(3)短期的には業績が堅調
エヌビディアの製品は現在“予約完売”状態で、今年の生産分は売約済です。そのため、今年2025年の業績が急激に落ち込むリスクは低いでしょう。
また、最近の下落には“DeepSeek”の登場による、ビッグテックの設備投資見直し・注文キャンセルの懸念もかなり織り込まれていると考えられます。この嵐のような値動きが落ち着けば、決算発表などをきっかけに買い戻される可能性が高いと見ています。もちろん、ビッグテックが設備投資継続ならプラスです。
あくまで、株価は決算ベースで、半年から1年先を織り込むとされます。5年、10年後も安泰かと言えばそうではありませんが、少なくともここ1〜2年の業績が大きく落ち込むような事態にはないと考えています。
⚠️ビッグテックの決算とリスク:短期的な警戒ポイント
ただし、1月29日にマイクロソフトとメタ、2月4日にアルファベットの決算が控えています。これらの決算で、設備投資の見直しに言及されると、エヌビディアの売上減少が意識され、株価がさらに下げる可能性はありますので、短期的には警戒ておきましょう。
エヌビディアの投資戦略と買いのタイミング
・ノーポジなら喜んで買うべき割安な水準
・100〜110ドルあたりの水準まで下がれば、さらに追加買いを検討したいところです。
・ただし、さらなる暴落のリスクを完全には否定できません。
・100〜110ドル程度で資金の7〜8割程度、2〜3割はキャッシュとして残すなど、分散を意識した投資で。
・ここ1〜2年は問題ないですが、もしかすると一生一緒ではない可能性は意識
他銘柄への見解
◆台湾セミコンダクター(TSMC)
・エヌビディアのGPU生産を支える“ファウンドリー(半導体受託生産)”の世界トップ企業。
・エヌビディア以上に“1強”の状態で、ライバルがほとんどいないのが強み。
・地政学的リスク(台湾情勢など)は気になる要素ですが、今回の下げは完全な“買い場”でしょう。
◆マイクロソフト、アルファベット(グーグル)などのビッグテック
・短期的に設備投資を見直すことで株価が上がる可能性がある一方、莫大な設備投資を継続する場合、マーケットから嫌気される可能性があります。
・基本的には買い判断ですが、こちらも資金を2〜3割は残した上で投資を検討するのが無難でしょう。
◆ブロードコム(AVGO)、マーベル・テクノロジー(MRVL)
・エヌビディアほどの圧倒的な決算を出せるかはやや疑問も。
・半導体銘柄が弱く、現段階では優先度はやや下がるため、さらなる下落局面があれば買い増しを検討する程度で良いでしょう。
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※米OpenAIはGPUだけで5,000億円以上投資したとされる
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