暴落でやられている人はスマホぶん投げて、普段手が出ないような美味しい昼ごはんを食べましょう。精神ボロボロの時にトレードすると傷口を広げるだけです。
というわけで、お寿司食べてきます
— どん太 (@dontayamakawa) 2020年3月9日
画像:Trading view
これは過去5年間半のドル円レートです。2014年ハロウィン緩和と呼ばれたサプライズの黒田バズーカを始め、何度も大きな上昇と下落を繰り返していることが分かります。
ここ3年はめっきりボラティリティが減っていますが、それこそが罠なんだと声を大にして言いたい。
一度出たトレンドというのは、人々の予想を突き抜けるまで止まらないことが多々あるからです。
どん太は2016年1月末、日銀によるマイナス金利発表から二週間の相場で致命傷を負いました。
2015年2月から2016年の1月上旬までの11か月の間、ドル円は118円以上の円安ドル高で推移していました。それどころか、118円にタッチしたのはチャイナショックの起こった2015年8月中の一回、たったの一日のみです。
ドル円は押し目買いしているだけで儲かる相場でした。
日本は金融緩和を続けているのに対しアメリカは金利を引き上げてるんだから、将来的に125円の高値も突破していくものだと信じてやまなかったので、ドル円を「売り」で入るという考えは当時FXを始めたばかりのどん太には一切ありません。
それゆえ、2016年に入ってから下方向に118円をブレイクされたものの、いつか戻るものだと思い込んでトレードしていました。
そんな時発表されたのが2016年1月29日の日銀による「マイナス金利政策」です。普通に考えれば金利が下がれば通貨の価値(旨味)が下がるので通貨安になります。
ついにきた!もう二度と118円は切らない!いやそれどころか、120円も切らないんじゃ!?ということで、喜び勇んで120円代でガッチリ掴みました。
これが悲劇の幕開けでした。
118円はあっさり突破され、先日の安値116円、節目の115円と次々突破されていきます。
耐え切れず損切りもしましたが、少しリバウンドしたところが「底打ち」だと勘違いし、乗り遅れてなるものかとそのたびにポジションを取り直しては下落という、ジャンピングキャッチと底値売りを繰り返します。
ここまでくるとぶち切れて、「売り」もやってみましたがうまくいきません。いわゆる往復ビンタです。
そして超ありがち、取り返そうとしてロット数を増やすという暴挙に出ます。
ロット数を増やしたところで心の負担が増すだけなので、勝つ可能性はさらに低くなるのは猿でも分かります。もはや損するためにやってるような「自傷トレード」です。
そして忘れもしない2月11日建国記念日、増大した含み損に心が折れ、全てのポジションを閉じてスマホアプリを削除。半年間コツコツプラスにしていた分は軽く吹き飛び、貯金もかなり消し飛びました。
ポジションを切ってから数日は茫然としていましたし、時々聞こえてくる相場のニュースに発狂しそうにもなりましたが、時間が経つとすっかり忘れて6月に相場に復帰!(人間意外と強い!)
113円代で切ったドル円は107円台に突入しており、イギリスのEU離脱なんてあるわけない!チャンス!(学習能力0…)
そして皆さんご存じの通りイギリスはEUを離脱。再び致命傷を負ったのでした。
ロット管理も大切です。身の丈以上のポジションを取ると寝るに寝られず、仕事にも集中できず生活の質が著しく低下します。
現在含み損に苦しんでいる方は、一旦自分の許容範囲までポジションを減らすことを検討してもいいと思います。
儲けそこなっても別に死にはしません。
今こそ冷静に!デマに騙されるな!
これはリーマンショックが起こる前後のドル円チャートです。はやり円高に振れているのが分かります。
リーマンショック時の値動きの恐ろしさは、上下に大きく振れながら(底打ちっぽい動きを見せつつ)半年近く下落したことです。
リーマン発生から日米株共に4割以上下落し、ドル円も15%下落しました。恐ろしいことに日本だけ金融緩和しなかったため、2011年には1ドル80円を割る超円高不況に見舞われます…。
今回のコロナショックがリーマンショック級だという人やそれ以上という人もいますが、そんなの誰にも分からないことだけが分かっている状態です。
ブレグジットの時もトランプ大統領が誕生した時もそうでした。自称専門家が世界の終わりを絶叫していましたが、実際は真逆で世界経済は回復に向かいました。
今回も世界経済崩壊を喜んで喧伝する人がいますが、それは自らの首を絞める事に他なりません。
蔓延するコロナウイルスにより、世界中の人々が疑心暗鬼になっています。人の弱みに付け込むように、耳障りのいい言葉をかけて騙そうとする輩も跋扈しています。
デマに騙されないようにしましょう。今求められているのは冷静な態度です。
コロナウイルスの脅威については所説ありますが、個人的には騒ぎすぎだと思っています。ウイルスで死ぬ人よりも、経済苦から自殺する人が増えることの方がよほど問題です。
どの情報を信頼していいのか分からない場合、(人格的には置いといて)経済に関していえばうちのゆきママ社長はガチです。
数日前の予想を持ち出してきて外れたなどと大騒ぎしている人がたまにいますが、状況は刻々と変化してるので、分からないことがあったら直接質問しましょう。
個人的に思うのは、ゆきママ社長のようなうまい人の言うことを聞いていると、攻撃力よりも守備力が上がります。損しにくくなるということです。
すでに傷ついてしまった人は一旦相場と距離を置いてもいいでしょう。
中長期的に見るとチャンスがきているのかもしれませんが、それはあとから分かることですし、相場が落ち着いてから買っても十分間に合います。
とにかく退場だけは避けなければなりません。
長い目でみれば右肩上がりで経済は成長しているのに、やめてしまっては元も子もないと思ったからです。
あれから数年経った今でも、トレードはうまくならず損を出す毎日ですがなんとか生きてます。
相場のことで病む人を見るのは本当につらい。繰り返しますが、儲けなくたって死にません。いや、損したって死にません。
いつでもチャンスが転がっているのが相場です。長い人生まだまだ続いていきます。たった一度の失敗したくらいで負けてはいけません。
確かに現在は資金に限りがあるため、自分の許容範囲以上のポジションをとることはなくなりましたが、積極的にリスクを取りに行っていた時期がどん太にもありました。
そして、思い込みトレードから半退場に二度追い込まれました。
今回のコロナウイルスショックで大損してしまった人もいるかと思います。
でも、そんな時こそ危ない。損失の8割は自暴自棄になってから発生するものです。
ド下手クソトレーダーどん太からのみんなへのお願いです。
「相場なんかで心を病まないで。」