※Mobile network operator。自社で基地局を持つdocomoやソフトバンクのようないわゆるキャリアのこと。MVNO、俗に言う格安シムはキャリアから回線を間借りしてサービスを提供している。楽天モバイルはMVNOとして運営していたが、今後はMNO一本に絞っていく考え。
楽天の料金プランはたった一つ!一見良さそうだけど期待外れ!
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」は通話し放題、データ使い放題で月額2,980円(税別)をうたっていて、しかも300万人は1年目無料!
現在、3大キャリアで同程度のプランは7、8千円かかるので破格と言えます。こんなの何も考えず契約でしょ!と思うかもしれませんが落とし穴が盛りだくさん!
まず、データ使い放題は以下の楽天回線エリアに限られます。
・東京23区と周辺(千葉市、横浜市、さいたま市の一部)
・大阪市とその周辺
・名古屋市とその周辺一部
・京都市の一部
・神戸市の一部
楽天回線エリア以外ではau回線を間借りして通信するため上限は2GBです。つまり、大都市部のユーザー以外は2GBだと思って下さい。
2GBを超えると通信速度は最大で128kと遅くなり、追加でデータを購入する場合は1GBにつき500円です。
接続先により料金が変わるということなのに、楽天回線以外は通信しないようにする設定は現在実装されていないのも痛い。(アプリを立ち上げれば、楽天とauどちらの回線に繋がっているかの確認はできるようです。)
全国を楽天回線がカバーするのは来年3月を予定しているようですが間に合うのか…。ちなみに、楽天回線エリアでも屋内では繋がらないといった報告もあります。
また、通話かけ放題と言ってもRakuten Linkアプリというものを利用します。Rakuten Linkアプリを使わず通話すると30秒20円です。このアプリはiPhoneに提供されていないので、現在のところiPhoneは楽天モバイルで使えないようです。
試験運用の口コミによると、このRakuten Linkアプリ(IP電話)を使った通話は途切れやすかったり、通話がきても非通知設定で誰からかかってきたのか分からないなど使いにくいとのこと。
また、MNPで他社から乗り換えは4月8日からとなっていて、それまでは新規での申し込みのみとなっています。
対応端末以外動作しないかも
Rakuten UN-LIMITは300万人限定(一人一回線のみの申し込み)で一年目無料となっていますが、数は増減の可能性があり、先着か抽選かさえ分かっていません。(もしかしたら地方のユーザーははじかれる?)
Rakuten Linkアプリをインストールし初回アクティベーション(利用登録後SMS認証を完了)を今年の8月31日までにすれば事務手数料3,300円が無料になります。オンラインで6月30日までに申し込むとさらに3,000楽天ポイント還元。
しかし、Rakuten Linkアプリをインストールして自由に通話できるのは以下の楽天回線対応端末(しかも楽天モバイルで購入したもの!?)に限られるようです。
悲報
楽天モバイルのフルキャリア新プランのUN-LIMIT、iPhoneでは使えないらしい。
対応リストにないから問い合わせてみたら、なんと使えないと言われた… pic.twitter.com/WtQKBJaV6K
— たかめ®︎ (@gaojie_TKM) 2020年3月4日
試験運用中のユーザーによると、iPhoneXR以降のDSDS対応機種(simを二枚挿せるタイプ)なら使えるという話や、対応端末で一度アクティベート化したsimなら非対応端末でも使えるという情報もありますが、実際はやってみないと分かりません。使えても動作がおかしくなるかもしれません。
端末がSIMフリーでも使えない可能性があり、下手をすれば事務手数料3,300円だけの払い損ということになりかねないので、確実に使うなら楽天回線対応端末を楽天経由で買うことになります。
回線の安定性などの面でも不安が残るので、使うとしてもメインではなくサブで契約することを強くおすすめします。(しかも無料に限る。)
・1年目無料、二年目以降2,980円で使い放題だが制限が多い
・楽天経由で購入した指定応端末以外の動作の保証はない
・申し込むとしてもメイン回線にしない
・サブ回線で申し込んでも3,300円の損を覚悟する