『自分は2段階認証しているから大丈夫』と安心している方も多いかもしれません。しかし、メールアカウントの乗っ取りや公共WiFiの傍受、マルウェア(ウイルス)感染など、攻撃手段は多岐にわたるため、二重・三重の対策を取らなければ万全とはいえません。
この記事では、実際に起きている不正ログイン事件の事例や原因、具体的な対策についてわかりやすくまとめました。あなたの大切な資産を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。
※なお、筆者は過去から現在まで楽天証券・SBI証券の紹介やアフィリエイトを行っていません。
一体何が起こったのか?ー楽天証券の事例
2025年3月下旬、大手ネット証券会社の楽天証券で顧客の口座が第三者に不正アクセスされたとの報告が相次ぎました。
具体的には、持っていた株式が知らないうちに売却されて見覚えのない海外株(中国株)が購入され、口座を持っている投資家にとって大きな損失を生む被害が報告されています。
#注意喚起 #楽天証券 #拡散希望#株 #NISA
ちょっと情報収集を兼ねてなのですが、楽天証券の講座が不正アクセスされて昨日所持してるNISA枠含む金融商品を全て売却され代わりにアンバーヒルフィナンシャルという中国株を大量購入されて一晩で含み損が300万ほどでてしまい放心状態です。↓— Qサク (@Qsakucom01) March 20, 2025
楽天証券は「原因はフィッシング詐欺による不正ログインの可能性が高い」として注意を呼びかけ、問題となった一部中国株の取引停止を発表。
一方、「フィッシングメールを受け取った記憶がない」という被害者の声もあり、今後の調査結果に注目が集まっています
■テレ朝news報道➡︎楽天証券で不正アクセス被害続出 勝手に株取引「損失200万円超」積立のみ利用でも
被害件数や具体的な事例
現時点で正確な件数は公表されていませんが、楽天証券によると昨年末頃から“不正ログイン”の相談が増えており、最近も複数の被害報告が寄せられているとのことです。
・50代男性:10年間積立投資信託しか利用していなかった口座で、約320万円相当の知らない中国株を購入される被害が発生。
不正アクセスの原因・手口
楽天証券は「自社システムからIDやパスワードが流出した事実はない」とし、楽天証券を装った偽メール(「セキュリティ強化」を装った内容など)から、偽サイトに誘導して認証情報を盗み取るフィッシング詐欺が原因としています。
偽サイトでは『本来ログイン直後に入力しないはずの取引暗証番号』を求めるなど、典型的なフィッシングの特徴があるとのことです。
一方、利用者のPCがウィルスに感染しており、情報が抜き取られていたのではないかという指摘もあります⬇️
楽天証券の不正アクセス被害が話題ですが原因として利用者のPCがInfoStelaler/情報窃取特化型ウィルスに感染しており、そこから認証情報が抜かれ悪用されている可能性が高いと考えます。PCでの取引が多くChrome等のブラウザにログイン用と取引用のID/Passwordを保存していた人は特に注意が必要です。以… pic.twitter.com/Wtl1Qs9t3z
— nekono_nanomotoni (@nekono_naha) March 22, 2025
同様の事例はSBI証券でも報告されているのでご注意を!
Xでの報告によると、SBI証券で2025年1月17日に少なくとも2名の口座が不正アクセスされ、合計で1,000万円以上の中国株が取引時間の終了間際に購入。翌日には暴落して大損したとのことです⬇️
SBI証券の不正アクセス被害の件、弁護士さんへの相談向けに資料を纏めていますが、状況が複雑で果たして内容を理解して頂けるのか心配です😅ところでこの件、近隣の方には直接内容をお話ししたりしていますが、こちらでは具体的に何が発生したのか、まだ呟いておりませんでしたので資料から一部抜粋を pic.twitter.com/qTt0rh4ouU
— 801_ukeru (@801_ukeru) March 17, 2025
臨時メンテナンス・高速規約変更を発表
SBI証券は、この件についてなんらアナウンスをすることなく、2025年3月22日の18:00〜臨時メンテナンスを行なっています⬇️

さらに、不正アクセスが報じられ始めた直後に規約変更を発表しています⬇️

■公式HP➡︎SBI証券の約款・規程集 新旧対照表(2025年4月21日)
変更が行われた(3)と(4)について簡単に解説すると、以下のようになります。
「ユーザー認証(ID・パスワード)の一致を確認して行われた取引であれば、たとえ本人以外が操作していたとしても、当社は一切責任を負いません」という免責条項です。
(4)の主旨
「当社に落ち度(故意または重大な過失)がない限り、ID・パスワード等の漏洩・盗用・不正使用による損害について、当社は責任を負いません」という免責条項です。
たとえば、ユーザー側のパソコンがウイルスに感染していたり、公共WiFiでパスワードを盗まれる、フィッシング詐欺に引っかかってしまうなどが原因の場合、SBI証券に責任を問えない、という内容です。

犯人の目的は中国株?高値で買わせることで利益を得た可能性
ログインID・パスワード、取引暗証番号などを盗み、証券会社の口座を乗っ取っても本人名義の口座にしか出金できないため、資金を直接引き出すことは困難です。
そこで流動性の低い(注文がほとんどない)中国株を高値で売り注文を出しておき、被害者の口座の資金で高値で買わせることにより利益を得た可能性が指摘されています。
①犯人は流動性の低い(ほとんど注文がない)中国株を安く大量に仕入れる
②犯人側口座で高値の売り注文を出しておく
③被害者の口座から高値で買わせる(犯人は差額を利益として得る)
このようにして、事実上資金を奪うという仕組みが考えられます。中国株が使われる理由としては、流動性が低い株で相場を操作しやすいことや、中国特有のマネーロンダリングのしやすさなどが推測されています。
PR/証券口座の乗り換え検討!資金を分散して複数口座でも運用を
パスワードの変更や2段階認証、ウィルスチェックなどは当然ですが、そもそもとして1つの口座に資金を集中させすぎるのもリスクかもしれません。また、とりあえず中国株を扱っていない証券会社の方が安心できるでしょう。
私が使っている口座開設・維持手数料無料の松井証券とGMOクリック証券は中国株の現物取引は行なっていません。(松井証券は2011年に中国株の取り扱いを停止)
特にGMOクリック証券は現物は日本株のみということもあり、日本株中心でNISAをやる人にとっては良いでしょう。
もちろん、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)やオルカンなどの投資信託を買うことはできますので、ご安心ください。
松井証券:米国株やゴールド投資のNISA口座として活用を!
NISA(少額投資非課税制度)を利用して米国株を買うなら、私も使っている松井証券がおすすめ!NISAなら取引手数料が無料で、コストなしで米国株を買うことができます。
また、最高値を更新し続けていることで話題の金(ゴールド)投資において、信託報酬手数料の低い“SBI・iシェアーズ・ゴールド”などに投資できる数少ない証券会社でもあります⬇️

▼参考記事
➡︎PR/松井証券なら低コストでゴールド投資もできる!米国株投資は手数料無料
➡︎PR/業界初!松井証券の無料新機能がスゴい理由を徹底解説
GMOクリック証券:短期トレードや日本株の取引におすすめ!
私がほぼ毎日トレードで使っているGMOクリック証券は、FXはもちろん、日本株や米国株CFDなど、多くの取引に対応した総合口座(NISAにも対応しています)で便利です。
しかも、現金のもらえるキャッシュバックキャンペーン・特典も豊富です。下手な株式優待より全然おいしいので、まさに持っていて損のない口座です。
▼参考記事
➡︎PR/【最大16,000円】GMOクリック証券の最新キャンペーンまとめ:FX口座開設特典で4,000円もゲット!
➡︎PR/知らないと大損!コストゼロで両替できるGMOクリック証券【両建てで円高リスクも回避】

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ステップ4 本人確認書類を提出する
・マイナンバーカードが1枚あればOK!
・持ってない場合は、免許証やマイナンバーの確認できる書類を提出
・最短手続きなら、口座開設後にFX取引が即時可能!
※CFD口座やNISA口座は後から必要なタイミングで追加できるので、まずはFX口座を解説しましょう!

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まとめ:自己防衛意識を高めよう
楽天証券やSBI証券で起こった不正ログイン事件は、2段階認証をしていても突破される可能性があることを示しています。
攻撃者はメールアカウントのハッキングや公共WiFiの盗聴、マルウェア感染など、あらゆる手段を使います。
また、SBI証券は落ち度(故意または重大な過失)がない限り、責任を負わないという姿勢を明確にしていますから、自分の資産は自分で守る必要があります。
投資初心者の方はもちろん、長年投資をしている方も『自分は大丈夫』という思い込みを捨て、最新のセキュリティ対策を行うことが大切です。
・2段階認証+メール以外の手段
・フィッシング詐欺への警戒
・ウィルス対策ソフトとOSアップデート
・複数口座でリスク分散
ぜひ今回の記事を参考に、あなたの大切な資産をしっかりと守ってください!
・実際の被害事例と犯人の手口
・害を防ぐためのポイント(2段階認証だけでは不十分!)
・複数口座によるリスク分散の重要性