✅S&P500の3月底入れ傾向とは?
今年に入ってから特に米国株が下落傾向なこともあり、新NISAでインデックス投資をしていたオルカン派とS&P500派でも明暗が分かれる結果となっています。
このブログでもお伝えしている通り、EUが歴史的な転換を迎えたことで欧州株価がリードしており、その影響から全世界に投資するオールカントリーの強さが目立っています。
一方で、米国株は3月に底入れすると煽るアナリストも多くいます。この記事では、果たしてそれが真実なのかどうかを含め、その理由についても解説していくので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。


3月に底入れする傾向があるって本当?
S&P500の過去20年ほどのデータを振り返ると、特に大きな株価下落(ベアマーケット)が起きた年に、3月に重要な底値をつけたケースがいくつも見られます。
たとえば、2003年や2009年、そして2020年のようにリーマンショックやコロナショックといった大危機の局面では、S&P500が3月に大きく下げ止まり、その後反転上昇に転じる流れがありました。

噂は本当でした!しかし、これは『3月になると毎年必ず底が来る』という意味ではなく、あくまで過去20〜30年の平均的な動きを見たときに、3月下旬あたりに相場が下げ止まりやすいというパターンが存在する、ということです。
実際、3月下旬(3月23日前後)から4月下旬(4月27日前後)を比較すると、S&P500は過去20年のうち18回と90%の確率で上昇しています。つまり、3月下旬に“短期的な底”をつけてから4月に向けて反発する展開が多かったということです。
過去のチャートを見ても、2月後半から3月にかけて株価が調整(下落)し、3月下旬に底を打つケースは何度も見られます。もちろん、強気の相場(ブルマーケット)が続いている年には3月を単なる通過点として、そのまま大きな調整が起きずに上昇を続ける場合もあります。
ただ、過去のデータを平均すると『2月後半から3月はやや弱気になりやすく、その後春に向けて回復しやすい』という傾向は明らかに見て取れます。
特に2009年や2020年のようにショック相場となった年に3月の株価が大きく下がっていることもあり、こうした年がデータを強化している面もありますが、やはり投資家心理や季節的な要因も3月の相場に影響を与えている可能性は否定できないでしょう。
メジャーSQとは?注目が集まる理由について解説
次に、メジャーSQ(先物やオプションの3月限が同時に清算される日)について解説します。SQ(Special Quotation)とは、先物やオプションの清算価格が決まる日(各限月の第2金曜日)のことです。
メジャーSQは年4回(3月・6月・9月・12月)ありますが、日本株においても『3月のメジャーSQ前後で底を打ち、その後月末にかけて上昇しやすい』といった傾向は指摘されています。
世界をリードする米国株が3月に底入れする傾向がある上に、日本の場合は新年度入り直前ということもあり、より影響は大きいのかもしれません。
オプションの建玉が相場を左右する仕組み
そして、メジャーSQ前後の動きがなぜ注目されるかというと、オプションの建玉(建てられているポジション)に伴う“ヘッジ売買”がまとめて解消・再構築されるからです。
オプション市場の建玉動向は、このSQ前後の値動きに影響を与える重要な要因です。通常、オプションの有効期限が近づくと、その建玉が大きく減少します(期限到来により消滅、もしくはその前に権利行使するため)。
そして、オプション満期週には、建玉解消に伴いマーケットメイカー(証券会社など、オプションの売買を成立させる業者)のヘッジポジションも解消されるため、株価に上昇圧力がかかりやすいことでも知られています。
特に、弱気相場の中で迎えるSQではプットオプション(あるレートで売る権利)の動向がポイントになります。暴落局面ではプットの建玉が膨らみやすく、マーケットメイカーはそれをヘッジするために先物や現物を売る(デルタ・ヘッジ)ので、相場の下落が加速する要因となります。
プットオプションは『将来、あらかじめ決めた価格で株を売る権利』のことです。株価が下がるほど、プットオプションを買っている人は得をします(権利を行使して高い価格で売ることができるため)。逆に、プットオプションを売っている側は、株価が下がると損をするリスクを負います。
◆プットオプションを売るとどんなリスクがあるのか?
たとえば株価が100円のときに、マーケットメイカーが『95円で売れる権利(プット)』を売ったとします。その後、株価が80円に下がった場合、買い手(投資家)は95円で株を売る権利を使います。
売り手(マーケットメイカーなど)は実際の株価が80円でも95円で買わなければならず、差額の15円(=95円 – 80円)分だけ損をしてしまいます。こうした株価下落による損失リスクを抱えるのが、プットオプション売りの特徴です。
◆デルタヘッジ(リスクを減らす仕組み)とは?
プットオプションを売ると売り手のマーケットメイカーは、株価が下落したときに損をします。このリスクを減らすために、株価が下がると利益が出る取引(空売り)を行う方法を“デルタヘッジ”といいます。
例:プット売りを行っている(株価下落で損する可能性がある)
→株価が下がり始めたら現物株を空売りする(株価が下がるほど空売りは利益)
→空売りで得られた利益を、プットオプションで生じる損失と相殺する
こうすることで、マーケットメイカーは株価下落によるリスクをある程度抑えることができるわけです。
このように、弱気相場でプットオプション(ある価格で売る権利)が大量に積み上がるため、プットオプションを販売しているマーケットメーカーはヘッジ(保険)のために、現物株を空売りします。これが、売りが売りを呼ぶ仕組みですね。
そして、この期限が到来するとプットオプションは一旦消滅することになるため、マーケットメイカーも空売りしていたポジションを一旦買い戻す動き(ショートカバー)が出やすく、株価を押し上げる要因となります。
株のオプション取引は、慣れていないと複雑に感じるかもしれませんが、『マーケットメイカーはプットオプションを売ると株価下落で損をする→それを防ぐために空売りで保険をかける』というイメージで捉えると分かりやすいでしょう。
VIX(ボラティリティ指数)と出来高にも注目!
株価が大きく下落する局面では、投資家の不安が高まりVIX指数(S&P500のボラティリティ・変動指数)が急上昇します。そして、当たり前ですが相場が底打ちする場面ではVIXがピークに達し、その後は落ち着くパターンがほとんどです。
また、出来高(取引高)にも目を向けた場合、メジャーSQの日には先物やオプションの決済やロールオーバー(乗り換え)で売買が集中し、出来高が急増しやすい特徴があります。
特に暴落によるパニック売りが相次ぐ局面では、こうした大量の売買が“底入れ”のきっかけになると考えられます。投資家の投げ売りと押し目買いが交錯して、市場参加者の入れ替わりが一気に進み、相場が落ち着くきっかけになりやすいからですね。

まだVIX指数の上昇余地、株価下落余地がありそうな点には注意でしょうか。もし、今月3月にVIX指数と出来高が急増した場合には、売りたい人は一旦売り切って相場が落ち着く可能性が高いですから、そのつもりで見ておきましょう。
まとめ:3月に底入れしやすい傾向はありまぁす!
・メジャーSQ前後では、オプション清算の影響により相場の流れが切り替わりやすい
・ボラティリティ(VIX指数)は、底入れ局面でピークつけ、出来高も急増しやすい
総合すると、『3月頃にS&P500が底を打ちやすい』という現象には、いくつかの理由が考えられます。まず、過去20年間における暴落の底打ちが3月に集中していたこと。そして季節的にも2月後半から3月にかけて株価が軟調になりやすい傾向があると言えるでしょう。
さらに、メジャーSQ前後はオプション清算による売買の偏りが解消され、相場の流れが変わりやすい節目になります。特に下落相場では、大量のプットオプションの期限切れによってヘッジの売り圧力が緩むため、反転が起こりやすくなることが考えられます。
また、SQに向けて売買が交錯してVIX指数も上昇しやすく、同時に出来高もSQに向けて増加するため、参加者の入れ替えが進み、その後落ち着くという流れができやすいのでしょう。
ただし、これらの傾向は『必ず毎年当てはまる』とは限らず、相場の背景にはそのときどきの景気動向や金融政策など、多くの要因が複雑に絡んでいる点は考慮しておきましょう。




3月は“買い”のチャンス? 口座開設で投資の第一歩を
過去20年のデータを振り返ると、S&P500は3月に大きく下落し、その後反発するケースが目立ちます。特に弱気ムードが漂う年は、SQ前に売り圧力が強まり、SQ後の買い戻しによって底を打つ展開がしばしば起こっています。
過去の傾向から、3月下旬から4月にかけて株価が反発する“季節性”が観測されるため、短期的に押し目買いの機会として注目が集まりやすく、投資家が『3月こそ買いの好機』と意識しやすい側面もあります。
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