「かつてないほど、私たち20代の中で格差が広がっている」
そう言われたら、どう感じますか?
家計の金融行動に関する世論調査(2025年)における『20代・単身世帯』を、100人の村に置き換えると、衝撃的な現実が見えてきます。
🤮 金融資産ゼロ……33人(33.2%)
😭 100万円未満……25人(24.6%)
😊 100万〜1,000万円未満……37人
😏 1,000万円以上……5人(約21人に1人)
😤 うち3,000万円以上……0.7%(約140人に1人)
ゼロと100万円未満を足すと57.8%。10人中約6人が、100万円すら持っていません。「まぁ若いからそんなもんじゃない?」と思う方は多いかもしれません。
しかし一方で、その同じ100人の中に、1,000万円以上を持っている人が5人もいます。
平均的に見れば、同じ年代、同じくらいの初任給、同じくらいの手取りです。それなのに、どうしてここまで差がつくのでしょうか。
今日は相場の難しい話ではなく、公的な統計データをもとに『なぜ20代こそ投資をしたほうがいいのか』を説明します。
そのうえで、『口座はあるのに一度も買っていない人』がなぜこんなに多いのか、そこから抜け出す具体的な手順まで解説していきます。
20代は『給料の差』が全世代でいちばん小さい
普通に考えたらおかしいんです。なぜなら、20代は給料の差がもっとも小さい世代だからです。
格差を測るときに使われる『ジニ係数』という指標があります。(0に近いほど平等、1に近いほど不平等という数字です)。
総務省の統計で、可処分所得(手取り)のジニ係数を年代別に見ると、25〜34歳は『0.254』と全年代でいちばん低い数字になっています。
これは体感とも合うはずです。新卒の初任給は会社が違ってもそこまで極端には変わりませんし、20代のうちは役職の差もほぼありません。みんな『似たり寄ったりの手取り』からのスタートです。
それなのに、持っているお金は先ほどの『100人の村』の状態。1,000万円以上を持つ人が確実に存在しています。
『資産の差』だけが、全世代でいちばん大きい
同様の統計で、今度は金融資産(持っているお金)のジニ係数を年代別に見ます。
18〜24歳:0.701(🔥全年代で1位)
25〜34歳:0.677(🔥平均超え)
全年齢平均:0.664
65〜74歳:0.614
驚くべきことに、18〜24歳が全年代で一番高くなっています。年齢を重ねたシニア世代のほうが、むしろ資産のばらつきは小さいのです。
つまり20代は、『給料はいちばん横並びなのに、持っているお金はいちばんバラツキがある』ということです。
収入が同じくらいなのに資産だけ大きく違う。この事実が示しているのは、差をつくっているのはお金の『稼ぎ方』ではなく、お金の『置き方』だということです。
この格差は、さらに拡大している
では、この差は昔からあったのでしょうか?
同じ調査で、20代(二人以上世帯)の過去と現在を比較すると衝撃的な事実が分かります。
🔹2007年:平均:167万円 / 中央値:88万円(差額 79万円)
🔹2025年:平均:525万円 / 中央値:125万円(差額 400万円)
平均値は約3.1倍に跳ね上がりましたが、実感に近い『中央値(真ん中の人)』の金融資産は約1.4倍しか増えていません。
『20代の平均貯蓄が525万円』というニュースを見て焦ったことがあるかもしれませんが、それは一部の『持っている層』が平均を大きく押し上げているだけです。
決定的なのは、平均と中央値の差が『79万円』から『400万円』へと約5倍に開いていること。
20代全体が豊かになったのではなく、『持っている20代』と『持っていない20代』の二極化が加速しているのです。(※この構造は単身世帯でも全く同じです)
NISAによって格差がさらに開く残酷な未来
『新NISAが格差を広げた』と思うかもしれませんが、それは違います。若年層の資産格差は、制度が始まるずっと前から静かに進行していました。
むしろこれから起きるのは、さらなる格差の拡大です。
2024年以降、20代の投資参加は明らかに増えました。ということは、今後は明確に2つのルートに分かれます。
💪 持っている側: 非課税 + 積立 + 複利が同時に効いて資産が雪だるま式に増える☃️
🤮 持っていない側: 現預金のまま、インフレ(物価高)の分だけ実質的にお金の価値が目減りしていく💸
この2本の線が、Kの字のように開いていきます。格差が投資によって決定的に開いていくのは、まさに『これからが本番』なのです。
アメリカでもまったく同じ現象が発生
これは日本だけの話ではありません。米国の資産運用・金融の専門家(機関投資家向け資産運用のディレクター)であるベン・カールソン氏が2026年6月に紹介したデータによると、40歳未満の人が保有する株式の価値は2020年から3倍に増加しました。
日本の20代の平均金融資産が3.1倍になった現象とほぼ同じ倍率であり、決して偶然ではないでしょう。
一方で、構造的な課題も浮き彫りになっています。
40歳未満が保有する株式のシェアは全体のわずか6%。この10年で倍増したとはいえ、米国株式の大半はいまも上位10%の世帯が握っているのが現実です。
ムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ氏も、この二極化を『景気の波による一時的なものではなく、構造的な問題』だと指摘しています。
しかし同時に、若い世代は確実に行動を起こし始めています。
フィデリティの集計によると、Z世代のIRA(米国の非課税年金口座)拠出額は2026年1〜3月期に前年比+65%を記録。ミレニアル世代の+31%を大きく上回る伸びを見せました。
『持つ側』は、いつの時代も少数派から始まる
ここで、アメリカの興味深い歴史データをご紹介します。
🔸1950年代初頭:株を保有する世帯はわずか4%
🔸1980年代初頭:株を保有する世帯は19%
投資大国と呼ばれる米国でさえ、株式投資が『普通の人のもの』になったのは1990年代以降の話なのです。『持つ側』は、いつの時代も少数派から始まります。
実際、最新の2025年度末の調査では、日本の個人株主数(名寄せ後)は1,677.3万人。総人口のわずか13.5%に過ぎません。
つまり、現在の日本は1980年代初頭の米国よりも株主の割合が少なく、これから投資が『普通の人のもの』へと拡大していく最大のチャンスだと言えるでしょう。
若者の前に立ちはだかる『3つの関門』
資産の差はどこで生まれるのか。投資をする人としない人の違い。私は3つの関門があると思っています。そして、多くの人は『2つ目』で止まっています。
⚠️第1関門:口座を作る
→NISA口座は人口全体で見ればまだ4人に1人程度。20代に絞ればもっと少ないです。ここが最初の壁です。
⚠️第2関門:買う(⭐️ほとんどの人がここで止まる)
→実は『口座を作ったのに、一度も買っていない人』が大量にいます。5人に1人は口座を作ったまま放置しており、1年以上何も買ってない人も含めると約4割が利用していません。
⚠️第3関門:売らない
→『売らないで保有し続ける』ことにもハードルがあります。ニッセイ基礎研究所の分析によると、2025年はつみたて投資枠の売却率が5%を超え上昇傾向にあります。ちょっと株価が下がって怖くなり(or上がって嬉しくなり)、売って脱落してしまう人が出始めているのです。
✔︎『口座を作る → 買う → 持ち続ける』
この3つ全部を通過した人だけが、複利を得る側に立つことができます。
なぜ『買えない』のか?その原因とは
実は日本証券業協会の調査『NISA口座を開設したのに投資しない理由』を見ると、止まっている理由がハッキリわかります。
🥇投資の方法が良く分からないため(28.8%)
🥈市場動向から投資時期を見極めている(19.0%)
🥉投資する資金が確保できなかったため(18.2%)
注目してほしいのは、上位3つに『投資が怖いから』『損したくないから』が入っていないこと。
止まっている人の多くは、怖がっているのではなく、「よく分からないから」止まっているだけなのです。
自分がどのタイプか、以下の処方箋をチェックしてみてください。
【タイプ別】投資が止まっている人への処方箋
🔵 タイプA|『方法が良く分からない』(最多)
一番多くて、実は一番解決が簡単なタイプです。証券会社のアプリは情報量が多すぎて、特定口座、成長枠、円貨決済…と初見では絶対に理解できません。なので、選択肢を捨てるところから始めてください。
✔︎使うのは『つみたて投資枠』だけ!
✔︎商品は1本だけ!迷ったら『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』か『「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』でOK!
✔︎まずは月3,000円からでOK!
これだけです。最適解を探すより、始めない時間のコストのほうが高くつきます。まずは王道のインデックスで土台を作りながら、徐々に学んでいけば十分です。
🔴 タイプB|『投資時期を見極めている』
いちばん強く言いたいのは『底も天井も、誰にも見極められない』ということです。
『暴落したら買おう』と思っている人のほとんどは、実際に暴落が来た日(ニュースが絶望一色になる日)には怖くて買えません。
なぜかというと、そういうタイミングは『全てが終わった』みたいになり、とてもじゃないけども株を買うような雰囲気ではないからです。普段から、急落時に株を買う癖をつけてないと、なかなか拾えません。
さらに、実は待っている間も『円という資産に100%集中投資している』状態です。物価が上がれば、現金の価値は下がり続けます。
タイミングを狙うのをやめ、毎月の『自動積立』に設定してください。高い月も安い月も自動で買うことで、暴落を乗り越える最強の投資戦略になります。
🟡 タイプC|『資金が確保できない』
金額の問題に見えて、実は『順番』の問題です。『余ったら投資しよう』ではなく、順番を逆にしてください。
✔︎給料日の翌日に『自動引き落とし』を設定する(クレカ積立も有効)
✔︎残ったお金で生活する
✔︎どうしても厳しければ金額を下げる(ゼロにはしない)
最初の1年は、金額よりも『引き落としが止まらない仕組み』を作ることのほうが100倍大事です。
【私の失敗談】月1万円を侮ってはいけない
もし過去の自分に声を大にして言えるなら、私はこう言います。
「難しいことは考えなくていい。とりあえず毎月1万円、さっさと積み立てておけ」と。
「月1万円投資したところで、人生なんて変わらないでしょ」「お金が貯まってから始めればいい」と考えて先延ばしにする人は多いです。
でも、10年という時間を加えると景色が一変します。
例えば、過去10年間、毎月1万円ずつS&P500に積み立てていたとします。
投資した元本は120万円。しかし、値上がりや配当再投資を反映すると、資産はたった10年で約360万円(元本の約3倍)にまで成長していた計算になります。
もちろん、この10年は順風満帆ではありませんでした。コロナショックもありましたし、インフレや利上げで株価が急落した時期もありました。
それでも毎月たった1万円を淡々と積み立てていた人は、安い時にしっかり買い込み、その後の上昇の恩恵を受け取れたのです。
もっと怖いのは、「もう少し勉強してから」と言いながら、5年、10年という『時間そのもの』を失ってしまうことです。
お金は後から稼げますが、時間だけはどれだけお金を払っても買い戻せません。振り返って一番もったいないのは、『もっと安く買えなかったこと』ではなく、『もっと早く始めなかったこと』なのです。
結局、投資においては時間が解決してくれる部分は非常に大きいです。
今日やることは、たったこれだけ!
長々と書きましたが、今日やるべきアクションは3つだけです。
①口座を作る(15分)
→NISA口座は税務署の審査があるため、使えるようになるまで1〜2週間かかります。『下がってから作ろう』では間に合いません。
使うかどうかは後で決めていいので、作るだけ先にやってください。このブログで紹介する証券会社は、口座開設や口座の維持にお金はかかりません!
②つみたて投資枠で1本選ぶ(5分)
→迷ったら『オルカン』か『S&P500』でOK👌
③毎月自動に設定して、アプリを閉じる(3分)
→金額は月3,000円〜1万円でOK。給料日の翌日に設定。
合計23分です。この23分をやった人とやらなかった人の差が、あの100人の教室の格差となり、さらにこの格差は拡大していきます。
100人の教室での座る位置は、才能でも年収でもなく、今日この23分を使うかどうかで決まります。
Q&A(よくある質問)
Q. 今から始めるのは遅くないですか?
A.100人の村で1,000万円以上は5人。『持つ側』はいつだって少数から始まります。20代なら複利が効く時間は40年以上あるので、遅いということはありません。また、最高値は新たな底です。気にせず買いましょう。
🔗参考記事:月3,000円×50年積立の中央値は100億円?FANG+の『現実リターン』を徹底検証!少額投資で億り人は本当か
Q. 途中で暴落したらどうすればいいですか?
A.『何もしない(積立を淡々と続ける)』正解。このルールは、暴落が来る前の平時である『今』決めておいてください。暴落を乗り越える投資戦略は、狼狽売りしないことです。
Q. 貯金がゼロです。投資どころではありません。
A.まずは生活防衛資金の確保してください。無理はしないでください。ただ、口座を作るところまでは今日無料でできます。準備が整った月にすぐ始められる状態にしておく。それだけで、あなたの立ち位置は変わり始めます。
🟢 最初の1社に『松井証券』をすすめる理由【PR】
最後に、『どこで口座を作るか』について。
初めての1社なら、私は松井証券をすすめています。理由は以下の4つです。
👍NISAなら売買手数料0円:日本株・米国株・投資信託のすべてが対象。制度が続く限り無料なので、コストの不安がありません。
👍為替手数料も0円:円⇔米ドルの両替コストが無料。将来的に米国株にステップアップしたくなった時も有利です。
👍100円から積立できる:月1万円が重ければ、まずは100円から『仕組みを作る練習』ができます。
👍株の取引相談窓口がある:操作や銘柄選びを『電話』で聞けます。つまずきやすい『方法が分からない』を人に聞いて解決できるのは、初心者にとって最大のメリットです。
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先ほども言った通り、NISA口座は申し込みから使えるまで1〜2週間かかります。作るだけ先にやっておくのが正解です👇














