「投資はやっていません。リスクを取りたくないので」
これは、いちばん安全そうに聞こえますが、実はそうでもありません。
2026年に入って、ドル円は一時163〜164円台まで進みました。約40年ぶりの円安水準です。7月末には政府・日銀が円買い介入に踏み切り、米財務省まで一緒に動きました。それでもまだ155〜158円のあたりにいます。
つまり、この状況で全財産を円で持っているというのは、『円が強くなるほうに全力で賭けている』のと同じことです。しかもここ数年、その賭けはずっと負け続けています。
投資をしていない人が安全なのではなく、『円に集中投資している』という、かなり偏ったポジションを取っているだけ、とも言えます。
この記事では、投資をやったことがない人向けに、それをどう考えたらいいのかと、実際に何から始められるのかを整理していきます。
『何もしない』ことの正体とリスク⚠️
たとえば、銀行に100万円置いているとします。
去年のドル円が1ドル=140円だったとして、今が157円だとします。この100万円をドルに換えたら、去年は約7,140ドルになりました。今は約6,370ドルにしかなりません。
✔︎同じ100万円なのに、買えるドルが1割以上も減っています。
「日本で暮らして日本のものだけ買うなら関係ない」と言いたくなりますが、実際にはそうもいきません。
エネルギーも食料も原材料も輸入しています。円安はそのまま物価に効いてきます。2026年は7月に米国とイランの停戦合意が事実上破綻してエネルギー価格が急騰したことも、円安と重なって効いています。
スーパーで『また値上がりしてる』と感じるあの感覚には、円安がちゃんと混ざっています。
円預金は元本が減らない、でも、買えるものは減っている。これが『何もしていない』の正体であり、リスクです。
対策の本命は『ドル建ての資産を持つこと』
答えは単純で、円以外のものも少し持っておくということです。全部を動かす必要はまったくありません。一部だけでも円以外にしておけば、円安になったときにそこが受け皿になります。
ここで多くの記事が『FXで外貨を持ちましょう』と続けるんですが、正直、投資をやったことがない人にとって、FXは少し心理的な壁がありますよね。
そして、もっと手前に、はるかに現実的な選択肢があります。
それは、米国株、あるいは米国株を含むインデックス投資信託です。
💡なぜこれが円安対策になるのか
米国株は、当然ながらドルで取引されています。日本円で買っていても、中身はドル建ての資産です。
つまり、米国株を持っている状態というのは、間接的にドルを持っている状態でもあるわけです。
円安が進むと、ドル建て資産の円換算での評価額は上がります。株価が動かなくても、為替が140円から157円になれば、円で見た価値は約12%増えます。
円安が進むほど有利になる資産を、円預金の隣に置いておく。これが円安対策の実体です。
いわゆる『S&P500』や『オール・カントリー(全世界株式)』といったインデックス投資信託も、中身の大半は米国株です。これらを積み立てている人は、意識していなくても円安の恩恵を受けています。
もちろん、為替は逆にも動きます。円高になれば、ドル建て資産の円換算額は目減りします。実際、7月末の介入では数日で数円動きました。円安ヘッジになるということは、円高のときには逆に効くということです。
株価そのものも動きます。 為替で得しても株価が下がれば意味がありません。米国株は長期で見れば上昇してきましたが、それは過去の話であって、将来を保証するものではありません。2〜3割下がる局面は普通にあります。
だから、最初は全力ではなく『一部だけ』が良いでしょう。全財産を円で持つのもリスクなら、全財産を米国株にするのも当然リスクです。
円と外貨、両方に分けておくことで、どちらに動いてもダメージが片側で済みます。円安対策というのは、儲けにいくことではなく、どちらに転んでも致命傷にならない形を作ることだと考えるほうが正確です。
NISAを使わない理由は、ほぼない
そして、これを始めるならNISA口座を使わない理由がほとんどありません。
通常、株式や投資信託の利益には20.315%の税金がかかります。10万円儲かっても、手元に残るのは約8万円です。NISA口座で運用すれば、この運用益・配当・分配金がすべて非課税になります。
✅制度のポイントとメリットを解説
2024年から始まった新NISAの主な内容です。
つみたて投資枠は金融庁が定めた要件を満たす投資信託が対象で、コツコツ積み立てる用です。成長投資枠は個別株やETFも買えるので、米国株を直接買いたいならこちらになります。
したがって、『毎月つみたて投資枠でインデックス投信を積み立てつつ、余裕があるときに成長投資枠で米国株を買う』という併用が、いちばん素直な使い方だと思います。
なお、2025年12月に決定した2026年の改正では、未成年への対象拡大や対象商品の拡充などが盛り込まれています。制度は動いているので、最新の内容は金融庁や各証券会社の公式情報を確認してください。
💀枠は『使わないと消える』
ここが地味に重要です。
年間360万円という枠は、その年に使わなかったぶんが翌年に繰り越されることはありません。使わなかった枠は、そのまま消えます。もちろん、翌年はまた360万円投資できるようになりますが。
満額使う必要はまったくないんですが、「いつか始めよう」と思っている間に、毎年枠が消える。正確には、使わなかった分だけ資産形成が遅れていく、という事実は知っておいて損はありません。
どこで始めるか ─ 松井証券がおすすめ
証券口座はどこでも似たようなものだと思われがちですが、円安対策だと松井証券がおすすめです。理由は次の一点に尽きます。
✔︎NISAで米国株を買うときのコストが、徹底的に低いからです。
これは私の感想ではなく、公式サイトで誰でも確認できる数字でもあります。
米国株を買う時のコスト・手数料が安い!
NISA口座では、日本株・米国株・投資信託のすべてで売買手数料が無料です。通常の課税口座だと米国株には約定代金の0.495%の手数料がかかりますが、NISA口座ならこれがゼロになります。
そしてもう一つ、為替手数料です。ここが見落とされがちなんですが、米国株を買うときは円をドルに替える必要があり、多くのネット証券ではここに手数料がかかります。
松井証券は、米ドルの購入時・売却時ともに為替手数料が無料です。ただし、注意点があって、取引通貨を『円』にした場合(円貨決済)は25銭/米ドルの為替手数料が発生します。
米ドル決済を選べば無料なので、少し手間でも先にドルに替えてから買うほうがお得なので、ぜひ米国株を買う際には、先にドルに替えて買うようにしましょう!
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NISA口座は1人1口座なので、すでにどこかで開設していると、そのままもう一つ作ることはできません。
ただし、金融機関の変更は年単位で可能です。また、NISA口座がなくても総合口座(課税口座)は開設できるので、とりあえず松井証券の口座を開設してレポートをゲットすることもできますよ。
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為替そのものを持ってみたくなったら
米国株は『間接的に』ドルを持つ方法です。株価の変動も一緒に受けるので、為替だけを取りたい人には少しノイズが混ざります。
為替そのものを直接持ちたくなったときの選択肢が、ここから先です。急ぐ必要はまったくないので、頭の片隅に置いておく程度で大丈夫です。
💡FXは『怖いもの』ではなく『怖くもできるもの』
FXが敬遠される理由は、だいたい3つに分けられます。
❌①レバレッジで借金する、という誤解
レバレッジは『預けたお金の何倍まで取引できるか』という上限の話です。国内のFX会社は個人だと最大25倍ですが、これは『25倍にしなければいけない』ではなく『25倍まで取引できてしまう』という意味です。
枚数(取引数量)を抑えれば、レバレッジは自分で下げられます。レバレッジ1倍で外貨を持つのは、リスクの大きさとしては外貨預金とほぼ同じです。むしろ両替コストは安く、金利差にあたるスワップポイントも受け取れることが多い。
🔗参考記事:外貨預金とFX、結局どっちが得?10万円でわかる手数料1,000倍の差と「レバレッジ1倍」の使い方
❌②追証で人生が終わる、という話
国内のFX会社にはロスカット制度があり、証拠金維持率が一定を割ると強制的に決済されます。
ただし、正直に書くと、ロスカットは万能ではありません。 相場が一瞬で飛ぶ局面では間に合わず、預けた資金を超える損失が出て追加入金が必要になることもあります。ゼロではありません。
これも、レバレッジを抑えていればほぼ起きない話です。
❌③いくら必要なのかわからない
1,000通貨なら、リスクの大きさが直感で分かるので、まずはここからスタートするのがおすすめです。
みんなのFXとLIGHT FXは、1,000通貨から取引できます(RUB/JPY、HUF/JPYを除く。HUF/JPYは10,000通貨から)。
1,000通貨がどういう規模かというと、米ドル/円が157円なら約15万7,000円分の取引です。必要証拠金は取引金額の4%(レバレッジ25倍相当)なので、約6,300円。
ただし、必要証拠金ぴったりで取引すると、わずかな値動きでロスカットされます。実際には、FX口座に1万円〜2万円ほど入れておくのが現実的です。1万円あれば、1円くらい動いてもすぐにロスカットされる水準にはなりません。
そして1,000通貨のいちばんいいところは、損益の計算が暗算でできることです。
✔︎1,000通貨なら、±1円動いて損益は±1,000円。
±10円動いたら±1万円。これだけです。ニュースで「円が2円動いた」と聞いたときに、自分の口座がいくら動いたかが即座にわかる。
この感覚が持てるかどうかが、FXを『よくわからない怖いもの』から『大きさを自分で決められるもの』に変えてくれます。
いきなり1万通貨(10倍の規模)で始めると、±1円動くだけで±1万円動きます。7月末のように数日で数円動く相場では、その差が心臓に直結します。
✅みんなのFXとLIGHT FXの中身をチェック
同じトレイダーズ証券の姉妹サービスで、ツールはほぼ同じです。取扱は51通貨ペア、ロスカットは証拠金維持率100%以下となっています。
米ドル/円のスプレッドは0.2銭(原則固定・例外あり)。
さらに、1回の注文数量が20万通貨以下なら選べる『LIGHTペア』という独自の通貨ペアがあり、『米ドル/円LIGHT』は0.15銭原則固定(例外あり)と、一段と狭くなります。
メジャー通貨中心に12銘柄あり、20万通貨という上限は個人にはまず届かないので、実質いつでも使えます。
初めて触るなら、みんなのFXはデモ取引に対応しています(LIGHT FXは非対応)。本番の前に操作を確認できるので、最初はこちらから入るのが安全です。
また、口座開設キャッシュバックの他に、総額5,000万円の山分け(2026年8月3日〜9月30日)を実施しています。
対象期間中の入出金差額1万円ごとに1口、または新規取引数量10ロットごとに1口として、合計口数に応じて総額5,000万円を山分けするというもの(入出金差額の口数と取引数量の口数のうち、少ないほうが適用)。
みんなのFXとLIGHT FXは両方で別々に参加できます(口座を合算しての集計は行われません)ので、ぜひ参加してみましょう!
忙しくて取引できない人は ─ トライオート
仕事中が忙しくてトレードできない、もちろん、寝ている間はチャートを見られません。
そういった人には、トライオートのようなリピート注文型の自動売買なら、一定の値幅を上下する動きを自動で拾ってくれます。設定を決めたら基本は放置です。
ただし、自動売買はレンジ相場に強い代わりに、一方向に大きく走る相場には弱いという性質があります。資金を全部これに入れるのではなく、一部で使うのが現実的です。
仕組みはトライオートの公式サイトで確認できます。
AI・半導体に投資しながら『値上がりを待つだけじゃない』のが半導体カバコ👍
✅半導体カバードコール「CHPY」
✅毎週分配型
✅自動売買との組み合わせも可能一度カバコという選択肢は知っておいて損はない。
口座開設は無料なので、使うかどうかは後で決めればOK▶︎https://t.co/dF4SsZWn9g https://t.co/QNW6pypCTE
— ゆきママ (@yukimamax) August 7, 2026
間違いなく4,000円もらえる話 ─ GMOクリック証券
このブログではGMOクリック証券とタイアップをしていて、FXネオ口座を新規開設して1万通貨以上の新規取引をすると、現金4,000円がFX口座に振り込まれます。
公式サイトから直接申し込むと、この特典は付きません。このブログ経由で申し込んだ場合だけです。
条件は『(新規口座開設後の)1万通貨取引』だけです。やることはこれだけです。難しい判断は何も要りません。
1万通貨は多いと感じるかもしれませんが、前の章で書いた『1万通貨は1円動いて1万円』という話は、ポジションを持ち続ける場合のリスクです。相場を張るなら1万通貨は初心者には重い。これは変わりません。
一方、4,000円の条件は開いてすぐ閉じるだけです。ポジションを持っている時間が数秒〜数分なら、その間に為替が大きく動く可能性はきわめて低い。実質的に負担するのはスプレッド(売値と買値の差)だけになります。
米ドル/円のスプレッドが0.2銭(原則固定・例外あり)なら、1万通貨での往復コストは約20円です。
✔︎約20円のコストで、4,000円を受け取る。
相場を予想する必要も、勝つ必要もありません。また、他のキャンペーン・特典とも併用できます。
GMOクリック証券には取引量に応じて最大100万円のキャッシュバックがある新規口座開設プログラムもあり、この4,000円と併用可能です。
さらに、GMOクリック証券は、株式・投資信託・FX・CFDを1つの口座で扱えるのが特徴です。株式・投資信託の売買手数料も0円。
米国株の現物を買うなら前述の松井証券ですが、『まずは1つの口座でひととおり触ってみたい』という方には、こちらのほうが向いている場合もあります。
🔗開設の手順は画像付きで別記事にまとめてあります → GMOクリック証券の口座開設ガイド(当ブログ限定4,000円の受け取り方)
1万通貨の取引で現金4,000円/最大100万円の開設プログラムと併用可/入力5分口座開設は、スマホで最短5〜10分
『面倒くさそう』で止まっている人が多いので、流れを書いておきます。
✔︎用意するもの
・スマホ
・マイナンバーカード(1枚で完結するので、あるならこれが最速)
→ない場合は、通知カードまたはマイナンバー記載の住民票などマイナンバーのわかるもの+運転免許証などの本人確認書類
✔︎口座開設の流れ
1.公式サイトからメールアドレスを登録
2.名前・住所・生年月日などを入力
3.職業・年収・金融資産・投資経験を入力
4.(証券口座の場合)NISA口座を同時に申し込むかを選択
5.スマホのカメラで本人確認書類と自分の顔を撮影
6.審査を待つ
つまずくのは、ほぼ3番と5番です。
3番の『投資経験』で手が止まる人が多いのですが、正直に『なし』で問題ありません。 投資未経験でも口座開設できるところがほとんどです。年収や資産も、無理に大きく書く必要はありません。
5番の撮影は、明るい場所でカードの四隅が画面に入るようにするのがコツです。反射して読み取れず、やり直しになるのがいちばんよくあるパターンです。
なお、NISA口座は税務署の確認が入るため、総合口座より開設に時間がかかります。数日〜2週間程度みておいてください。急ぐなら総合口座だけ先に開けて、NISAは後から申し込むこともできます。
口座を持っているだけでは費用はかかりません。取引しなければ損もしません。
🚨今週やるなら、今日か明日のうちに
急かすつもりはないのですが、今週はスケジュールの都合があります。
8月11日(火)は山の日で祝日。審査業務が止まります。8月13日〜16日はお盆で、ここもペースが落ちる可能性があります
つまり、今日か明日に申し込んでおかないと、開設完了がお盆明けになるかもしれません。NISA口座はもともと時間がかかるので、なおさらです。
逆に言えば、今日申し込んでおけば、お盆の休みの間に落ち着いて中身を見ることができます。 時間があるときに、少額でいいので実際に買ってみる。それだけで見える景色がかなり変わります。
相場を当てにいく必要はありません。まずは『自分のお金が円以外でも動いている』状態を作ってみる。話はそれからです。
まとめ:まずは最初の第一歩を
・ドル円は2026年に一時163〜164円台と、約40年ぶりの円安水準を付けた
・全財産を円で持っているのは『円に集中投資している』のと同じこと
・円預金は元本が減らないが、買えるものは減っている
・対策の本命は、ドル建ての資産を一部持っておくこと。米国株や米国株を含むインデックス投信がいちばん現実的
・ただし円高になれば逆に振れるし、株価そのものも動く。だからこそ『一部だけ』
・NISAを使えば運用益・配当が非課税。通常なら20.315%かかる。年間360万円、生涯1,800万円まで、期間は無期限
・使わなかった年間枠は繰り越されず、そのまま消える
・松井証券はNISAで日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料、米ドル決済なら為替手数料も無料(円貨決済は25銭/米ドル)
・為替そのものを直接持ちたくなったら、みんなのFX / LIGHT FXが1,000通貨から。1円動いて損益1,000円という、大きさが直感でわかる単位から始められる
・火曜が祝日、木曜からお盆。NISA口座は開設に時間がかかるので、申し込むなら今日か明日のうちが動きやすい
『何もしない』を選び続けるのも、立派な判断です。ただ、それが何も選んでいないことではないというのは、知っておいて損はないと思います。















・両方の枠を同じ年に併用できる
・非課税保有限度額は生涯で1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
・非課税で保有できる期間は無期限
・売却した場合、その商品の簿価(購入時の金額)の分だけ非課税枠が復活する