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【JR東日本206万件】情報漏洩ラッシュにAIの影…だから私はAI株を買い増す!

10月9日、JR東日本が『えきねっと』などで最大約206万件の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。

今週に入ってから、大和証券、シチズン時計、第一興商、焼肉きんぐ……と、毎日のように大きな会社の名前が並んでいます。

そして同じタイミングで、韓国では銀行が立て続けにやられました。こちらは当局が『AIを使ったハッキングの可能性』に言及しており、セキュリティ会社の分析でも、攻撃にAIツールが使われていた形跡が見つかっています。

正直、ここ1ヶ月の漏えい件数は異常で、9月以降だけで延べ3億人以上の個人情報が流出したとも報じられています。

🔗日本経済新聞:不正アクセスが世界で急増、9月以降に情報漏洩3億人 攻撃にAIの影

でも私は、このニュースを見て「怖いからAI株を売ろう」とは1ミリも思いませんでした。むしろ逆です!

というわけで今日は、①今なにが起きているのか、②個人ができる最低限の防御、③なぜこれが『AIに投資する理由』になるのか、の3つを順番に解説していきます。

そもそも論として、情報を漏洩してい最強の矛がAIであり、それを防ぐ最強の盾もAIということで、今後はAIが発展し続けるしかないといった感想しかないですが。買う!

まずは結論を簡単にまとめ

✔️攻撃する側はすでにAIを使っていて、速度と量が人間のペースを超えた。これは一過性ではなく構造変化

✔️個人ができる防御は『パスワードの使い回しをやめる』『パスキー/多要素認証を入れる』の2つがほぼ全て。残りは漏えい後に来る偽メールを疑うだけ

✔️企業にとってAI導入とAIセキュリティは『やるかどうか』ではなく『いつやるか』の話になった。だから私はAI関連株を売らず、買い増していきます

この1ヶ月で何が起きていたのか

まず、今週の日本の状況を簡単に整理しておきます(数字は各社の発表どおり)。あくまで今週の発表で目立ったもの『だけ』ですから、実態はもっともっと多くあります。

JR東日本(10月9日発表)

『えきねっと』の会員約167万人分のメールアドレスと、『大人の休日倶楽部』の会員約39万人分(メールアドレス、会員番号、クレジットカードの有効期限、生年月日)で、最大約206万件。

氏名・住所・電話番号・カード番号は漏えいしていないとしています。

ちなみに、原因はJR東日本自身ではなく、メール配信に使っていた外部サービスから、とのこと。

ソフトバンク子会社のIDCフロンティアが運営する『IDCFクラウド』が10月7日未明に不正アクセスを受け、同社によれば495の企業・自治体に影響が出ています。

大和証券(10月5日発表)

約11万人・約22万件。こちらも大和証券のシステムは無事で、問い合わせ対応を委託していたスカラコミュニケーションズのサーバーがやられました。

氏名・メールアドレス・口座番号と、問い合わせ履歴です。同じ委託先経由でシチズン時計の約10万人分も漏えいの可能性が出ています。

その他

物語コーポレーションの『焼肉きんぐ』アプリで1,078万8,963件(10月5日)。第一興商で約872万件(10月8日、委託先端末のマルウェア感染)。第一生命グループで約12万名。大阪公立大学で最大13万人。

9月まで遡ると、Helpfeel(Gyazo)が約2,362万件、EPARKリラク&エステが約2,218万レコード、パーク24(タイムズカー)が約660万アカウント。

公表ベースで数えると、9月1日から10月8日までの約5週間で131件。うち10万件以上の大型案件が24件です。明らかにペースは異常です。

🇰🇷韓国では金融機関も

そして海外ですが、お隣の韓国では9月末から10月頭にかけて、韓国の金融機関が7社以上やられました。

新韓銀行で約2万5,000人分(氏名・電話番号・年収・融資限度額)、KB国民銀行、ハナ銀行、イェガラム貯蓄銀行で約4万人分、ウェルカム貯蓄銀行、現代キャピタル……と、次々にハッキングされました。

狙われたのは銀行の中枢システムではなく、外から触れる『周辺』のシステムです。融資仲介業者向けの照会サービスとか、営業担当者が使う業務支援ツールなどです。

本丸の金庫(銀行本体)ではなく、裏口の小窓(周辺企業)が狙われたと言えるでしょう。

韓国の金融監督院は、複数の事件で同じ攻撃者のIPを確認したと発表。金融委員会の委員長は『AIを活用したハッキング攻撃の可能性も排除できない』としています。

さらに10月7〜8日、米セキュリティ大手クラウドストライクが分析結果を出しました。

攻撃インフラに残っていたログから、オープンソースのAIツールが使われた形跡が見つかり、中国を拠点とする金銭目的の攻撃者である可能性が高い、と。短期間に複数の侵入をこなせたのは、AIツールが手数を増やしたからだという見立てです。

韓国では10月19日に、大手5行のトップが国会に呼ばれる予定になっています。規制当局は全金融機関に、外部から見えるIT資産の点検と多要素認証の実装監査を命じました。

これ以外にも、米国では運転免許証などの情報が1億5,000万件以上が漏洩するなど、政府・自治体の大規模なハッキングも懸念されます。

🔗NHK ONE:アメリカ 運転免許証などの情報 1億5000万件以上が漏えいか

なぜ今、こんなに増えているのか

ここが投資の話につながる本題となります。

マイクロソフトが出した年次レポート(Digital Defense Report 2026)に、わかりやすい数字があります。

脆弱性が見つかってから実際に攻撃に使われるまでの時間が、中央値で24時間を大きく下回るようになった。そして2026年に報告される脆弱性は約7万2,000件と過去最多の見込み。

これまでは『穴が見つかってから塞ぐまで』に数週間の猶予がありました。それが今では1日(24時間)の猶予もないわけです。

これは人間が手作業で探して、手作業で試していた工程がAIによって自動化されたからでもあります。

日本の状況も同レポートに出ています。日本は中国の国家支援型攻撃の標的として世界3位(20%)。ランサムウェアの被害件数は57件から95件へ、前年比67%増となっています。

警察庁の集計でも、2026年上半期のランサムウェア被害は123件で半期として過去最多。被害企業の6割超が、調査・復旧に1,000万円以上かかったと答えています。

IPAの『情報セキュリティ10大脅威 2026』では、組織編の3位に『AIの利用をめぐるサイバーリスク』が初登場していました。

ちなみに、1位はランサムウェア、2位はサプライチェーン・委託先攻撃で、この2位は、まさに今週の大和証券とJR東日本のパターンです。自社がどれだけ守っても、委託先から漏れてしまう状況です。

【これだけはやっておけ】個人ができる防御

とりあえず、今日やるべきことだけ書いておきます。個人の対策は以下の3つぐらいです。

⚠️対策❶ パスワードを使い回さない:漏れたメールアドレスは、別の場所で漏れたパスワードと組み合わせてログインを試されます

⚠️対策❷ 証券・銀行・メールにはパスキーか二段階認証:証券会社、銀行口座、メールの3つだけでいいので、まず今日やる

⚠️対策❸ メールやSMSのリンクから入らない:漏えいの後に来る『本物そっくりの連絡』対策。必ず公式アプリかブックマークからログイン

以上です。これ以上は正直、個人の努力の範囲を超えます。ここから先は企業側の仕事です。

企業はAIに金を使うしかない

今回の一連の事件を「AI怖い」で終わらせないでください。本質は、『攻撃側が自動化された以上、守る側も自動化するしかない』ということです。

脆弱性が公開されてから24時間以内に攻撃が来る世界で、人間が月例パッチの日を待っているのは無理です。

マイクロソフトの推奨は『インターネットに面した脆弱性は72時間以内に塞げ、月次サイクルに頼るな』というものですが、それを人力でやれる会社はほぼありません。

つまり企業にとって、AI導入は『業務を効率化したい』という前向きな話から、『やらないと守れない』という必須コストに変わりつつあります。

コスト削減の議論で真っ先に削られるような予算ではなく、絶対に削れない予算になった、ということでもあり、しかも企業だけではなく政府・自治体も導入を迫られるでしょう。

数字でも裏付けがあります。モルガン・スタンレーは、企業のサイバーセキュリティソフトへの支出が2028年まで年23%のペースで伸びると予想しています。

さらに、大型攻撃をきっかけに政府が対策を義務化すれば年33%もありうる、と。今回の韓国の件は、まさにその『義務化』が起きている現場です。

市場はもう動いています。10月5日、米サイバーセキュリティETF(CIBR)は史上最高値を更新。

10月6日時点の年初来で、クラウドストライクが+132%、パロアルトネットワークスが+131%、フォーティネットが+97%と、ナスダックの上昇率を大きく超えています。

実はグーグルは今年3月に、クラウドセキュリティのWizを320億ドル(約5兆円)で買収完了しています。同社史上最大の買収をセキュリティ会社に使っているのは、象徴的な動きと言えるでしょう。

AI半導体銘柄の買い場は突然に!

昨夜10月8日、OpenAIの年換算売上が『報道されていた約11兆円ではなく約8兆円だった』というニュースで、AI株が一斉に売られました。エヌビディア▲2.9%、マイクロン▲4.8%と、総崩れでした。

ただ、これに関してはXでも指摘した通り、あれは売上が減った話ではなく、クラウド経由の売上を総額で数えるか取り分だけで数えるかという数え方の違いだけです。

そして、昨今の情報漏洩のニュースです。企業がAIに金を使う理由が、効率化だけでなく『守るためのセキュリティ』にも使われることは確実と言えるでしょう。

✅攻撃にAIが使われる→守るためにAIが要る→計算資源がさらに必要

何度も繰り返しているように、AIに関するネガティブな報道で一斉に売られた際には、押し目のチャンスです。

サイバーセキュリティ系ですら、年23%成長が2028年まで続くわけで、その元となりそれ以上に使われるAI半導体銘柄の今の株価は、別に高すぎるとは思いません。

『最高値だから買えない』という投資行動が一番高くつく、というのは何度も痛い目を見て学んだことでもあります。

今は3倍以上になったサンディスクを555.55ドルで拾った時ですら、周りは「AIはバブルだ」「高すぎる」と言っていましたからね。

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まとめ:AIの需要はさらに加速する

JR東日本206万件、大和証券11万人、焼肉きんぐ1,078万件。5週間で131件。韓国では銀行が7行、さらには米政府機関からの情報流出も続いています。

もはやこの流れは止まりません。AIにより、攻撃側のコストが極端に下がってしまったからです。

だから個人は、パスワードの使い回しをやめて、証券・銀行・メールにパスキーか多要素認証を入れる。まずはこれを今日やること。

そして投資家としては、企業のAI支出が『あったら嬉しい』から『ないと4ぬ(守れない)』に変わった瞬間に立ち会っていると見ています。

昨日のAI株安はマーケットの勘違いですし、今日のニュースはAI需要の確かな裏付けとなっていくでしょう。

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私は1株も売りません。今後も買い増し続けます。AI相場はまだまだここからが本番だと確信しています。