植田日銀総裁の“利上げしない宣言”でドル円急伸─雇用統計はユーロドル戦略で！/5月2日

知ったふうな口をききながら、自信満々に裏でトランプ政権との密約がある！などと騒いでいた人たちはいったい何だったのか…。植田日銀総裁の激アツ手のひら返しで円売り加速してしまいました。

そもそも、トランプ関税を理由にハト派になるのであれば、今までなんであんなに強気だったの？という話になるわけですが、やっぱりその辺は為替レートもあるんでしょうね。1ドル＝150円以上では嘘でも強気で円高誘導しないと…と。

しかし、1ドル＝140円台まで垂れてきて、なんやかんや米国の利下げもあと一歩ぐらいまで見えたから、もう別にぶっちゃけちゃって良いよね的雰囲気で、2026年の物価見通しを2％以下に修正させ、今のままなら来年まで植田利上げやりませんよ宣言で円安となっています。

さて、『じゃあ雇用統計どうするんですか？』という話ですが、市場予想はNFP（非農業部門予想者数）が＋13.0万人と絶妙なラインをついてきている印象。

直前はややドル安気味で推移してドル円が垂れてきているのは、民間のADP雇用報告が＋6.2万人と大幅下振れしたことを意識して、NFPが予想を下回ることを警戒しているのでしょう。

朝から1円以上調整していることもあり、NFPが予想並か少し弱い程度なら、そんなに下がらなそう。かといって、＋20万人程度では146円台復帰がせいぜいで、その後トレンドが出るまでには至らなそうな微妙なところです。

結局、植田の円売りパワーが下支えしているので、ドル円・クロス円はショート（売り）から入るのが難しくなっています。

かといって、買える（ロング）かというと、万が一関税ノイズでNFPがマイナスみたいな数字になってチャートがぶっ壊れるリスクを考えると、あえて買う必要あるのかなぁ…という気はしてしまいます。

もし、極端に弱い数字が出るとリセッション（景気後退）まで意識されて、円高パワーも加わってきますからね。一撃爆損は避けたい。

となると、やっぱりユーロドルをロング（買い）して、お茶を濁しておけば良いんじゃないかという結論に達するわけで。欧州PMI（購買担当者景気指数）を見ても、製造業は強く、いよいよ回復の兆し。ロシア-ウクライナが停戦なら、復興特需も欧州経済の後押しとなります。

一旦調整はしたので、決して今から入っても悪くはないでしょう。よっぽど強い数字でも出ない限りは、現状強めのサポートとなっている1.126-1.127ドルレベルで一旦は止まるわけで。

もし、ぶっ壊れるぐらい雇用統計が弱ければ、再びドル安からの1.150ドルコースも見えてきます。今回の雇用統計は意外と粘り強い数字が出そうではありますが、とりあえず今主要通貨の中で一番強く将来的にもドルよりは強そうなユーロを買っておけば良いのではと思います。

ユーロドル、ロングしたった。1.1260ドルに逆指値入れておけばええでしょ。ぶっ壊れるぐらい弱い数字が出たら、しばらく安心できるポジションになる。

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— ゆきママ (@yukimamax) May 2, 2025

とりあえずユーロドルをロングしました。よほど強い数字でも出ない限りは「大して損しないでしょ！」的なポジションでお茶を濁して、クッソ弱い数字が出たらドヤり倒してやろうという作戦です。

一抹の不安があるとすれば、クッソ弱い数字が出るなら、すでに数字を知っているトランプ大統領がSNSに何らかの投稿をしそうだな程度で。それだけちょっと気になります。

NFPが＋20万人を超えてくるとか、失業率が下がったとか、そういう結果にならないとそこまでドル高にはならないとは思います。

じゃあドル高になるような強い数字が出ないかというと、そうとも言い切れないですね。米国ではリストラは今のところはそこまで進んでおらず、とりあえず新規採用はやめようという流れで止まっているので。

なんらかのバグで、一発弱い数字かましてくれないかな、のギャンブルトレードでやっていますので、あまり大金をかけ過ぎずにまったりみていただければと思います。

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