【トレーニー必見】インフレで鶏卵・穀物関連株が爆上げ中?AIより食糧・タンパク質時代の投資戦略解説

日経平均は全然上がっていないのに、上がりまくっている銘柄がある!今日は日本株について、具体的な銘柄も含めてポイントを解説していますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
👆なぜ今、鶏肉や穀物関連の株価が上昇しているのか?
これまでは日本経済のデフレ(物価が上がりにくい状態)が長く続き、企業側も商品の価格を思うように引き上げられず、供給量も多かったため、安く販売せざるを得ないという流れがあったように思います。しかし最近になって、日本でもインフレ(物価が上がる動き)が強まってきています。主要先進国(G7)のなかで日本の消費者物価指数(CPI)がトップになったといった報道もありました。
■日本経済新聞報道→日本、気がつけばG7首位のインフレ「普通」の国に
さらに、最近は訪日外国人(インバウンド)による需要も増え、価格に転嫁しやすくなっていることが背景にあるように思います。
この他、2〜3年はAI関連に投資が集中した反動から過剰投資が懸念されており、市場としても『需要がはっきりしない分野には投資したくない』というムードも感じられるんですよね。実際、ビッグテックですら最近は叩き売られてますし。
この辺は個人的な見解も含みますが、AIによって多くの産業が変化しようとしているなかでも、食料品は人間にとって欠かせない“必需品”です。
AIがどれほど進化しても、食べ物を生み出す行為そのものは置き換えにくい部分があるため、不安定なベンチャー・テック企業より根強く注目され続けるように思います。
特にAI・半導体銘柄が元気のないうちは、強そう。まぁ連日史上最高値を続けるゴールド(金)も同じような背景があるように思います。
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鶏卵関連企業の状況と投資戦略
鶏卵は飼料の値上がりや鳥インフルエンザで、2023年はエッグショックというレベルで価格が高騰していましたが、2024年には価格が低下していました。しかし、2024年後半から再び鳥インフルの影響で大規模なニワトリの殺処分(過去最悪ペース)が相次いで、鶏卵の供給不足と価格上昇が発生しており、今年(2025年)は2023年に次ぐレベルの値動きとなっています。

■読売オンライン報道→今年の鶏卵生産、6%減の見込み…当面高値続くものの7月頃から下落か
主な銘柄と値動き
◆ホクリヨウ(1384)
業績も好調で、通期の利益見通しを2度上方修正し、配当金(株主への利益還元)も増額すると発表。配当利回り(株を持っていると受け取れる配当の割合)は約5%と高水準。ただし、鳥インフルが自社農場に及ぶリスクは常にあるため、注意も必要です。
◆秋川牧園(1380)

背景には、飼料価格高騰や生産コスト増との綱引きが意識されたことがあります。一方、安全や高付加価値にこだわるファンが多く、長期的には根強い需要がありそうです。参政党が躍進した際などは物色される可能性があります。
その他の関連銘柄とポイント
カゴメ(2811)は、植物由来の代替卵を開発・販売しており、卵高騰時に代替品需要の増加が期待されましたが、時価総額約2,600億円規模の食品大手であり本業全体への影響はまだまだ小さいです。オイシックス・ラ・大地(3182)は、代替卵や代替肉のスタートアップへの出資で関連銘柄として注目される場面がありました。
ただし、代替肉はテーマになっては消えが続いています。宗教的な理由でもない限り、普通に肉を食べるのが手軽ですし、美味しいですから、こういう銘柄は買わない方が無難でしょう。
また、マヨネーズなど卵を主原料にするキユーピー(2809)ような食品メーカーはコスト増で利益を圧迫され、株価も伸び悩む結果となっています。
このように鶏卵の価格が上がることで生産企業は上昇しますが、使用しているメーカーの株価は下がりやすいという点を意識して相場を見ておくと良いでしょう。
穀物関連企業の状況と投資戦略
鶏卵・鶏肉だけでなく、米や飼料用穀物の国内市場にも大きな変化がありました。特に国内のコメ価格が異例の急騰を見せ、関連企業の明暗を分けています。これまでは人口減少で需要が低迷していたコメ市場ですが、主に買い占めによる在庫減少で状況が一変しました。
2024年秋以降に新米が出回っても価格は沈静化するどころか上昇を加速させており、農林水産省の発表する業者間相対取引価格は2025年2月に60kg当たり2万6,485円と前年同月比+73%の高騰、北海道産米(ゆめぴりか等)は前年比+80%前後もの値上がりが報じられています
この他、トウモロコシや大豆粕など家畜の飼料となる原料の価格は、世界の情勢や為替相場(円安・円高)が強く影響しています。2024年前半はやや落ち着いたものの、再び円安が進んだことで輸入価格が上昇し、飼料メーカーは販売価格を値上げするケースが増えています。
主な銘柄と値動き
◆木徳神糧(2700)
2024年の通期決算では営業利益が前年より2ケタ増加し、株価も上場来高値を更新。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標でも割安感があるため、投資家から注目が集まっています。
ただし、政府が備蓄米を放出したり、新米が豊作で供給が増えたりすれば価格が落ち着く可能性もあるため、そのタイミングに注意が必要です。
◆フィード・ワン(2060)

株価指標(PERなど)でも割安とされ、配当利回りも3%台と高い水準ですが、円安が再び進むとコストが増えるリスクもあります。
その他の関連銘柄とポイント
一方、コメ価格の高騰は、米を多く使う外食産業にとっては逆風となります。たとえば、ラーメンチェーン(町田商店)を展開するギフトHD(9279)は原材料費の上昇で減益となり、一時的に株価が急落。回転寿司の大手くら寿司(2695)も、魚やコメの値上がりで収益が圧迫されています。
一方、肥料需要が伸びる可能性があり、肥料メーカーの片倉コープアグリ(4031)は注目されています。コメ不足解消のため、政府主導での農家の増産に伴う肥料需要増加が期待されています。
短期的に注目すべき銘柄とポイント
◆ホクリヨウ(1384)鶏卵価格上昇の利益を直接受ける代表銘柄。利益予想の上方修正や配当増額により株価が上昇しましたが、依然として配当利回り約5%など割安感があります。ただし、鳥インフルによる自社への影響、また収束のニュースなどに注意。
◆木徳神糧(2700)
コメ価格急騰の恩恵を受ける米穀卸大手。業績も好調で株価も急騰。PERは7倍前後と低めで、今後も上値余地がある可能性。ただし、備蓄米放出といった政府の市場介入や新米の収量次第で状況が変わるため、動向をチェックする必要があります。
◆フィード・ワン(2060)
飼料の原料調達や価格転嫁が上手く、業績は安定傾向。株価指標で見ると割安感があり、配当利回りもそれなりに高め。急騰の期待はやや小さいものの、堅実な銘柄として注目できます。
まとめ:投資の面白さを体感しよう(初心者向けアドバイス)
今回紹介したように、鶏卵やコメなど“食”にまつわる銘柄が注目されているのは、私たちの生活に密着しているからこそでもありますし、しばらくこのトレンドは続きそうです。また、価格の変動によって企業の業績が大きく変わる様子を身近に感じながら投資できるのは、実はとても面白いポイントかと思います。
インフレで値上がりのニュースばかりで嫌になりますが、ピンチはチャンスです。ニュースが出た時に業績などを調べて投資すると良いでしょう。
一方、今後は鳥インフルの終息や政府の備蓄米放出などで、相場が一転ことが考えられますので、むしろ落ち着いたタイミング、注目度が下がって小安くなった時にコツコツ積み上げていきたいですね。
やはり世界的なインフレ、日本のインフレ加速というのは今後もトレンドになりやすいですし、チャラチャラしたベンチャーは今後全てAIにぶっ壊されると思うので、やっぱり食インフラを支えるバリュー企業というのは魅力かなと。
トレーニー民は米を食って卵と鶏を食って筋肉をつけましょう!そして、米と卵、鶏といったエネルギー&タンパク質を供給してくれる企業に感謝の投資をしていくのも1つでしょう。
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また、おにぎりの値段は4年で2倍に…インフレだからこそ投資は必要です⬇️
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