先週末の記事でも書いたことですが、日本株は一旦終わりです。相場のルールは完全に変わってます。さっさと切ったほうが無難かもしれません。
米国株に関しても、さらなる円高が見込まれること、ごく短期での回復が難しそうなことから、買い増す余裕がなければポジションを減らしたいところです。さらなる円高、そして反発のタイミングで買えば十分でしょう。
ちなみに、積み立てに関してはコツコツ継続してOK!さらに10%下げるようなクラッシュがあれば、少し増やしても良いでしょう。もっと下落した時に投資できる余力を残しておくのが何よりも重要です。
→岸田ショック大暴落!雇用統計悪化でFRBは緊急利下げ?日本株・米国株・為替の投資戦略解説/8月3日
ただし、メガテック、いわゆるマグニフィセント・セブン(アルファベット、アマゾン、アップル、メタ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラ)の銘柄は、今回の暴落のかなり前から調整下落を続けてきた銘柄でもあり、決算がかなり良いということを踏まえれば、反発局面では真っ先に買い戻されやすいことは念頭に置いておきましょう。
また、Xでも繰り返し言って来た通り、ダウに関してはまだまだ下落余地があるため、ダウが本格調整を向かえる過程で日経平均はさらに下げやすく、上値の重い展開が予想されることから、切るのであれば日本株優先で。
先週あたりからバーゲンセールなど騒いでるインフルエンサーがいますが、まだまだ下げ余地がありますし、日本株は全然割安ではないですからね。というわけで、今日の値動きを踏まえながら、今後の展望やトレード戦略について簡単に解説していきます!
緊急利下げはなさそうですが、あったとしても株安は止まらない…
8月はFOMC(米連邦公開市場委員会)がないため、緊急会合を開いて利下げするのでは、との期待感が高まっているようですが、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーの発言を見る限りだと、その可能性は低そうですね。
というのも、米国の景気悪化が意識されるきっかけとなった先週末の雇用統計については、単月での指標に過ぎないことや、ハリケーンの影響が指摘されており、9月のFOMCまでのデータを見てからでも十分といった意識のようです。
まぁ米国の株価が日本並みに下げれば緊急利下げもあるかもしれませんが、現段階では静観する構えですね。そもそも、緊急利下げをしたからといって、株安が止まるのか問題がありますからね。
また、仮に緊急利下げをしたとしても、やらなければいけないぐらい米国の経済が悪いということの裏返しでもありますから、景気悪化が完全に織り込まれるまでは相場はギクシャクして下げやすいでしょうからね。
そういった意味では、どう転んでも目先の相場は下げやすいように思います。まぁ今週の経済指標は重要なものがあまりないので、景気後退懸念を払拭するには至らず、米国株の上値は重たいままでしょう。
円高継続の可能性は高く、日本株の下落も止まりにくい!
円高が止まらない限り、日経平均の復活はない、としていましたが、まさにその通りの値動きとなっています。そして、この株安を受けて米国は緊急利下げもという話になっていますから、ますます米国の金利低下は意識されやすく、日米金利差縮小からの円高が見えてしまいます。
ドル円はすでに140円の大台節目はターゲットでしょう。146.00円、145.00円といったテクニカル、節目水準をあっさり割り込んでしまいました。反発しても144.50-145.00円レベルが上値抵抗(レジスタンス)になりそう。
トレードとしては、流石に142円台で突っ込むのはやや厳しい。143円台半ばぐらいまで戻してくるのであれば、軽めに叩いてショートで入り、144円台で厚めに売り、145.20円で一旦損切りでしょう。
そして、円高傾向が止まらないため、日経平均、日本株の上値は極めて重たいでしょう。実際、先物を見るとすでに年初の33,000円レベルが上値抵抗(レジスタンス)となっていますから、反発しても33,000-34,000円程度がせいぜいか。そう考えると、リスクを冒して慌てて30,000円レベルで買う必要はないでしょう。
すでに26,000円レベルは見えており、明日は1,000-2,000円の反発があって33,000円台に復帰したとしても、後が続かなそうですからね。しばらく不安定な1,000円反発して翌日2,000円下げるようなピンポン相場が続きやすいので、要警戒でしょう。
さらなる下げで買う余力がなければ米国株もポジションを減らす!
日経平均が明日も暴落して、世界同時株安の流れ継続の場合、緊急首脳会議などが行われてもおかしくはないレベルですねw まぁそうなると一旦相場の反転になりそうではあるので、そういったイベントを意識しておきたいところ。
逆に言うと、それぐらい特殊なイベントでもない限り、急激に反転という流れは難しいかと思いますので、そのつもりで。
とにかく、目先は売るにも買うにも大変な状況ですから、安易にトレードすることは避けた方が無難でしょう。米国株に関しては、損切りするか否かの基準は買い増せる余力があるかどうかですね。下げても買えないようなら、ポジションを半分に減らして資金を確保しておきたい。
無闇にポジションをガチャガチャ動かしても損をする可能性が高いので、ポジションを半分に切ったらここまで我慢する、ここで買うというのは決めて様子見に徹するしかないでしょう。
ご覧のように、ナスダック100やS&P500はダウと比べて先んじて調整を終えて来ましたから、特にこれまで売られていたビッグテックは反転したタイミングでは買われやすいと思います。
まぁ反転したと確信できる状況になるまで、まずは様子見でしょう。あとは、さらに10%下がれば買うとか、そういった買い方でしょうね。
円高にもなっているので、米国株は買うタイミングを狙っておきたいですが、まだ慌てて入るタイミングではありません。また、繰り返しになりますが、さらに下げた時に変える余力がないのであれば、ポジションのサイズを徐々に減らして備えておくのがベターでしょう。
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