「米国が利上げしたなら、株は一度売った方がいい?」「どうせ暴落するなら、そのとき買えばよくない?」
こう考える人は多いのかなと思います。実際、こういった質問が多く寄せられています。
もちろん、私自身もこれから先ずっと株価が右肩上がりで進むとは思っていません。長く投資していれば、大きな下落に向き合う場面はあるでしょう。
ただし、常日頃から言っていますが、利上げなどを理由に長期保有している株を1株も売るつもりはありません。
なぜか?次に大きく下がったときの株価が、今より安いとは限らないからです。
今日は、米国が利上げに入った(おそらくは短期的ですが)という話と、NISAの積立に何を組み合わせるかについて簡単にまとめておきます。
おすすめ銘柄についてよく質問されるのですが、積立NISAとの組み合わせて、追加投資で優先したいのは、サンディスク(SNDK)とSKハイニックス(SKHY)ですね👌 その辺も解説します。
利上げで景気が悪くなれば、今度は利下げできる
9月16日のFOMCで、FRBは政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.75〜4.00%にしました。参加者の年末金利見通しの中央値も4.1%で、追加利上げを視野に入れた内容です。
つまり、小幅な利上げサイクルに入った局面と考えています。ただし、利上げが始まったからといって、永遠に金利を上げ続けるわけではありません。
今後、利上げの悪影響が景気や雇用に強く表れれば、インフレの状況次第で、利下げへ転じることになるでしょう。
金融政策には、過熱を抑える働きと、弱った経済を支える働きの両方があります。
その過程では、景気悪化への不安で株価が大きく下がるかもしれません。一方で、その後の利下げや金融環境の改善が、株価を支える材料となるわけです。
もちろん、利下げが始まった瞬間に底打ちするとは限りません。景気悪化の痛みが勝つ期間もありますし、反対に、市場が利下げを先回りして反発することも考えられます。
このように相場というものは、『利上げだから全部売る』『利下げが決まったら買い戻す』というだけで、きれいに取れるほど単純ではないということです。
30%暴落しても今より高いこともある
これがめちゃくちゃ重要です。例えば、今の株価を100ドルとします。その後150ドルまで上がってから、景気悪化で30%下落したらどうなるでしょうか?
✔︎100 → 150 → 105
このように30%も暴落したのに、今の100ドルよりも5ドルも高いことになります。
このように、仮に『いつか暴落する』という見方が当たったとしても、『今は買わずに待った方がお得』には、ならないということです。
暴落を待っていたら、その前に大きく上がってしまう。そして、実際に暴落したころには『前に見ていた値段より高い』となるパターンは往々にしてあるわけです😇
もちろん、今より安く買える展開もあり得ます。したがって、これから相場に入る人は、上昇に参加する分の株を持ちながら、下がったときに追加できる資金も残しておけば十分でしょう。
✔︎下落を想定することと、投資をずっと見送ることは別!
『いつか来る完璧な買い場』のために、何も持たない時間を延ばし続ける必要は全くありません。
私は常にフルポジに近いですが、これから投資をする人は、長く持ちたい企業の株を持ち続けて、買いやすい場面が来たら少しずつ増やしていくと良いでしょう。
『すぐに買うこと』と『今は買い増しを急がない』は両立します。すでに持っている株で上昇に参加しながら、追加分の買い場を待つということですね。
大型AI株はNISAの指数積立で持っている
では、これから何を買うか?
まず土台は、NISAでS&P500などに連動する低コストの投資信託を、無理のない金額で積み立てることだと考えています。
すでに全世界株で積み立てている人も、ここで売ってまで乗り換える必要はなく、リターンを重視するならナスダック100やFANG+などを新たに積み立てていけば良いでしょう。
そして、ここでポイントなのは、エヌビディア(NVDA)・アマゾン(AMZN)・マイクロソフト(MSFT)・アルファベット(GOOGL)は、指数の中にかなり大きく組み込まれているということです。
実際にS&P500では、この4社で合計約23%を占めています。つまり、S&P500を積み立てていれば、エヌビディア、アマゾン、マイクロソフト、アルファベットの成長に、すでに参加していることになるわけです。
私自身はこの4社を個別でも長期保有しています。ただ、それは資金が多いからであって、資産が数百万円程度の場合は、積立分で安定をとったら、残りはリターンを重視して良いと考えます。
つまり、資金量があまりないのであれば、あえて積立と同じ大型株に重ねる必要があるのか(ない)、ということですね。
個別株で上振れを狙うならSNDK・SKハイニックスを優先
指数の積立で安定の超大型株を持ちながら、個別株では自分が特に期待する銘柄を買っていきます。
そして、その追加先として優先したいのが、サンディスク(SNDK)とSKハイニックス(米国銘柄:SKHY)でしょう。
単に『どちらもAI関連だから』という話ではありません。この2社には、それぞれ違う上振れの理由を見ています。
ちなみに、マイクロン(MU)も非常に良い会社ですが、すでにS&P500やナスダック100、FANG+に採用されているので、予算が限られていることを想定し、これらの2銘柄にしました。
SKハイニックス:半値以下まで売られ、まだ戻しきれていない韓国株
SKハイニックスで注目しているのは、AI向けメモリの成長に期待しながら、大幅調整後の株価の回復も狙えると考えていることです。
韓国本国株は、6月25日の高値298万7,000ウォンから、7月30日の終値132万2,000ウォンまで下落しました。約56%安。文字どおり半値以下まで売られたわけです。
その後は反発していますが、9月18日の終値は185万7,000ウォン。それでも6月高値からは、まだ約38%も低い水準です。
ここで『もう底値から上がったから遅い』と考えるか、『まだ戻しきれていないところを拾える』と考えるかですが、私は、AI向けメモリの長期成長という見方を維持しているので、後者で考えています。
最安値で拾うというよりは、これからの成長と、株価の評価が回復する余地に注目したいところでしょう。
先ほどの繰り返しになりますが、長期で期待している会社が一度大きく売られ、その後も高値を大きく下回っているわけで、これから買う人は基本的に大きく下がればノールックでの買い増しチャンスでしょう。
サンディスク:時価総額で見ると、まだ伸び代は大きい
サンディスクで見ているのは、これから期待する事業の大きさに対して、現在の時価総額がまだ小さいのではないかという点です。
9月18日終値などを基にしたドル建ての概算で比べると、企業全体に付いている値段はこうなります。
🔥サンディスク:約2,600億ドル
🔹マイクロン:約1兆1,500億ドル
🔹SKハイニックス:約9,500億ドル
サンディスクは、マイクロンの約4分の1、SKハイニックスの約3割の規模にとどまります。
AIが普及すれば、計算するだけでなく増えていくデータを保存し、必要なときに素早く取り出す仕組みが非常に重要となります。
私は、その中でサンディスクが担う役割と成長余地は、まだ十分に評価されていない、と見ています。
もちろん、NAND中心のサンディスクと、DRAM・HBMも手掛けるマイクロンやSKハイニックスでは、事業の広さが違います。
時価総額が小さいだけで割安とは言えませんし、同じ規模になるのが当然とも思っていません。
それでも、AI向けのデータ保存を担う企業として評価が見直されれば、事業の成長に加えて、市場からの評価が変わる上振れも狙えるでしょう。
🔗参考記事:サンディスク(SNDK)好決算でも急落!「成長限界説」は本当か?市場が見落とす利益構造と次の買い場
指数を土台に2社の成長と評価の見直しを狙う
SKハイニックスは、大幅調整からまだ戻しきれていない株価の回復余地。サンディスクは、現在の時価総額に十分織り込まれていないと私が考える成長余地。
こうした理由から、NISAの指数積立に上乗せする個別株として、この2社を優先して検討したいと考えています。
その分、思惑が外れれば指数より大きく下がる可能性もあります。2社を買って半導体・AIへの集中は一段と強まるので、土台の積立を続けつつ、AI株の成長による大きなリターンを期待すると言った感じです。
そして、候補を決めて買いたい理由も整理できたら、あとは自分が決めた条件になったときに少しずつ買うこと。底値を逃したことを悔やみ続けるより、これから持つ分を積み上げていきましょう!
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松井証券では、SNDKとSKHYの両方を取り扱っており、新NISAの成長投資枠にも対応しています。
米国株は1株単位、NISA口座の米国株売買手数料は無料です。
投資信託は100円から購入できるので、指数の積立と、米国個別株の購入を同じ口座で進めることができます。
まずは買うことですが、『買いたい価格になった。でも、まだ口座がない』という事態は絶対に避けたいところ。
買う日を今決めなくても、口座の準備は先にできます👌
まとめ:買うときに買えるように
上がっているときは『高くて買えない』、下がっているときは『もっと下がりそう』、そして戻ったら『もう遅い』。
これを繰り返していたら、買える日は一生来ません😂
だから、底値を一発で当てることより、まずは少しずつ買いつつ、下がった買える場面で追加で買える準備をしておきましょう。
🔰まだ持っていない人: 積立を土台にし、個別株は少しずつ買いつつ購入条件が合うところでコツコツ追加する。
👌予定額の半分程度を持っている人: 持っている分で上昇に参加しながら、残りは押し目に備える。
💪すでに十分持っている人: 無理に買い足さず、保有を続けるだけでも立派な選択肢。大きく利益が出ていたらひたすら追加入金して買い続けてもOK!
例えば、個別株用の追加予算が30万円なら、まずは10万円分買って、下に押したところで10万円、残り10万円は次の機会に備える、といった感じです。
あくまで一例ですが、最初から分けておけば、一回目が底値である必要はありません。
『もう少し待てば完璧な価格で買えるはず』と考え続けるより、まずは少し買いつつ、自分が決めた条件になったら、決めた分だけ追加する。
この繰り返しが、私の考える長期投資です。
暴落を予想することより長く投資を続けられる形を作る
利上げの悪影響で株価が下がる場面は想定しておく。その後、利下げが下支えになる可能性も考える。
でも、それぞれの転換点を全部当てようとはしないことが重要です。
何より、次の大きな下落を待っても、今より安く買えるとは限りません。
だから私は、NISAで指数の積立を続け、個別株ではSNDK・SKハイニックスのような期待する銘柄を、予算の範囲で少しずつ拾うという考え方が、今のおすすめな戦略です。
上がれば持っている株で参加する。下がれば、残した資金で買い増しを検討する。
このように、買うときに買う。そのために、候補と予算と口座を、先に用意しておきましょう☺️
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