【豊田自動織機TOB解説】cisさん株価暴落で10億円超の大損失!何が起こった?今後の展望もまとめ

これがマーケットと言えばそうなのですが、今回は流石に気の毒ですね。タイトルにもあるように、この記事では豊田自動織機(6201)のTOBをめぐる時系列と『大損』発生のポイントについて解説していきます。
曜変天目銘柄100億以上持ってるんだけど、、、
— cis@株 先物 FX 新信長の野望 (@cissan_9984) June 3, 2025
今日はスーパードキドキタイム
曜変天目≒最上級の茶碗(食器)≒織機(しょっき)というコトです。TOB価格は16,300円ですが、12月開始で同時に無配当になることも発表されていますので、売り圧力がかかっています。
PTS(時間外)での価格は15,800円で終値18,400円から▲2,520円(−13.70%)となっていますので、cisさんの2桁億円以上の損失は確定したと言っても過言ではないでしょう…。
豊田自動織機半分売って半分食らうことになりました
— テスタ (@tesuta001) June 3, 2025
トータルはもちろんマイナスでございます本日もお疲れ様でしたさようなら。
テスタさんもやられたとか…。保有資産が100億円を超える大口投資家が大損する大事件となりました。
株クラが欲かいて大損で夜ご飯がうまいぞこりゃ、今日はコクが香りがいつもの3倍増し!白米たくさん食べちゃう!
— 岐阜暴威 (@gihuboy) June 3, 2025
そして岐阜さん…人の心とかないんか…😭
時系列で振り返る【報道と株価】

→日経新聞が「豊田自動織機、株式非公開化を検討 トヨタ出資で6兆円規模も」と報道
・4月28日:
→週明け株価急騰、13,225円→16,225円と+23%の急騰
・5月19日夜:
→共同通信が「豊田自動織機がTOB受け入れる方針」と報道
・5月20日:
→明けて株価一段高、16,520円→17,940円と+9%近い上昇
・6月2日夜:
→日経新聞&共同通信が「3日発表へ」とリーク
・6月3日午前:
→トヨタが「対価総額が6兆円規模を上回るかのような記載をはじめ誤解」と適時開示
一応、トヨタが今日(3日)午前中に適時開示(上場企業が投資判断に重要な影響を与える情報を、速やかに公表する制度)して、先行するマーケットに釘を刺していたのは優しさだったんですね。
で、繰り返しになりますが、引け後に買い付け価格16,300円でのTOB(株式公開買付)を正式に発表しており、株価は暴落しています。
さらに、豊田自動織機もTOB成立を前提に無配(配当ゼロ)を発表しており、PTSでは失望感から16,300円を割り込む値動きとなっています。
TOBは12月をメドに開始とのことで、持っていてもひたすら資金が拘束されるだけですからね…さっさと売ってしまいたいと。あとは、TOBキャンセルがないわけではないですからね。そうなったら、今より株価はさらに下がるわけで😿
なぜ「大きな損」が出たのか?
今回に関しては、TOB価格がディスカウント(割引)されているという指摘が相次いでいます。特にアクティビスト(仏ファンドのロンシャン)は企業の純資産価値は6.6兆円としていましたので、理論値的に最低でも18,000円は行くとの見方がありました。さらにTOBプレミアが加わるので、20,000円も夢じゃないと。
実際、豊田自動織機の直近(25/3期末)の1株当たり純資産は19,472円ですから、これに近い数字が出るのではないかという指摘もありました。報道でも買収規模が6兆円を超えるとされていたのは、このためですね。
💰豊田自動織機の資産価値
・トヨタ自動車株(約3.2兆円)
・デンソー株(約0.3兆円)
・その他上場株や現預金(約0.2兆円)
・営業事業の価値(約1〜2兆円?)
豊田自動織機はフォークリフトなど産業車両の会社で、営業利益が大体年間2,000億円前後あります。
同様にフォークリフト系の会社のEV/EBITDA(ある企業を買収した場合、その企業が獲得するおよそ何年間の本業利益で、買収した際のコストを回収できるか)倍率を見ると、5〜10倍ぐらいなので本業は1〜2兆円程度の価値はあるでしょう。
少なく見積もっても4〜5兆円はあるわけで、18,000円以上のTOB価格は十分正当化されるように思います。
しかし、実際に発表されたのは16,300円。しかも、5月下旬時点での信用買い残は163万株と平時の数倍まで膨張していましたからね。これらが一気に巻き戻されることで、暴落確定となってしまいました。
今後はどうなる?上乗せは…
BPS(1株あたり純資産)割れ、PBR(株価純資産倍率)0.84倍でのTOBですから、批判材料は明確でしょう。欧米基準ではPBR1倍以下での買収はあり得ないですからね。ただし、日本では法的拘束力もないので、TOB上乗せなどの条件変更が行われる可能性は低いでしょう。
しかも、いわゆるトヨタグループで豊田自動織機の38%以上の株をすでに保有している状況ですから、もはやファンド(アクティビスト)は世論に訴える程度で効果は薄いでしょう。
要するに、反対株主がTOB阻止に必要な3分の1強を確保するハードルは極めて高いということ。
したがって、TOB条件はそのままの16,300円になる可能性が高く、TOB開始直前の12月には16,300-16,500円ぐらいになるでしょうが、今は時間価値的なディスカウントで15,900-16,150円ぐらいになりやすいと思います。
ワンチャンあるとすれば、トヨタ自動車の株価が大きく上昇することですね。豊田自動織機はトヨタ株を7.55%(時価総額3.2兆円)も持つ大株主です。
つまり、仮にトヨタ株が10%上がれば3,000億円ぐらい増えるわけで、そうなれば買い付け条件見直しの余地が出てくることになるでしょう。
とはいえ、いずれにせよ可能性は低いですから、豊田自動織機のホルダーはポジション整理(利食い・損切り)でしょうか。
最大限高く売ろうとしても、TOB価格と市場価格のサヤがほぼなくなる12月まで資金が拘束されることになります。利回り換算では年率1-2%に満たないため、資金拘束の機会損失と天秤にかけて考えるようにしましょう。
てなわけで、今回のケースは『TOB=高値買い取り』という先入観は危険ということですね。ディールの前提や報道を冷静に点検し、リスク管理していきましょうということで。

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