S&P500が10%超下落で調整相場入り!景気後退懸念でさらなる下落の可能性は?/3月17〜21日の週間相場展望

先週、米国を代表する指数であるS&P500が、2023年後半以来となる『10%の下落(=調整相場)』を記録しました。
・調整相場(10%以上の下落):株価が大きく下がり、投資家が注意を払う局面
・弱気相場(20%以上の下落):さらに下落が深刻化し、市場全体が悲観的になる局面
ここ数年だと、弱気相場(20%の下落)まで至ったのは2022年ぐらいでした。この時は急激なインフレを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)が過去最速ペースでの利上げを実施したこともあり、その反動が強く出た1年でした。
2018年:10%超の下落は3回。ただし、弱気相場には至らず。
2019年:調整相場なし。
2020年:30%超の大暴落が1回。ただし、半年で完全回復(コロナショック)。
2021年:調整相場なし。
2022年:10%超の下落3回。うち1回が弱気相場入り。
2023年:10%超の下落1回。
こうしてみると、S&P500の調整相場は良くあることです。また、10年に1度ぐらい⚪︎⚪︎ショックと歴史的に名前のつくようなショック相場があり、数年に1度は何らかの要因で弱気相場に至ることがあるといった感じです。
とはいえ、言うまでもなく全て完璧に回復して、さらなる上昇に繋げているわけですから、基本的にはバーゲンセールだと割り切って相場に取り組んでいただければなと思います。何度も繰り返していることですが、新規勢にとっては特にチャンスなので、この機会に投資を始めることが勝ちへの近道です。
というわけで、今週の米国株や日本株、為替の相場展望について簡単にまとめていきますので、よろしくお願いします。
先週の米国相場の振り返り:景気後退への懸念強まる
先週(3月第2週目)の米国株式市場は、前週から続けて下落を記録しており、週間で見るとマイナスとなっています。とはいえ、週末には買い戻されており、ここ最近のトレンドとしてトランプリスクを意識して金曜日は引けにかけて売られる傾向が強かったのですが、それもなく割安感からの買い戻しで1週間を終えています。セクター別に見ると、下げ相場でも上昇していたディフェンシブ銘柄の生活必需品関連もついに下げており、全部売れですね。ただ、下落の原因となっていたビッグテックは割安感も出てきたのか、S&P500の下げよりもマイルドで買い戻しの動きも出ています。
とはいえ、やはりマーケット全体としての見通しはより悪化しており、トランプセッション(トランプによるリセッション)を強く意識した値動きであるという指摘もあります。
特に景気の先行指標とも言われるダウ指数が−6.19%と大幅に下落したことから、景気後退(リセッション)のシグナルであると指摘する声もあります。
■Bloomberg報道➡︎本当の痛みはこれから、20世紀初頭からの市場理論が株式投資家に警告
この辺はニワトリが先か卵が先か理論でもあるんですけどねw 不況になると思うから、こういったセクターが売られるのか、こういったセクターが売られるから不況になるのか…いずれにせよ、市場心理としては決して良い兆候とは言えないでしょう。
その他、絶好調だった欧州株については、トランプが欧州のアルコール類に200%の関税とか言い出したため、上値が重たくなっています。一方、新興国は安定しています。
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今週の相場展望:上値は重そう、パウエルプットも期待できず
今後の米国株がどうなるかについては、基本的に上値は重いでしょう。今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)があり、パウエル・プット(パウエルFRB議長による株価救済)を期待する声も一部でありますが、3月7日時点で「利下げを待てる」と明言しているので、手のひらを返す可能性は低いでしょう。市場の淡い期待は裏切られることになりそうですし、4月3日の欧州関税に向けてトランプもディールのために吠えまくることが予想されるので、かつて経験のない欧米対立意識で株価は下落しやすいように思います。
というわけで、結論としては上がったタイミングであえて買う必要はなく、再度下げたタイミング、下げが加速した場合にポチポチ追加していくと良いでしょう。

というのも、過去の30年(1995年以降)のデータを見る限り、カウント方法にもよるのですが、S&P500が10%以上の下げを記録した調整相場は22回あり、3年に2回ぐらいの頻度で発生してます。このうち、弱気相場まで至る大暴落となったのはわずか4回です。
そして、2000〜2002年からのドットコム・バブル崩壊、2007〜2008年のリーマン・ショック、2020年のコロナ・ショックという象徴的なショック相場を除くと、わずか1回ということになります。
なので、なんらかの予想し得ない、よほどのことが起こらない限り20%超の下げという弱気相場入りするハードルもかなり高いので、ぼちぼち調整は進んだから下げた日に追加していくぐらいのイメージで見ておけば良いと思います。
それでも、だいたい調整入りすると2〜3ヶ月ぐらいは上値が重たいので(コロナ・ショックはV字回復でしたが)、ベースポジを確保しつつ、下がる日を待ちながら慌てず騒がず追加していきましょう。
あとは、市場が懸念しているのはリセッションですから、企業業績の見通しが急激に悪化するという、景気後退の兆候が見られない限り問題ないと言えるでしょう。
予想PERはコロナ禍割れの水準まで調整し、ビッグテックは未曾有の割安水準です。チャンスはチャンスですので、この安い時に少しずつ仕込んでいただければと思います。
もちろん、ゆっくりで大丈夫です。特にここ最近は巨額のAI用データセンター投資が活発で、マイクロソフト(MSFT)を筆頭にアマゾン(AMZN)、メタ(META)、アルファベット(GOOG)などは、自社株買いができないですからね。回復はゆっくり目と想定しておきましょう。
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日本株は良くも悪くもレンジか、日銀イベントに注目!
日本株は良くも悪くも低位安定といった感じになっています。まぁ外国人がアジアのポジションを縮小しているとの話がありましたので、上がっても上値はしれてるんだろうなぁという気はしますが。もちろん、日本株を買うという明確な理由が出てくれば、再びポジションを急に積み増していく、日本株急騰というパターンも考えられなくはないですが。
となると、ポイントは日銀金融政策決定会合ということにはなるでしょう。日経平均が下方向にレンジを移行させ、さらに円高気味の推移となる中で、どういったメッセージが出てくるかに注目です。

特に植田総裁が利上げを継続する発言が出るようだと、より雰囲気は悪くなりそうですね。逆に慎重な意向を示すと株価は支えられるでしょうが、米国株の上値が重い限り上昇も限定的でしょう。
為替はユーロの押し目を狙う程度、まずは材料待ち!
為替に関しては、今週はFOMCに日銀と日米の中銀ウィークで対応が難しいですね。大荒れもあり得ますから、安易にポジションを持たない方が無難でしょう。
一方で、何度も指摘している通り過去最大の円買いポジションはさらに僅かに積み上がって記録を更新していますから、引き続き極端な下攻めも厳しいと言えるでしょう。
特にここ2週間でユーロ円は8円近い上昇を記録しており、ユーロ高もクロス円の下支え材料にもなっています。極端な円高を期待するのも難しいので、下がったからといって安易に突っ込んで売ると焼かれますので注意しましょう。

流石に3月18日の防衛・インフラ支出案の採決で可決が決まれば、また上がっていく気はしますが、ドル安というドラバーがないとなかなか突き抜けていくのも難しいのかもしれません。
引き続き、押し目は買いの意識ですがあくまで軽めのトレードにとどめた方が良いかもしれません。とにかく、あまり無理せずにチャンスのみ。
1.085ドルぐらいで軽く入ってみて、1.083ドルで追加、1.078ドルで一旦損切りですね。もし、採決不可といった極端なネガティブニュースなしに1.06ドル台まで下がってくるなら、再度入ってみるイメージではいます。
利食いして+4.5kなのだ。今週は大勝利なのだ!! pic.twitter.com/9IqmRE7yOS
— びん子@社畜アナリスト (@araisanfx) March 14, 2025
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