トランプ×マスクのレスバでテスラ株暴落!今後の買い場、雇用統計のトレード戦略を徹底解説/6月6日

トランプ大統領が「政府補助金と契約を全面的に打ち切る(一部報道でテスラを叩き潰すと意訳された)」としたことで、テスラ株に売りが殺到し、株価は▲47.35ドル(−14.26%)の大暴落となりました。
一日の下落率としては、コロナショックの2020年9月以来最大となっています。
流石にこれはマズい…となったのかは分かりませんが、一部報道によると今日早朝(東部時間、日本時間今夜)にトランプとイーロン・マスクの電話会談がセッティングされたとのことで、これを受けて先物は大きく上昇しています。

とにかく、今回みたいに暴落した時に(買いたい場合は)少しずつ拾っておくと良いでしょう。あまり上がっている時に買う銘柄ではありません。
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それでは、イーロン・マスクの巻き起こしたこの問題について、今後の展開とリスクシナリオについて解説していきます。最悪が起こると、本当に壊れかねないだけに警戒が必要です。
もちろん、それはそれで単なる買い場でしかないんですけどね。政治が混乱しようとも、企業活動は続いていくので、米国株は買いです!
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SNSバトル勃発!補助金打ち切りか?
「俺たち親友だよな!」「ズッ友だよ!」とか昨日まで言っていたと思ったら、いきなり「お前となんて絶好だ!」「4んじまえバーカ!」みたいな小学生ぐらいの喧嘩を見せられているわけですが。事の発端は、イーロン・マスクがDOGE(政府効率化省)を退任した6月3日から始まりました。
トランプ大統領が推し進める減税法案『大きくて美しい1つの法案(One Big Beautiful Bill Act)』に対し、「吐き気がするほどひどい(disgusting abomination)」などとSNS(X)に投稿しました。
その後も「無駄だらけで醜く忌まわしい」「豚肉(利権)が詰まった法案」などと猛批判を展開していましたが、トランプは無視していました。大人の対応ですね。
しかし、それが変わったのが昨日6月5日(日本時間5日夜)です。トランプ大統領が自身のSNS(Truth Social)に「イーロンは私たちのEV補助金をむさぼってきた。政府契約の見直しで納税者を守る」と、チクリと反撃します。
すると、顔を真っ赤にしたマスクが、早速「補助金などいらない。米国の借金を増やす巨大減税法案こそ狂気だ!」と反撃。
トランプ「気が変になったようだ。税優遇が切れると泣き言か?」
マスク「恩知らず!私はNASAを救った。NASAとスペースXの契約を切るなら巨大な後退だ」
トランプ「マスクの企業に対する補助金と政府契約を打ち切れば数十億ドル節約できる」
その後はこんな感じで、レスバに次ぐレスバ。ただ、株価にとってはトランプの補助金縮小・撤廃やNASAなどとの大型契約の凍結リスクが意識されたようです。
EV税額控除(最大$7,500)撤廃に加えて大型契約が打ち切られれば、JPモルガン試算によると年間利益▲12億ドルの減少ということになります。これはテスラの年間利益に5-6%に相当するため、かなりの痛手です。
電話会談の成否と法案審議がカギ
今日の電話会談で仲直りするのであれば、また350ドルぐらいの水準まで急反発はあり得るでしょう。とはいえ、マスクもトランプがジェフリー・エプスタイン(人身売買・児童買春で逮捕されて、収監中に自殺、⭕️された人)の顧客リストに入っていたとか、とんでもないこと言っていましたから、正直、着地点が見えるかというと…。
一応、電話会談が行われれば、双方エスカレーションは避けようということで落ち着くとは思われますが、その後もマスクが煽り続けたり、法案への批判が続くようだとネガティブです。
なぜなら、下院ではトランプの減税法案は可決されたものの、上院ではその中身について審議しています。
やはり小さな政府を目指す共和党議員からは、財政赤字を増やすこの法案の評判はあまり良くありません。
今何とか、どうにかして支出を削ろうと協議が始まっていますが、マスクの発言に感化する議員が増えるようなことがあれば、法案そのものが通らず暗礁に乗り上げる可能性があります。
しかも、この流れの中でトランプ政権とイスラエル、そしてパランティアのつながりを批判する上院議員が表れたことで、事態が複雑化していますからね。
つまり、最悪なら支出を削るために「(法案を通したければ)テスラだけでなく、パランティアとの巨額契約も見直せ」というような要求をされる可能性も懸念されているわけです。
造反が4人以上出ると法案が成立しないため(共和党53議席/民主党+無所属47議席)、可能性はさほど高くはありませんが、エスカレートすると不満が噴出しそうですからね。
最悪、法案の成立が見通せず、最短7月半ばの債務上限がデットラインを迎えてテクニカル・デフォルトとなると、またグダグダすることになりますからね。
投資戦略:押し目買いとCFD活用
結論としては、やはり買い場でしかないですけどね。パランティアも含めて、買うのであればこういうタイミングでしょう。特に新規の方は、このタイミングで買っていただければと思います。
今後も政治的にはグダグダするでしょうが、企業活動が続く限りは関係ないですからね。流石に戦争などになると問題ですが。
ただし、政府と巨額契約をしている企業は、こういった政治的なゴタゴタに巻き込まれるリスクがあります。そういったニュースが出てきた場合は、致命的でないなら押し目として利用したいですねですね。

トレードイメージとしては段階的な買い下がりで、300→270→240→200ドルの4階層でポジションを形成したいですね。
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雇用統計と為替の行方
今夜は日本時間21:30に米5月雇用統計が発表されます。エコノミストの予想中央値は非農業部門雇用者数(NFP)が+12.5万人増、失業率が4.2%、平均時給が前月比+0.3%/前年比+3.7%となっています。全体的な数字がどうかという話にはなりますが、とりあえず初動で注目されるのはNFPですね。前回が+17.7万人増と上振れていたこともあり、控えめな数字であることからハードルが低いのがポイントです。
雇用指標の悪化を見ると、極端に強い数字が出る可能性は低いでしょう。かといって、求人件数が強いことを踏まえれば、雇用自体はそれなりに堅調ということで、極端に弱い数字も出にくいと考えています。
とはいえ、仮に強い数字が出ても雇用統計特有のブレ(季節調整費による)という話にはなるため、ドル高は限定的だと考えています。
ドル円:ドル安でも円売りには注意

ただ、円高になるかどうかは米国株次第ですからね。特にトランプとイーロンの電話会談の結果によっても影響を受けますが、ポジティブなら株高からの円安、そしてドル高になりやすいわけで。
また、雇用統計が明確に悪化≒利下げが近いとの見方に傾くため、株高となってドル安でも円売りが相場を支える可能性がある点に注意です。
そういう意味で、今のこの水準ならドル円は迷いなくショートですが、そこまで魅力的な通貨ペアではないので優先的にトレードする必要はないでしょう。
弱い数字で発表後ズルズル下がって142.00円が見えた場合でも、実需筋からの買い戻しが入りやすいですし、強い数字で上昇した場合でも146.00円手前が重そうなので、むしろ、押し目買い・戻り売りを狙うトレードもありでしょう。
ユーロドル:事前にロングギャンブルもあり

すでにドルは買い戻されているため、極端に強い数字が出ない限り下値は限定的でリスクも低いですから、弱い数字を期待してギャンブルするのであればユーロ円のロングで良いと思います。
ポンド円:ドル安に株高なら短期で乗っかっていく

特にトランプとイーロンの電撃和解ならリスクオンになりそうなので、この通貨ペアをロングするのが良いと思います。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。急ぎ解説でした。FXはチャンスだけやれば、少ない資金でしっかり稼げるトレードでもありますので、少ない資金からまずはお試しいただければと思います。
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