ここ1ヶ月ぐらいの為替動向を見ていると、確定とは言えませんが、みんなが大好き円キャリートレード（円売り）が再開されそうな機運があるのかなと。

実際、フォロワーさんでも敏感な人は、すでに円キャリーを利用したスワップ投資を再開しているようです⬇️

びんちゃんお疲れ様なのだ🥺🥺ありがとう🥺🥺
びんちゃんの時の記事じゃないんだけど大分前にやってたハンガリーフォリント円を円高を機に再開したんだけどドルが糞のせいかええ感じに安定してるのだ🥺ダブルでありがとね🥺🥺

— まぐろ🐟 (@maguroman78) June 6, 2025

個人的にもそろそろ見極めつつやろうかなと考えていましたし、最近は割とスワップポイント投資に質問をいただく機会も増えてきたので、解説しておこうと思います。

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円キャリーって、そもそも何？

難しい話は抜きにします。円キャリートレードとは、金利がほぼ0％の“円”を売って、金利が高い“外国の通貨”を買うことです。

例えば、銀行にお金を預けると利息がもらえますよね。日本円だとスズメの涙ほどですが、世界にはもっとたくさんの利息をくれる国があります。

その金利の差額を、毎日コツコツ受け取れるのが円キャリートレードの魅力です。まるで、持っているだけでお金を生んでくれる『魔法の財布』のようなイメージです。

毎日チャリンチャリンと積み上がっていくので、日本の個人投資家からもかなり人気があります。

なぜ今、再び円安なのか？

「日銀がマイナス金利をやめたのに、なんで円安なの？」そう思った方は、とても鋭いです。ここからは、その理由を論理的に解説していきます。

結論から言うと、『①日本の利上げペースが遅く、円そのものに魅力がない』『②米国の利下げ開始が遠のいており、脱米ドルの動きもない』からです。

つまり、両国の金利差が、市場の想定以上に縮まらない状況が続いていることと、脱米ドルの流れになっていないことが挙げられます。

日本：利上げできない日銀、財政も悪化

日銀は2024年3月に利上げを開始し、今年1月にも利上げをして17年ぶりに0.50％という金利水準となりました。

その後も日銀の追加利上げが意識されていたことや、米国の利下げが近いとの見方から日米金利差縮小をテーマに年明けから20円近くも下落する場面もありました。
実際に円高を見込む向きは多く、投機筋の円買いポジションは過去最大を記録し、高水準のまま推移しています。

しかし、ここ最近は日銀が利上げや金融政策の正常化といった引き締め政策をアピールするにつれ、日本の金利が上昇。しかも、超長期債に至っては入札不調で買い手がいないという異常事態になる場面もありました。

◼️日本経済新聞報道→国債買いの主役なし、虚を突かれた財務省　「長期金利8%」試算の警鐘

当然ですが、金利が上がると利払い費が増えるので財政の悪化につながります。

（今まさにトランプ大統領が金利を下げろとパウエルFRB議長に圧力をかけ続けているのは、できるだけ金利を下げて借り換えすることで、利払い費を少なくして歳出を減らそうとしてるからです。）

金利の上昇に慌てた財務省は、超長期債の国債を減額を検討するとし、さらに植田日銀総裁も「無理に利上げはしない」「基調的な物価上昇率はまだ2％に少し距離がある」とし、利上げに対して慎重な姿勢をアピールしています。

日本の金利が上昇するからこそ、日米金利差の縮小をテーマに円が買われてきたわけですが、金利を踏まえると『日本は利上げできない』ことが明らかとなりつつあります。

さらに利上げができないということは、将来的な利下げ余地も小さいということになります。これは日本の景気が悪化した時、利下げで支えるといった手段が限定化されることを意味しています。

しかも、石破首相がギリシャより財政が悪いと言いながら、選挙が近づけばバラマキですからね。

少子高齢化が続き財政には歯止めがない、しかも金利は低いまま…正直、日本円が極端に買われることを想像するのが難しい状況になっています。

米国：しぶといインフレと強い経済

一方、米国ではトランプ関税の影響もあってインフレがなかなか収まらず、FRB（アメリカの中央銀行）は利下げに踏み切れません。

むしろ、最新の雇用統計や消費者物価指数（CPI）を見ても、米国経済の底堅さが示されています。なので、そもそもとして利下げを急ぐ状況ではないため、利下げはまだ先との見方に。

さらに、このまま景気が底堅く大きな下振れがなければ、利下げ回数もかなり少なくなるのではという意見が強まっています。

また、今年のテーマとして脱米国・脱米ドルが騒がれていましたが、少なくとも短期的にその動きが起こっていないことが明らかとなりつつあります。

最新（5/6-7）のFOMC議事録では、米国債は確かに売られたものの、同時に割安な米国株が買われて相殺され、米ドルの流出は極めて限定的と結論づけています。

結局のところ、米国は先進国の中ではダントツの成長性で、しかも人口が増加し続けていますし、前年比＋50％といった成長を続けるビッグテックがある限り、米国以外への投資というのは難しいのが現実です。

なので、大きな長期的なテーマとしての脱米ドルはあるにせよ、基軸通貨としての需要はあり続けます。

また、ユーロが第二の準備通貨となるべく欧州が経済的な復興を遂げ、実需的なユーロ買い、圧倒的な欧州投資がない限りドルが極端に弱くなることはないでしょう。

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これらのことから、『ほとんど金利がつかない弱い円』と『高い金利が続く魅力的なドル』というコントラストが再びはっきり見え始めています。

もちろん、利下げ余地の大きい米国のがどうなるかによってドル円の動向は変わりますが、金利の低い円を売って、金利の高いドルを買う動き（＝円キャリートレード）が再開される可能性を意識しつつあるのが現状でしょう。

ダブルで美味しいメリットとは？

円キャリートレードのメリットは、“キャピタルゲイン”と“スワップポイント”の2つが狙える点にあります！

🔹為替差益（キャピタルゲイン）
円安が進めば進むほど、あなたの買った外貨の価値は上がります。
たとえば「1ドル＝140円」で買って、「1ドル＝145円」で売れば、差額の5円が丸儲けです。
これが為替取引の王道の稼ぎ方です。

🔹金利差（スワップポイント）
これが円キャリーの真骨頂。高金利の通貨を持っているだけで、毎日お小遣いのように金利差がもらえます。
為替レートが動かなくても、チャリンチャリンと利益が積み上がっていくのです。
たとえば、みんなのFXではドル円1万通貨あたり1日160円（6月5日現在）もらえます。
1年365日なら160×365＝58,400円になる計算です。

つまり、値上がり益を狙いながら、同時に金利による利益も狙える。一粒で二度美味しいのが、今後の円安に乗る大きなメリットと言えます。

これにだけは注意！“円高ショック”

もちろん、投資にリスクはつきものです。注意すべきは、たった一つ『急激な円高』ですね。これはもう言うまでもありませんが。

今のところ極端な円高リスクはないですが、トランプ政権の暴走など、ドル安ショックからの円高はありそうなので、やや注意が必要です。

最近はトランプ大統領もTACO（Trump Always Chickens Out/トランプはいつもビビってやめる）扱いされていますが、パワーがあることは間違いないですからね。

儲けようと欲張りすぎて一度にポジションを持ちすぎると大きな損失につながりますから、様子を見ながら少しずつポジションを追加しておくと良いでしょう。

対策はシンプルで、1,000通貨単位で注文を入れること。それから、ロスカット（逆指値）も入れておくと安心です。「ここまで円高になったら自動で決済する」という予約注文を入れておけば、大きな損失を防ぐことができます。

チャンスは大きいですが、リスク管理だけは徹底しましょう！

スワップ投資をコツコツ始める方法

初めての方は1,000通貨単位で取引できる会社が安心でしょう。1,000通貨なら、±1円の値動きで±1,000円の損益となります。

つまり、1ドル＝140円で1,000通貨（1,000ドル）分の円を売ってドルを買うキャリートレードをした場合、1ドル＝130円になった時の損失はマイナス1万円となります。

これぐらいであれば、とりあえずのお試し感覚でスワップトレードを楽しむこともできますので、まずは試しにやってみていただければと思います。

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◼️関連記事→ドル円スワップポイント比較【2025年6月最新】円高はどこまで進む？シナリオ徹底解説

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つまり、会社の選択を間違えるだけで得られる利益が半分になってしまいますから、ご注意いただければと思います⚠️

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