【1ドル＝148円へ】米国のイラン攻撃は『茶番』？一旦終結で原油は下落か。株と為替の最新情勢分析/6月23日
約14分
核施設を攻撃したにもかかわらず、現段階で放射性物質の流出は確認できておらず、米国がバンカーバスター（地中貫通爆弾）を落とす直前に、施設から十数台のトラックが移動したことが衛星写真で確認されたと話が⬇️
🚨🇮🇷🇺🇸 TRUCK CONVOY SPOTTED AT IRANIAN NUCLEAR SITE DAYS BEFORE U.S STRIKE
— Mario Nawfal (@MarioNawfal) June 22, 2025
Satellite images show 16 cargo trucks and bulldozers swarming Iran’s Fordow nuclear facility on June 19–20.
One truck parked right at the tunnel entrance - most others vanished 1km away before the U.S… https://t.co/8OvKaZL05j pic.twitter.com/YArdR2rNAn
したがって、「濃縮核物質のほとんどが無事」というイラン高官の発言は本当だった可能性が高いでしょう。
次の攻撃はイラン側から米国への報復となるわけですが、不意打ちというよりは事前に米国に通告した上での攻撃となりそうで、おそらく米国に人的被害はなく、これで米国とイランの殴り合いは一旦終了となりそう。
とすると、少なくとも米国とイランの間ではテンションが下がることになり、米国と全面対決というような極端な見方は後退することになるでしょう。
また、同時にホルムズ封鎖の可能性というのも後退すると言えるでしょう。やはりこれはイランにとっても核並みの最後のカードですから、易々と使うわけにはいきません。
それでは、現状の原油や株、為替の値動きを解説しつつ、今後のトレード戦略について解説していきます。
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原油：短期下落も底堅い展開か？
原油はとりあえずオープン直後に利食いで良いとしてきましたが、その通りの結果となりましたね。実際問題として、ホルムズ封鎖のハードルは高く、イランも実施をためらっている状況。やる気マンマンのイスラエルの攻撃次第では、さらなる激化も十分あり得るものの、一旦はテンションが下がりそうで、ジワジワ下落しそう。
もちろん、これでイスラエルと停戦という話になるのであれば、ガクッと下がることになるでしょう。
一方で、グダグダ戦闘が継続するのであれば、やはりホルムズ封鎖という選択肢は残り続けます。ワンチャン100ドルがあるため、そうそう売りにくいわけで。しかも、今年の原油は下がると思って売っていた投機筋は痛みを抱え、下がったら買い戻して撤退という動きが出やすいため、一定の底堅さはあるでしょう。
したがって、70-72ドル台まで落ちれば、買ってみて原油ドリームですね。68ドル割れなら一旦撤退でしょう。
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原油は1単位5,000円ぐらい買えて、±1ドルで±1,500円の利益となります。つまり、50ドル上がれば＋75,000円。仮に10万円用意して20単位買うとして、50ドル上がれば150万円…という感じで、夢があるのが原油です。
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株：深い押し目がくることも想定
株に関しては、『短期は強気』で良いのですが、徐々に上値を追うというよりは、押し目は入るけど高値天井という雰囲気が出ているのがやや気掛かりでしょうか。今日、明らかに緊張が緩和してリスクオンにもかかわらず、直近高値の6,060ポイントを抜けないようだと、天井となりそうな点に注意です。
S&P500の値動きを見ていても、6,060ポイントレベルからは上値が重く、ここを2週連続でヒゲだけ伸びて終値は下がる、というパターンになっています。この水準では、明らかに売り手が強いパターンです。一方で、5,900ポイント台ではしっかり押し目買いは入っています。おそらく、下げるパターンでも5,800ポイントがサポートとなり下げ止まりやすいでしょう。
じゃあ別に買えばいいじゃんという話なんですけど、確かに短期はそうです。
しかしながら、中東リスクでも遠くの戦争は買いということで、力強い値動きを見せた分、市場関係者のポジションはかなり楽観寄りに傾いています。
たとえば、買い遅れていたヘッジファンドもポジションを取り直して、4月急落前のレバレッジ水準まで戻しています。
いわゆる機械・アルゴリズム勢はこの底堅さを受けて買いを増やしている状況。
つまり、買い遅れていた参加者が減っている、浅い押し目で焦って積極的に買う参加者が減っている、ということになります。
なので、これまではちょっとした下げですかさず買われてきて強さを見せてきたものの、だんだんそうではなく、調整下落も少し深くなりそうな点に注意ですね。
これは、短期トレードもそうです。今までは、「浅い押し目でもガンガン行こうぜ！」って感じでしたが、少し落ち着いてトレードする必要があるでしょう。
もちろん、中長期に関しては、これまでと何ら変わりません。原油が1バレル＝70ドルを割り込むのであれば、ポジションを増やすことも検討したいですが、70ドルを超えている限りは少しずつキャッシュポジションを増やしていくことになります。
下がっている日に焦って利食いする必要はありませんが、変に上がったような時は、少しずつ減らしていくと良いと思います。最終的にポジション5割：キャッシュ5割ぐらいが目安です。
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為替：クロス円は上昇継続
円売りは硬いですね。1ドル＝146円を超えたことで、投機筋の円買いポジションが切られて147円台にジャンプアップという流れ。クロス円も大幅高となっています。結局、過去最大の円買いポジションが積み上がってきましたから、こうなってくると厳しいですね。
さらに、特に今年はドル安に賭けるトレードが続いていましたが、中東不安・原油高によって、そのトレンドも変わりそうですからね。
したがって、ドル売り・円買いを仕掛けていた投機筋は、非常に痛みのあるトレードになることが確定しそうなので、今後、ドル円が下がれば下がったでドルの買い戻しがすかさずはいることになるため、底堅い値動きが続くというわけです。
流石に148円台に一足飛びというのはなさそうではありますが、基本的に短期トレンドは強めです。5月の戻り高値である148.50円レベルを狙っていく流れ。押し目買いを狙うのであれば、145.80-146.50円レベルの目先サポート（下値支持）レベルを狙っていけば良さそうですね。この場合、損切りは早めなら145.00円の大台節目、粘るなら直近高値の144.40円ということになるでしょう。
クロス円も含めて強めの流れとなりそうですから、素直にロング・押し目買いのトレードをしておきましょう。大きく下がれば、迷うことなく買いです。
143円台ロングがスクスク育っている。今後10年選手ぐらいになることを期待。
— ゆきママ (@yukimamax) June 23, 2025
米国の金利は小高い状態が続くだろうし。日本はおそらく利上げ打ち止めでマイナススワップはないだろう。
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こんな感じで、143円台で拾ったスワップポジションはだんだんと育ってきています。ドル円が急落したら、少しずつ拾っていくことをおすすめします。
◼️関連記事→なぜ日銀は利上げしても円安？円キャリートレード再開のチャンス！今後の見通しとスワップポイント投資/PR
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