※自分の立場、自分の利益になるようにものを言うこと
2018~2019年の経済予測を覚えていますか?
2017年の株価はいたって堅調で、適温経済と言われていました。専門家は、2018年も堅調な経済状況が続くと予想した人が大半でしたが、蓋を開けてみると全く違うものでした。
2018年1月に米中貿易戦争が突如として始まったのです。乱高下を繰り返し、年末には悪夢ともいえるような下落の連続で、日経平均株価はわずか二か月で高値から5,500円も暴落しました。
それを受けて、2019年は世界恐慌が吹き荒れる!世界の終わりだ!と絶叫したアナリストが多かったと筆者は記憶しています。
しかしあけてびっくり、2019年は1年を通して概ね堅調でした。日経平均は2018年の高値まで届いていませんが、アメリカの株式市場は軒並み最高値を更新する好調です。
2年連続で多くの経済アナリストは真逆の予想をしたのです。
人間は基本的に直近の出来事を基準に物事を判断する生き物なので、単純にこう考えただけでしょう。
「2017年はずっと堅調だったんだから、2018年もちょっとやそっとじゃ崩れないはず!2018年は暴落したんだから、2019年はさらに大暴落するはずだ!」と。
極端な上昇や下落を当てるやつは、ずっと同じ予想をしてるやつかまぐれかのどっちか!
1年後の株価の予測は不可能
身も蓋もないことを言ってしまいますが、1年後の株価や為替を100%当てることは不可能です。
それどころかよくある例えとして、猿にダーツを投げさせた方が専門家よりも当たるというものさえあります。それぐらい未来の予測は困難だということでしょう。
専門家はあの手この手で予想をします。複雑な理論を駆使して計算する人もいるでしょうし、企業のファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、マクロ経済といった要素を基に算出する人もいるでしょう。
しかし、あくまでその時点の情報です。状況は刻一刻と変化し続けているので、新しい情報が入る度に、最初に予想した時とは条件が変化するわけです。その都度必要に応じて予想を変更するのが正しい態度と言えます。
しかし、堂々とメディアや本で発表した予想をコロコロ変えることはできません。意見をコロコロ変える人はあまり信頼されませんし、何より本が売れなくなります。
結果、放置された過去の予想はほとんどが黒歴史として刻まれていきます。
高確率で外す「逆神」の存在
未来の株価は100%当てるのは不可能だし、専門家でさえ努力しても6割程度しか当たらないと言われているので、それこそダーツでも投げていた方がマシだと思うでしょう。
しかし100%当てる人はいなくとも、100%に近い確率で外す「逆神」と呼ばれる人が存在するのは注目です。
アベノミクスのことをアホノミクスとこき下ろし、1ドル50円予想でお馴染みの浜矩〇教授が典型例です。年末になると、新年の経済はめちゃくちゃになるという予想本を出しては毎年外し続けています。
なぜそんなに外れるのかというと、〇矩子教授は政治的な立ち位置にも問題はありますが、一番大きな要因は経済知識の乏しさだと思います。
つまり、経済知識があっても60%程度しか当てられないけれど、まるっきり間違うと1%も当てられない可能性があります。
経済知識や前提条件はそれっぽいことを言っているのに、日経平均株価は10万円になると結論を飛躍させる、武者陵〇さんなんかも逆神として有名です。
ポジショントークにご用心
証券会社の関係者も自分たちに有利なことしか言いません。投資の勧誘が仕事なので、株価の暴落を予想する人は個人に比べ少ないのが特徴です。
株価の暴落を予想し、他の金融商品を売りつけることもありますが、基本的にはリスクを過少に見積る傾向にあります。
投資銀行のレポートも真に受けないのがベターだと思います。あのゴールドマンサックスでさえ、為替の見通しなど当たることの方が少ないです。そもそも、世界トップクラス投資銀行同士の意見が一致しない点を見ても、それぞれがポジショントークをしているに過ぎないと分かるでしょう。
また、経済学者の中にも的外れなことを言う人がいます。机上の空論ばかり並べて全く当たらない人や、単に勉強不足の学者まで様々です。
そもそも経済学というのは、あまりにも複雑な要因が絡み合っている上に、実際にやってみないと正解が分からない学問です。正解だったのかどうかも、以前よりマシになったかどうか程度でしか判断ができません。
しかし、以前よりマシになったかどうかはとても重要です。現在のアベノミクスになってからGDPは増え、雇用も改善し、自殺者も減りました。もっといい政策があった可能性は大いにありますが、これで失敗はどう考えても言い過ぎです。
政権交代を狙う勢力や、増税したい財務省は息のかかった経済学者にアベノミクスを攻撃させます。難しい言葉を並べ立て、財政健全化や増税を訴える人物には要注意です。
そいつらを出演させるテレビはもっと信用できねえ!!
私は適宜修正し、トータルで成果を挙げてるぞ!
ゆきママ社は正月返上で経済分析を頑張るので、応援よろしくお願いします!
・予想をする際、心理的なバイアスがかかるので正常な判断がより困難
・自分の立ち位置から物を言うので、リスクから目を背けがち
・立派な肩書を持っていても正しいことを言っているとは限らない
・当たってる人、外れてる人の見極めが大事
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時期を絞ればいいんです!相場にはトレンドというものがあり、勝ちやすい時期と勝ちにくい時期があります。また、短期的に見ても期待値の高そうなトレードと低いトレードがあります。
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どん太も先日のイギリスの国民投票の際、社長の助言のおかげでささやかな勝利を得ることができました。下記の記事に詳しく書きましたので、興味があれば読んでください!
みんな立派な肩書を持っているのに、わざとかっていうくらい外れますよね。