メモリ株バブル崩壊か、歴史的な買い場か?MU・SNDK・SKハイニックス暴落後の底値と3段階押し目マップ【7月17日】
また、お隣の韓国でも7/13にSKハイニックスの韓国株が上場以来最大となる1日▲15.4%を記録し、KOSPIは売買一時停止に追い込まれています。
そして、昨夜(7/16)の米国市場でも、サンディスク(SNDK)が▲12.6%、SKHY(ADR)が▲13.5%、マイクロン(MU)が▲5.6%、メモリ株への強烈な投げ売りが止まりません。
SNS等では『メモリバブル崩壊』の大合唱ですが、このでは下落の要因に関しては一旦おいておきます。そもそも論として、本質的な悪材料がないのに下がっているからですね。
唯一あるとすれば、米国側が韓国のメモリ企業に対し、巨額の利益の一部を米国に還元するよう求めた、ということです。
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もちろん、直接的に利益を分配するというのは現実的ではありませんが、要するにこれも米国内工場・供給・投資の拡大を迫っている流れということなのでしょう。
最近、SKハイニックスのチェ会長が、メモリの値上げに関心がないように振る舞っていたのは、こういった背景もあったのでしょう。
会長は、メモリの価格安定化を掲げており、値上げよりもLTA(長期供給契約)、そして、LTAよりもFAB JV(工場への共同出資)を意識した発言をしていました。
私はてっきり、値上げはいくらでも可能だが、値上げしすぎると需要に影響が出る(メモリの使用量を減らす、AIデータセンター建設遅延など)ことを嫌っていたのかと考えていましたが、どうやら米政権からの圧力も背景としてあったようです。
この辺については、明日以降にnoteで詳しく解説していきます。
話がそれましたが、戻します。今、投資家がやるべきことは以下の3つだけです。
①どれだけ下がったのかを数字で正確に押さえる
②調整はどこまで進み得るのかを、過去サイクル・バリュエーション・オプション需給の3方向から測る
③保有者は『リバランス』でどう動くか、これから買う人は『どの価格で』拾うかを具体的に決める
何度も繰り返していることですが、暴落こそ投資のチャンスです。ボラティリティ(変動)が高いからこそ、インフレに対抗できる資産形成につながるのです。
私は3月末にマイクロンを300ドル、サンディスクを500ドル台で買っています。それに匹敵するようなチャンスが、今、目の前に広がっています。
🔗【実績公開】22時半では遅い。サンディスク555ドルを拾えた私が、新NISAで松井証券をすすめる理由【積み立てOK】
📝この記事の結論
✔︎サンディスクは高値から約▲40%、SKハイニックス韓国株は約▲38%下落。過去2回のメモリサイクル底(高値から▲51〜56%)を踏まえると、すでに『7合目』の調整水準です。✔︎この暴落中もアナリストの格下げはゼロで、目標株価はむしろ引き上げラッシュ。崩れたのは『株価』であって『業績見通し』ではない、というのが現時点のポイントです。
✔︎押し目買いの優先順位は ①マイクロン → ②サンディスク → ③SKHY。MUは需給の節目が明確で最も買いやすく、SNDKは売られすぎですが反発確認が必須。SKHYは韓国株換算より約23%割高(ADRプレミアム)のため、7月29日までは待ちでもOK!
✔︎保有者は狼狽売りではなく『リバランス』。これから買う人は一括投資を避け、25%・40%・35%の3段階マップを活用。
✔︎試金石は7/28〜29(FOMC)、7/29(ハイニックス決算&ADR転換申請開始)、8/5(サンディスク決算)。7月最終週は『運命の1週間』となります。

まずは数字で現状整理:どれだけ下がったのか
ごちゃごちゃ言う前に事実確認からです。2026年高値からの下落率を整理します(直近終値は7月16日ベース。韓国市場は7/17休場のため最新値を適用)。【サンディスク(SNDK)】
・2026年高値:2,351.37ドル(6月下旬)
・直近終値:1,411.08ドル
・高値からの下落率:約▲40%
・年初来パフォーマンス:約+600%
【マイクロン(MU)】
・2026年高値:1,154.00ドル(6月)
・直近終値:853.78ドル
・高値からの下落率:約▲26%
・年初来パフォーマンス:+184%
【SKハイニックス🇰🇷韓国株(000660)】
・2026年高値:2,987,000ウォン(7月上旬)
・直近終値:1,842,000ウォン
・高値からの下落率:約▲38%
・過去1年パフォーマンス:+517%
【SKハイニックス🇺🇸米ADR(SKHY)】
・上場来高値:194.80ドル(7/14)
・直近終値:152.31ドル
・高値からの下落率:約▲22%
・公開価格(149ドル)比:+2%
ここから読み取るべきことは2つです。
第一に、下落は本物であり、値動きが異常であること。サンディスクは直近1週間で▲23%、1ヶ月で▲34%。ハイニックス韓国株は7/13に史上最大の下げ(▲15.4%)を記録した後、反発と暴落を繰り返す往復ビンタ状態です。
第二に、それでも年初来では大幅なプラスであること。つまり今回は『暴落』であると同時に、歴史的急騰の後の過熱感を冷ましている『健全な調整』の側面があるという現在地を冷静に受け止める必要があります。
ちなみに私は現在、MU、SNDKを保有中で、SKHYも週明けのプレマーケットにおいて150.50ドルで買っています。
+27%まで膨らんだ含み益はほぼ消失しましたが、後述するSKHY特有の『ADRプレミアム』の事情があるため、さらなる買い増しは焦らず7月29日以降と決めています。
調整はどこまで進むのか?4つの視点で測る
『どこまで下がるか』をピンポイントで当てることはできませんが、複数の物差しを当てて『ゾーン』で考えることはできます。視点①:過去のメモリサイクルの底は『高値から▲51〜56%』
✔︎2018年 マイクロン:高値から▲56%(約7ヶ月)✔︎2021〜22年 マイクロン:高値から▲51%(約9ヶ月)
✔︎2021〜22年 SKハイニックス:高値から▲51%(約19ヶ月)
この物差しを適用するなら、▲38〜40%まで下げたサンディスクとハイニックス韓国株は、過去並みの最悪ケースまでの『残り』が▲20%台という位置にいます。
仮に過去サイクル並みの調整が完遂されるなら、最終参照ラインはSNDKで1,030〜1,180ドル、MUで510〜580ドルあたりになります。
ただ、今回が過去と違うのは、マイクロンが巨額の長期契約を抱え下限価格でも高い粗利率が確保される構造であること、サンディスクが8/5発表予定の四半期ガイダンスを据え置いたままであることです。
崩れたのは株価であって業績見通しではないというのが、過去の赤字転落型サイクルとの決定的な違いでもあります。
視点②:バリュエーションは過去レンジの下限付近
サンディスクの予想PERは7.9倍と、再上場以来の平均15.3倍に対し、統計的レンジ下限の7.4倍にほぼ張り付いています。マイクロンも実績PER19.8倍で、過去5年中央値20.7倍を下回っています。マイクロンとSKハイニックスの予想PERは5〜6倍と、過去最低水準(4倍弱)にかなり近づいています。
メモリ株のPERには『利益ピーク時ほど安く見える罠(利益が一時的に膨らんでいるだけ)』がありますが、利益予想は膨らみ続けているのに、マルチプルだけ先に潰れているのが現状です。
視点③:格下げどころか目標引き上げラッシュ
この下落局面でもアナリストの格下げはゼロです。サンディスクに対してはシティが2,500ドルを維持、エバコアISIは1,400ドルから3,100ドルへ大幅引き上げしています。マイクロンもKeyBancが1,750ドルへ引き上げ。このように株価とプロの業績見通しがここまで大きく乖離しており、答え合わせは、まずは7月末〜8月の決算となるでしょう。
視点④【重要】:SKHYだけの特殊事情『ADRプレミアム約23%』
SKHYは公開価格149ドルがすぐ下に見えるため安心感がありますが、理論値は異なります。ADR10口=韓国株1株の比率と為替(ドルウォン1,486.16)から韓国株終値を換算すると、理論値は約123.9ドルです。つまりSKHYの現在値152.31ドルは、原株に対してまだ約23%も割高なのです。
7月29日にADRの転換申請開始が見込まれており、裁定取引(アビとラージ)によってこのプレミアムは縮小していくのが自然な流れです。積極的な押し目買いは、この日を通過するまで待ったほうが良いでしょう。

【保有者向け】狼狽売りではなく『リバランス』
含み益が溶けていくのを見るのは苦しく、悲しいことですが、売る前に『暴落時のリバランス』という選択肢を検討、できれば実践していただければと思います。💡リバランスとは:下がっていない株を少し売り、大きく下がった株を買い戻すことです。
例えば、100万円をA株・B株に50万円ずつ投資していたとします。暴落でA株が▲10%(45万円)、B株が▲40%(30万円)になった場合、合計75万円となり、配分はA:60% / B:40%に崩れます。
ここで50:50に戻すため、A株を7.5万円分売ってB株を買います(両方37.5万円)。その後、両方が暴落前の水準まで戻ったとすると、リバランスしなかった場合は元の100万円ですが、リバランスした場合は約104.2万円になります。
感情を抜きにして『安く買って高く売る』を機械的に実行できるのが最大の強みです。
私も実際に、あまり下がっていないエヌビディア(高値から▲20%程度)を売り、サンディスク(高値から▲40%程度)を買っています👇
再びエヌビディアを200株売って、サンディスクを1444.44ドルで30株指値しておきました。
— ゆきママ (@yukimamax) July 15, 2026
刺さらなかったら、今後のSKハイニックス資金にします。検討を祈る!! https://t.co/of4J7NIrKo
⚠️最大の注意点:ただし、『一番下がった株を買えばいい』わけではありません。
当然ですが、主力製品の競争力喪失や不正会計など、企業そのものが深刻に悪化している株を買い増すのは単なる『落ちるナイフ』です。
視点③で見た通り、今回は『業績見通しが崩れていないのに株価だけ崩れた』パターンに該当しますが、将来的に決算でこの前提が覆らないか、必ず再点検してください。
👍実務のコツ:特定口座で含み益のある株を売ると約20%課税されます。
有効なのが、売却はせず、新しく入金する『新規資金』だけで下がった銘柄を買い増して比率を戻す方法です。NISAの成長投資枠内であれば非課税のためこの制約は緩くなります。
買い増し自体も一度に行わず、後述の3段階マップに沿って機械的に実行しましょう。

【これから買う人向け】3段階の押し目マップ
『暴落中に始めるなんて怖い』が普通の感覚ですが、簡単な算数で考えると景色が変わります。サンディスクを例に挙げます。過去最大級の調整(▲56%)が再現されるなら、ボトム目安は約1,035ドルです。
✔︎最高値2,351ドルで買った人:そこまでの下落リスクは▲56%
✔︎これから現値1,411ドルで買う人:同じボトムまでの下落リスクは▲27%
家計に例えるなら、定価10万円の冷蔵庫がセールで6万円になっている状態です。
過去最大のセールでも4万5,000円までしか下がらなかった履歴があるなら、『最悪あと1万5,000円下がる』リスクと引き換えに、定価に戻れば4万円分お得になるという非対称な勝負ができます。
ただし、底のピンポイントは当てられないため、価格ゾーンを決めた3段階の分割買いは必須です。
🥇優先順位1位:マイクロン(MU):最も素直な押し目候補
・直近終値: 853.78ドル・第1打診(25%):830〜850ドル
・本命(40%):790〜810ドル
・パニック時(35%):700〜730ドル
短期オプションのプット建玉が集中し、想定変動レンジ下限が約791ドル、最大ペインが約830ドルと、需給の材料が幾重にも重なっています。
790〜810ドルで下げ止まりや長い下ヒゲが出れば最高のリスク・リターン帯です。逆に790ドルを日足終値で割ったら、700ドル台を待つのが無難でしょう。
1株850ドル(14万円)前後と最も手が届きやすいのも魅力です。
🥈優先順位2位:サンディスク(SNDK):売られすぎ、しかし落ちるナイフ
・直近終値:1,411.08ドル・第1打診(25%):1,380〜1,400ドル
・本命(40%):1,280〜1,320ドル
・パニック時(35%):1,050〜1,120ドル
RSI(相対力指数:0〜100まで表され、30以下は売られすぎとされる)は約28まで低下し明確な売られすぎ圏。
ただし、IV(インプライド・ボラティリティ)ランク100の警戒状態では投げ売りが通常レベルのサポートを突き抜けやすいです。
特に買い増しなら、1,380ドルに『触れただけ』で買うのではなく、いったん割れた後に1,400ドルを回復する動きを確認してからが安全です。
最終防衛帯は過去サイクル並みの▲55%ゾーンである1,050〜1,120ドルです。
🥉優先順位3位:SKハイニックス(SKHY):価格の構造の問題
・直近終値:152.31ドル・第1打診(10〜15%):145〜150ドル(※配分を若干抑制)
・本命(40%):125〜135ドル
・パニック時(35%):110〜120ドル
ADRプレミアム約23%が乗っているため、需給データの信頼度は低め。7/29の転換申請開始で裁定が働くのを待っても遅くはないでしょう。
【中上級者向け:オプション解説】
3銘柄ともIVが高騰中(MU約97%、SNDK約146%)のため、コール買いはIV低下で利益が削られやすく、モメンタムも弱めなのでしばらく上値は重たいでしょう。秋に向けて、じっくり買い向かうこと。
【初心者向け:ETF活用】
個別株の判断が難しければ、ランドヒルメモリーETF(DRAM)のような関連ETFや、幅広い指数ETFとの組み合わせでリバランスを行うのが安全です。サンディスク1株が重ければ、マイクロンやETFから入りましょう。
🔗ビットコインETF超えで資金殺到!1万円台でAIメモリ相場に乗れる「DRAM ETF」の正体【初心者向け解説】
恐怖の中でこそ、数字とルールで動くための『口座準備』
ここまで読んで「7月末の決算を見てから決めよう」と思った方、その判断は正しいです。ただし、1つだけ絶対的な落とし穴があります。証券口座は申し込みから取引開始までに数日かかるという点です。7/28〜29のFOMC、7/29のハイニックス決算、8/5のサンディスク決算と、買い場候補のイベントが7月最終週に密集しています。
決算を通過し、『悪材料出尽くしで急反発』となった瞬間に『口座がまだない』という状態は、せっかくの押し目チャンスを台無しにしてしまいます。
買うかどうかは後で決めるとしても、『いつでも買える状態』だけは、今すぐ無料で構築しておくのが投資の鉄則です。

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資産を大きく増やした人は例外なく、みんなが怖がっている時に、事前に決めたルールに従って淡々と買えた人です。今年の3月も、恐怖の中でマイクロンを拾えた人が今回の急騰の果実を総取りしました。
今回もそうなるかは分かりません。しかし、そうなった時に指をくわえて見ている側に回らない準備は、今日からできます。一緒に、慌てず、淡々といきましょう!
それから、質問があれば、いつでもX(@yukimamax)のリプで聞いてくださいね。週明けの動きは、Xやブログでフォローしていきます👍
📚メモリ株投資をさらに深掘り
🔗サンディスク−14%・マイクロン急落の真犯人は業績じゃない!押し目買い価格を全公開🔗SKハイニックスは150ドルで買いか?『149・141・123ドル』3段階投資戦略
🔗マイクロン決算が異次元すぎる。予想PERが下がるAIメモリー相場の本質
🔗株価が暴落した時にやるべきこと・やってはいけないこと
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