AIが進化しすぎて株が売られる?「開発減速」の衝撃と、暴落は買い場か【9/14週】

AIが進化しすぎて株が売られる?「開発減速」の衝撃と、暴落は買い場か【9/14週】
AIが進化しすぎて、AI関連株が売られる…そんな皮肉な相場になりそうです。とりあえず、明日はマンデーですね😢


この画像は暗号資産(仮想通貨)の技術を使って、実物株や株価指数(日経平均やナスダックなど)の値動きと連動した取引ができるようにしたモノ(数字)ですが、かなり下げてますね。

もちろん、単にごく一部の市場参加者のセンチメントを表しているだけではありますが、嫌な売られ方をしているのは確かでしょう。

さて、この値動きの理由となったのは、もちろんAnthropicのダリオ・アモデイCEOが打ち出した『最先端AIの開発を減速する』という提言です。

OpenAIのサム・アルトマンCEOも同様の発言をしていましたが、いよいよAIの進化が手に負えなくなってきた、そんな予兆を感じさせます。

一方、一部マーケット参加者は、AI開発の減速がAIの設備投資減速につながるのでは、との短絡的な見方に陥っているというわけですね。

また、今週はFOMCと日銀もあります。技術への期待、利益への不安、金利の重しが一度にぶつかることでしょう。長期でAIに期待する人ほど、週明けの値動きは丁寧に見たいところです。

そして、この記事では、AI関連銘柄の先物(DEX)がなぜ急落したのか、なぜAI開発の減速が叫ばれ出したのかを深堀しつつ、今週の展望や戦略について解説しておきたいと思います。

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最前線の『減速論』が意味すること

まずはここからです。アモデイ氏は、今年の夏ごろからAIによる次世代AIの開発支援が進み、進歩が急加速しているとしています。

さらに、AIエージェントが指示外のサイバー攻撃などを試みた事例も挙げ、人間の理解や安全対策が追いつく時間を確保すべきだと訴えています。

つまり、優秀なAIが研究を助ける開発サイクルが速くなるそこで生まれた、さらに優秀なAIが、次の研究をもっと速く…という流れ。

いわば、知能の進歩そのものに複利がかかり始めた、という話でもあります。

もちろん、完全自律で際限なく進化する仕組みが完成したというわけではありません。Anthropic自身、研究の方向を決める判断力や、計算資源などの制約を指摘しています。

しかし、ここに大きな懸念が出てきているということです。

今後、『AI性能が伸びる速度』『AIに安心して任せられる速度』がかけ離れていくとすれば、AI安全性というものは永遠に失われかねないのではないか、ということです。

要は最前線の経営者が、進歩の速度を管理する仕組みまで考えなければならないところまで、AIの開発は加速しているということです。

もはや、人間の手には負えない、そういったものが誕生する可能性が極めて高くなっている。

少なくとも最先端の研究者には、そういった危機感があるということを理解しておく必要があるでしょう。

AIの進化が加速しても株価が下がる理由

言うまでもありませんが、株価を決めるのは技術のすごさは当然として、将来どれだけのお金を産むか、株主に帰ってくるかと言うことです。

安全審査に時間と手間、そして全体の20〜30%計算資源が必要になるとも言われています。

要は、優秀なAIをさらに優秀に監視させると言うことでもあります。この監視・検証の費用だけでとんでもないコストがかかるわけです。

当然ですが、もしそうなれば、技術は進んでも利益の回収は遅れることになります。

特にこういった『利益見通しの悪化』というのに、株価は弱いです。

例えば、将来のお金を年10%で割り引く単純な計算では、1年後にもらえる100万円の現在価値は約90.9万円。2年後なら約82.6万円です。

インフレはもちろん、AI企業は借金で回っているわけですから、将来にもらえる金額が同じだとしても、1年遅れるとすれば評価は9%下がることになります。

実際の株価予想ではありませんが、収益化のズレは致命的な影響になりかねないということです。
開発の減速そのものも問題ではありますが、とりわけ、設備への支払いが先に発生し、回収が後ろ回しになっている企業は大きな影響を受けるでしょう。

例えば、オラクル(ORCL)ですね。9月10日に発表された決算では、クラウドインフラ売上高が前年同期比121%増となっています。

その一方で、四半期の設備投資は約285億ドル、フリーキャッシュフローは約54億ドルの赤字でした。

これだけ需要が伸びても、投資回収には時間がかかるということでもあります。ここに減速の可能性が加われば、市場が資金調達や契約の実行を厳しく見るのは当然と言えるでしょう。

もちろん、設備投資が減速するというわけではありませんし、むしろ技術の進化に人間が追いついていないということですから、見方を変えれば非常にポジティブです。

とはいえ、投資家からすれば疑う材料でもありますから、週明けの値動きは丁寧に見ておきたいところでしょう。

AI企業の競争ルールが変わるか

「米国が減速しても、中国は止まらないだろ」という意見は当然あります。

アモデイ氏もそれを踏まえ、米国の技術的優位を守りながら、第三者による継続的な検証、企業間の共通基準、国際協調を進める構想を示唆しています。

このようにモデルの学習や技術進歩を一律に減速するわけではありません。AIを監視するための、何らかのルールを作ろうということです。

そして、ここからがポイントです。ルールが厳しくなれば、対応費用が増えると同時に、その費用を払える企業の強さも増す可能性があります。

安全性を検証する人材、資金、計算資源を持つ大企業が、ルールを作っていくことになるわけです。

一方、基準の作り方によっては、新規参入の負担が重くなることになります。

そういった意味では、既存の大手AI各社にとっては、むしろ独占的地位を築くことにもなり、決してマイナスではないように思います。

AI関連で売られればチャンス!

仮にAIの開発ペースが減速・調整されるとしても、すでにあるAIを仕事に使う需要は高まり続けるでしょう。

これまた当然ですが、企業での導入が進めば、利用時の計算処理や保存するデータも増え続けることになります。

前回の記事でも解説した通り、足元の需要は非常に強く、3年落ちのH100のレンタル価格が上がっているほどですからね。

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引き続き、以下のポイントを確認しながら、相場についていけば十分でしょう。大きく下がれば買いでしかありません。

✔︎GPUやサーバー関連:顧客が設備投資額や納期を変えるか。注文の総額だけでなく、実際の納品ペースなどを確認。

✔︎MicronやSKハイニックスなどのメモリー関連:AI向け需要に加え、製品価格、供給増、在庫の変化を確認。

✔︎Sandiskやキオクシアなどのストレージ関連:データ保存需要と製品市況を確認。

安全対策にも計算資源は必要ですからね。受注や利益見通しが実際に変わらない限り、売られた理由は連想に過ぎず、基本的には押し目だと考えます。

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今週は『AI減速懸念+金利上昇』のWパンチに警戒

9月11日の米国市場ではS&P500が0.86%高と反発しましたが、米10年金利は一時5%近くまで上昇しています。

また、8月の米CPIは前年比3.4%、前月比0.4%上昇、食料・エネルギーを除くコアは前年比2.4%でした。相変わらず粘着性の高いインフレに対して、FRBがどう評価するかを見る週と言えるでしょう。

やはり将来利益の回収が遅れる懸念があるところに、金利の上昇が重なれば、将来利益に対する見方、株価への評価は厳しくなります。

さらに、原油高が続けば、物価と企業コストの両面から打撃になりかねません。

🗓️今週の注目イベント・経済指標カレンダー

今週はここを押さえておきましょう👇
・9月16日(水)21:30:🇺🇸米8月小売売上高

FOMC直前に、消費の強さを確認。弱ければ金利低下につながる場合もありますが、景気悪化が意識されれば株には逆風です。米国勢調査局の予定

・9月17日(木)03:00:🇺🇸FOMC結果・経済見通し、03:30:FRB議長会見

利上げの有無に加え、年末以降の政策金利見通しが焦点です。現行の政策金利は3.50〜3.75%。7月の据え置き決定にも、利上げを求める反対票が出ていました。今回は追加利上げへの警戒を含めて見る必要があります。

・9月18日(金)08:30:🇯🇵日本8月全国CPI

日銀の結果が出る当日朝の物価指標です。数値だけでなく、発表後の円と日本国債の反応も確認します。

・9月18日(金):🇯🇵日銀結果、15:30:総裁会見

会合は17〜18日。利上げの有無だけでなく、その先の姿勢を見ます。円高が進む場合、日本株の輸出関連や、米国株の円換算評価額には重しになります。

まとめ:週明けは『下落率』より『売りが続くか』

こんなことでAI相場が終わるわけはないと確信しているというか、そもそも論として、人間の手に負えない超強力なAIが出てくるから、開発速度を見直そう、安全を考えようという話ですからね。

本質的には、AI超絶最強完成ということで、プラスとしか思えません。

とはいえ、今週はFOMC・日銀の両方で利上げもあり得る大きなイベントの週ですから、極端に買いを急ぐこともないでしょう。

もちろん、新規で始める方やポジションが全く足りてないという人にとってはチャンスでしかないですが、仮に株価が反発しても米金利が5%前後近辺にいて、原油が高いパターンであれば、押し目買いを見送っても良いでしょう。

とりあえず、明日の朝から1日は一旦様子見ということで、以下のポイントを意識していただければと思います👇

✔︎🌐朝7時、CMEの米株価指数先物が週明け取引を開始。まず週末の売りが通常の先物市場に波及するかを確認します。

✔︎🇯🇵朝9時以降、日本株。ソフトバンクグループや半導体株だけが弱いのか、TOPIXや他業種にも売りが広がるのか。日経平均だけでは分からない広がりを見ます。

✔︎🇺🇸夜22時30分、米国株の通常取引。NASDAQ100や半導体が寄り付き後も安値を更新するのか、それとも売りを吸収して戻せるのか。最初の数分の反発だけで判断しないようにします。

週末のこの下落については、まだ過剰反応というか、まずは週明けの参加者が増えた市場で、どう評価されるかが焦点です。

そして、言うまでもないですが、AIの成長には、引き続き大きな可能性があると思っています。ただ、技術が進歩することと、短期的に上がっていくかは別問題です。

今週は、AIの将来を考えるとともに、金利や受注、設備投資の今後などを冷静に確認していきましょう。期待を持つからこそ、買う値段とタイミングにもこだわりたいですね💡

そして、これから米国株を始める方には、円高は、同じドル建て株価の銘柄を少ない円で買える絶好の機会になります。

ただ、買いたい価格まで下がってから口座を申し込むと、手続きを待つ間に相場が動いてしまうこともあります。

買うタイミングを見極めながら、口座の準備は進めておく。今週のように大きなイベントが続くときは、この順番が良いと思います🌸

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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/yukimamax/

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