強い経済指標でも市場の見通しは変化ナシ?追加材料がなければ株高継続、ドル上昇一巡か【2月20〜24日の週間見通し】

強い経済指標でも市場の見通しは変化ナシ?追加材料がなければ株高継続、ドル上昇一巡か【2月20〜24日の週間見通し】
先週の米国経済指標はどれもかなり強かったです。CPI(消費者物価指数)は季節調整などの改定があったとは言え、予想をしっかり上回ってきましたし、小売売上高は前回の-1.1%から+3.0%と大きく上昇しました。PPI(卸売物価指数)も強かったですね。

これらを受けてドル円は1ドル=135円の大台に乗せる場面もありました。もっとも、週末に発表されたIPI(輸入物価指数)が予想並となると上値を伸ばしきれずにドル円は反落しています。

この値動きを踏まえると、やはりドル高も限界に近いということでしょう。年内の利上げ回数は、2回(0.25%×2)から、3回(0.25%×3)にシフトしつつあるものの、結局のところ、これだけ強い数字が並んでも1回増えるか増えないかですからね。年内停止へ向けてのカウントダウンは着実に進んでいるわけですから、去年のような上昇はないということです。

また、同時に植田次期日銀総裁が就任する4月へ向け、日銀への政策変更圧力も高まりやすいわけですから、一定レベル以上の円高警戒もあるのでしょう。円が買われる場面もありました。

そして、インフレ低下ペースの鈍化を受けた金利高止まり意識から、米国株の上値も重くなりましたが、なんだかんだナスダックも堅調。背景としては、今後の経済指標でズルッとCPIなどのインフレ指標が下がれば、それで少なくとも利上げは頭打ちと考えているからでしょう。

米国の景気は想定より強く、ハードランディングどころか、ノーランディング期待も徐々に出てきているレベルなので、インフレ再加熱という状況になるか、経済指標が一気に悪化するような事態にでもならない限りは、株はしばらく底堅い状況が続くと思われます。

それでは、今週のイベントについて踏まえながら、米国株と為替の展望について簡単に解説していきますので、よろしくお願いします。


米国株:影響力の強いFRBメンバーの発言に警戒だが、市場の見通しは変わらない?

特に株は楽観して踊ってきた分、今週の重要指標である21日のPMI(購買担当者景気指数)や、24日のPCE(個人消費支出)に注目することになるわけですが、特にPCEが極端に強くない限り、なんだかんだ株価はそんなに下げないと思います。

というのも、もう誰も米当局、FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーを信用してないからですね。一昨年あたり、散々インフレは一時的だとしてきたのに、手のひらを返したようにバコバコ利上げされたわけで。さらに、最近は手のひら返しの反省か、今後の政策はデータ次第みたいなことを言ってくるわけで。

市場からしたら、もうFedのいうことは信じられない!俺たちは俺たちのインフレ見通しに従って行動する!ってなっちゃうわけで。なので、年後半にインフレは急速に下がるという市場の信念が大きく揺らいでこない限り、株価が底堅い状況は続くでしょう。

1月の米CPIは強かったけど、一番の懸念事項だった家賃を除いたコア・サービスが減速していたからヨシ!ウェイト変更や季節調整で強めに出ただけだから、次に期待!って感じで言い訳して次ですね。次も、その次も強い、あるいは前年比で下がっていないとなると、流石に市場の雰囲気も変わってくるでしょうが。

米主要株価指数(日足):TradingView

デイトレ、ウィークリーレベルで言えば、株価指数に関しては押し目かと思います。まぁパウエルFRB議長など、政策に大きな影響力のあるメンバーがタカ派的になっていると、もう少し下げそうではありますけどね。

今年の投票権を持っていてもカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は初期ポケモンレベルなので、市場は全然動きませんでしたから、やはり影響力の強いウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁や、ウォラーFRB理事などの発言がどのような見解を持っているかは注目したいですね。投票権がないメンバーだと、ブラード・セントルイス連銀総裁は注目度が高いので注意。

FRBメンバーの発言で下押しがあったとしても、致命傷にはならないでしょうから、そうなればそうなったで短期トレードの株価指数は押し目ですね。インフレ指標が多少強くても次に下がれば問題ないわけですから!もうしばらく、市場はこのインフレガチャを楽しむでしょう。

ちなみに、米経済が本当に強いかは多くの疑問が呈されているところではあります。米小売は確かに強かったですが、同時にクレジットカード債務は前月比+6.6%・前年比+15.2%と急上昇中、延滞件数も増加中ですからね。コロナ給付のバラマキで、財布の紐と脳がぶっ壊れちゃったんじゃないかなと。おかわりないのに、おかわりあると思ってる可能性が割とありそうで、どこかで景気壊れるような気がします。

そういう意味では、個別銘柄も慌てて買う必要はないでしょう。ややドル高気味ですしね。3〜4月に円高になる場面まで待っても遅くはないです。ちょっとAI期待も重なって、半導体も強いですしね。AIブームで唯一伸びそうなGPU、エヌビディア(NVDAはどこかで買い戻したいですが、170〜180ドルまで下がるの待って遅くないかと。

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為替:方向的には上だが、追加材料がなければ伸びきれない

為替は、さらなるドル買い材料が出れば一段高もありそうですが、目先はなかなかなさそうですね。週明けは米国市場がお休みですし。それから、先週はドルの上昇に対して、意外と耐性を示したのがユーロで、なんだかんだ下値の限界感を感じさせる結果となっています。

ドル円(日足)のチャート

やはり135.00円レベルではかなり重たくなった印象です。値動き的には、ズルズルなら133.50〜133.60円レベルでは軽めに拾いたいですね。流石に材料なしで133.00円は割り込んでこないと思いますが、割り込んでくるなら一旦撤退でしょうか。

基本的な方向性としてはまだ上なので、押し目買いを意識してトレードをしたいところです。もっとも、指標ギャンブル的には弱い数字が出れば、これまで積み上がってきた3回利上げというのが吹っ飛ぶので、指標でやるならショートですね。134円台なら下げ余地が2〜3円ぐらいあるので、やりやすいですね。本命は週末のPCE(個人消費支出)です。

ユーロドル(日足)のチャート

ユーロドルは、あれだけドルが強い中で1.06ドルすら割り込んでこなかったので、流石に下値は限界でしょう。かといって、ユーロそのものに買い材料もあまりないので、買うのも難しいですが。中国がロシアに武器供与を計画といったキナ臭い報道もありましたからね。

もし、中国がロシアに武器供与ということになれば、再びEUと中国の貿易関係が悪化することが予想されますので、欧州の経済的には大きなマイナスでしょう。短期的にこのような下落材料も出ているので、上値は重いでしょう。

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ユーロ買い材料さえ出てくれば、ユーロ円は面白そうなんですけどね。まぁどうせ出てこないので、今はスルーでしょうか。結局、何だかんだドル円のロング・押し目買いをしつつ、ギャンブルではショートして急落を狙うのが今のトレードとして理にかなっているような気がします。為替は今週も無理せず、チャンスだけトレードすることを心がけていきましょう。

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ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/pawhara_arai/

FXではリアルトレードコンテストで2764人中20位(著名投資家の中でぶっちぎり優勝)するなど、実績多数→https://00m.in/LtHlA

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