基本的に今夜21:30に発表される米7月CPI（消費者物価指数）が、来月9月のFOMC（米連邦公開市場委員会）の利上げスキップ（現状維持）織り込みを変えるような結果になる可能性は低いと思われます。まぁよっぽど強ければ別ではありますが。

金利先物市場はすでに8割以上の確率で利上げなしを織り込んでるわけで、これを覆すには二の矢三の矢どころか、四つも五つも揃ってこないと厳しいですからね。初動の動きで乱高下してもボチボチ全戻しにはなりやすいかなと。特に為替はそういう傾向が強そうです。

そして、CPIの予想値はヘッドラインの総合値が前月比＋0.2%・前年比＋3.3%となっており、ベース効果（前年の強い数字の影響）が薄れて前年比は6月分の＋3.0%から加速する見込みとなっています。一方、コア指数は前月比＋0.2%・前年比＋4.8%とされており、前回6月と同じ数字が想定されています。

まぁいずれにせよ、単発のデータではあまり意味がないですからね。雇用統計の平均時給が強さが無視された（ADP雇用報告では時給は下がっていた）ように、前月比で＋0.4〜0.5%を上回るような数字が出ない限り、影響は限定的でしょう。

とはいえ、実際に強い数字が出た場合、米金利は一旦は上昇しそうですからね。まぁ先々織り込んでいくと、高インフレは経済にとって悪影響ですから、また景気下振れを懸念して債券が買われて金利が下がって…という動きにはなりがちなので注意ですが。基本的に強い数字が出ればドル高、米株安で考えていて良いのかなと思います。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

ドル円は根強い円売りが支える格好となっており、今日は楽観ムードでドル安が進行しているにも関わらず143円台後半を維持しています。ついつい、144.00円の壁を意識してショートしたくはなるのですが、主要通貨での円安傾向は明らかですから、短期でそれに逆らうわけにはいかないのかなと。

なので、ドル安が進んでいる分、ギャンブル的にもロング（買い）から入ってみたいところではあります。145円を超えると介入水準が近づくため、上値は相当重くなりそうですが、144.50円ぐらいまでなら割と期待できるでしょう。強めの数字が出て伸びた場合でも、一旦このレベルでは利益確定を優先したい。

あとは143円台では押し目買いの意識で拾っていって、143.00円ラインをあっさりなら一旦損切りして底値を確認でしょうか。まぁ142円台割れると雰囲気も変わってきそうですが、今のところは下値はかなり限定的と思われます。

なので弱めの数字が出て下がっても、結局は原油高などもあってインフレっしょみたいな意識が根底にはあるので、大崩れはないかなと。弱めだった場合は全戻しも想定して押し目押し目で拾ってく作戦。あっさり143円台を割り込んでいくなら損切りですが。

ナスダック100CFD（日足）:TradingView

ナスダックはちょい強め程度の数字であれば押し目を拾っていって問題ないと思います。もはやナスダックが売られている理由は、インフレ云々というよりも中国への投資規制ネタ、半導体やAIが対象となっていることで全体的に売られちゃってるというのが大きいですからね。まぁこればっかりは時間が解決してくれるのを待つしかないというか。

それでも、なんだかんだ安ければ買いだよねという感じで断続的に買いは入っている状況。前月比＋0.4〜0.5%となると、利上げ再開で景気オーバーキルみたいな意識で米国株総崩れもありそうなので、そこだけは要警戒ですが。

ポジション重めなら下で拾ったポジションは利食いするなど、ボチボチ調整しながらトレードしていくのが重要かと思われます。まぁ乱高下想定で、下の方、15,100ポイントとか、15,000ポイントとかに指値しておくとラッキーポジが拾えそうなので、指しておきます。

日経225CFD（日足）:TradingView

日経平均は32,000円レベルで下値固めに成功！アライ軍大勝利！一方、32,500〜32,600円レベルは目先のレジスタンス（上値抵抗）となっていますから、一旦利食いして32,300円で拾い直すとか、短期はそういったトレードで良さそう。円安なのも好材料ですね。圧倒的に日本の株は割安になっているので、引き続き買いでしょう。しかも、日銀も極めて緩和的な政策をとっています。もうほんと、株は買ってください。今でしょ！

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