株に関しては、買い遅れていた人のチャンスが来そうな気がします！というわけで、FOMCについての最終結論、トレード戦略を解説していきますので、よろしくお願いします。

発表はFOMC（米連邦公開市場委員会）の金融政策（利下げ幅）や金利見通し（ドットチャート）が、日本時間19日午前3:00で、パウエルFRB議長の記者会見が3:30からとなります。

FOMCの注目ポイント3点！初動は利下げ幅が影響しそう

基本的に注目点は3つで、①今回の利下げ幅、②ドットチャート（年内の利下げ幅）、③パウエルFRB議長の会見となります。

①の利下げ幅については、0.25%になるか、0.50%になるかといったところです。まぁ市場の織り込みも0.50%に傾いていますし、コミュニケーションとしては0.50%が自然かと思います。

一方で、この後に及んで正式なリークが出ていないということは、かなり強硬に反対するメンバーも多いということなのでしょう。

実際、エコノミストも直前の動向を踏まえて0.25%の利下げを予測する人が増えてきましたからね。

まぁ市場の期待が前のめり過ぎるというか、9月に発表された（8月分）の雇用統計も米小売売上高も、まずまず堅調な数字だったわけですから、確かに強く0.50%を推す理由も、さほどないというか。

0.50%の利下げがあるとすれば、米国の経済に深刻な下振れ懸念がありそうで、どちらに転んでも株価は荒れそうな気はします。過去にも急激な利下げによって、株価が大きく崩れましたからね。

②のドットチャートは、短期間のうちにこれだけFRBの見通しも変わるわけですから、2025年末にかけての利下げ幅などを見ても仕方ないわけで、まずは年内の利下げ幅がどれぐらいかという話でしょう。
マーケットは5回分（1.25%）の利下げを織り込んで、4.00-4.25%の金利水準を目標としていますが、普通に考えれば今回を含めて3回分（0.75%）ぐらいが妥当なレベルか。

4.50-4.75%レベルにドット（点）が集まっているのであれば、短期金利を中心に一旦は金利が戻す（上昇）イベントになりやすいでしょう。となると、株安、ややドル高に振れそうか。

③のパウエル会見は、バランスを取ってくることになりそうです。0.25%なら、会見はハト派的にして市場に安心感を与えると。

0.50%の利下げなら、念のための予防的大幅利下げということで、米経済に問題はないことをアピールするでしょう。一方で、この先の利下げ幅については、そこまで強くコミットせずに限定的かと思われます。

まぁトータルで見て、どう転んでも市場を安心させるようなイベントにはならないような気がしますけどね。あと、短期金利は少し上昇しそう。

そういった意味では、金利高からのドル買いで瞬間的なドル円上昇はありそうですが、相当高い株価は一旦崩れるようなイベントになるのではないかと考えています。

米国株：基本的に押し目を待っていればOK！高値で買う必要ナシ

目先の株に関しては2つのリスクがあり、1つは今回のFOMCということになります。すでにパウエル・プット（利下げなどの金融緩和によって株式市場を支援すること）を目当てに株価は上昇していますが、0.25%しか利下げがなかったり、ドットチャートでも年内利下げが2-3回という結果になれば、株価にとっては悪材料です。

また、もう1つのリスクとしては、FRBの利下げが景気悪化に対してビハインド（遅れる）していた場合、想定よりも景気が落ち込む可能性があるということです。これは今後の経済指標次第ですが、もしこれが現実になれば株価は大きく下落することでしょう。
米国株は、昨日は米小売の強さを背景に小じっかりと上昇していたものの、0.50%の利下げ期待が若干後退して金利が上昇していく中で、反落という流れでした。

このことを踏まえると、0.50%の利下げがあればともかくとして、0.25%の利下げとなった場合は下げていく可能性が高いように思います。

大暴落とはならないかもしれませんが、今後は景気の悪化、米大統領選挙といったイベントがある中で今の高値であえて追う必要はなく、押し目を待てば良いだけでしょう。

そして、もし暴落なら未曾有のチャンスとなります。特にエヌビディアなどの半導体銘柄も全部売れ祭りになるなら、持ってない人は必ず拾っておきたいところ。NISA出遅れ勢にとっては、大きな買い場がやってきそうなので、ぜひ準備を整えておきましょう↓

日本株：どう転んでも上値が重いので基本的にショート！

未明のFOMCに向け、デイトレレベルで言えば日経平均株価（指数）のショートが一番エッジ（優位性）があると考えていて、常に軽く売っている状況です。

というのも、0.25%になろうと0.50%になろうと、利下げは利下げなわけで、ドル円は短期的な水準調整こそあるものの、しばらくはドル安・円高方向で動きやすいわけで、そうなれば日経平均の上値は抑えられやすいと。

また、下値（35,000円台）では、年金（GPIF）が買い支えをしている状況ではありますが、上値追いはないですからね。

日経平均が上昇していくためには、大型株を買う海外勢のスタンスが変わるのが必須であり、ドル円がよほど上昇していく流れになるとか、世界同時株高のリスクオンでもない限り、それはないでしょうからね。
トータルで見てどう転んでも上値は重いため、36,500-37,000円レベルでは売りで、37,000円台でナンピンして、38,000円で高値を取り返していく流れなら一旦損切り。

35,000円台では年金の買いがあって底堅いですが、米国株が下げる流れになればあっさり割り込んでいくでしょう。米国株が下げない場合は、36,000円レベルを割り込んだら一旦利食いで良いと思います。

まぁ米国株を保有している人は、ヘッジ（リスク回避・保険）で日経ショートはハマると思うので、ぜひぜひ取り入れていただければと思います。

ドル円：0.25%の利下げなら一旦上昇か？0.50%でも下げは限定的か

ドル円は0.25%の利下げになった場合、ドットチャートとの兼ね合いもありますが、基本的には一旦上昇しやすいとは思います。もっとも、その後のパウエルFRB議長の発言はバランスを取ってきやすいので、結局は下げるかと。

そういった意味で、初動で跳ねればとりあえずショートで入ってみるイメージですね。144.00円レベルまでは瞬間的に戻しやすいでしょうが、そこから上は材料がないと厳しいように思います。ジリジリ上がって145.00円の大台節目抜けなら一旦損切りでしょう。
基本的には、どう頑張っても短期的にはドル安・円高方向なので、142円台後半や143円台ぐらいから、少しずつ売ってみるイメージですね。144.00円前後では厚めで良いと思います。

一方、下値に関しては利下げ期待先行で下げてきた分、140.00円の大台割れも少し苦労するのではないかと考えています。したがって、141.00円前後か、それ以下では一旦利食いでしょう。

0.50%の利下げとなっても、極端な下げはないように思います。金利は限界まで織り込んでいますから、せいぜい139円台かと思います。

というわけで、ドル円は初動で反発すれば、とりあえず軽めに叩いて（ショートで）どうかって感じですね。143円台では厚めに売って良いでしょう。

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