一旦方向性は決まりました。株も為替も上です！イスラエルがこの週末にもイランに報復攻撃をするとのことで、NY市場も終盤には一旦持ち高調整で下げるかもしれませんが、まずはそこが押し目でしょう。軽く買って週末を迎えるのもアリ。

あとは、実際にイスラエルがイランを攻撃して、石油施設などが被害を受けて原油が大きく上がったタイミングに追加でしょうか。深い押し目になれば、しっかり買うことでしょう。

バイデン大統領が「石油施設の攻撃を容認するのか？」という記者の質問に対して、「うーん、それね、あんまり言えないけどね、今相談してるとこ！」なんて完全に狙ってることバラしちゃうわけだから、手に負えないというか。

というわけで、先ほど発表された雇用統計の数字を踏まえつつ、今後の展望やトレード戦略について解説していくので、よろしくお願いします。

雇用統計はぶっ壊れ！メチャクチャ強いので見方を切り替えたい

また円安地獄は間違い無いですね。米国株を持ってる投資家にとっては天国ですが、ラーメン店がまた潰れちゃう定期！というわけで、雇用統計の数字は以下のようになりました↓

いずれも予想以上の良好な結果でした。しかも、雇用者数と平均時給は前月分が上方修正されています。

週明けにパウエルFRB議長が週明けに「利下げを急いでいない」と発言したことは、驚きを持って伝えられましたが、この数字を知っていたからなのかもしれませんね。

とにかく、ウルトラスーパー強い雇用統計となり、もはやソフトランディングどころか、ノーランディングというか、経済が減速して着陸というイメージよりも、再加速して再び上昇気流の波に乗った感じすらあります。

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戦略見直しも？まだまだ修正は始まったばかりの可能性

これだけ強いと、利下げ見通しも大きく変わってくる可能性がありますし、為替ヘッジなどの戦略も含めて見直しが必要になってくるレベルでしょうね。

ちょっと前までは1ドル＝130円ぐらいが底かな、なんて言ってたら、1ドル＝140円レベルが底になるかもしれないみたいな話で。

もちろん、ごく短期的にはイスラエルの反撃次第で瞬間的には巻き戻されるでしょうが、基本的に中東で何が起ころうとも米国が脅威に晒されるわけではありません。

また、仮にイランの石油施設が大きなダメージを受けたとしても、減産しまくってるOPEC（石油輸出国機構）が増産をすれば吸収できないレベルでは無いため、上がっても1バレル＝80ドル前後がせいぜいでしょうからね。

これらを踏まえるとリスクは限定的ですから、大きなイベントがあるまでは押し目押し目で拾っていく戦略が良いでしょう。まずはそれ以外にないと思います。

ドル円：1ドル＝150円前後ではけん制発言が出そうだが、垂れれば拾いたい

ドル円は、149.50-150.00円のレジスタンスゾーン（上値抵抗帯）を試していくことになりそう。抜ければ200日移動平均線（151.059円）レベルが見えてくることになります。

ただ、1ドル＝150円が近づくと、政府・日銀関係者から利上げや金融政策正常化といった上値抑制的なけん制発言が入りやすいので、その点には注意でしょう。

とりあえず、148.00円前後や、目先レジスタンスとなっていた147.20円レベルを背に買っていくイメージで。147.00円を割れたら一旦損切りです。

株：日経平均は42,000円の高値更新もチラ見え！中東懸念一巡なら上値追い加速か

日経平均も買いですね。今は中東懸念があって米国株の上値が抑えられていますが、攻撃のショックが終われば一段高なわけで。完全に40,000円の大台乗せや42,000円の高値更新も見えてくるでしょう。

日本株にとって追い風なのが10月27日の総選挙で、それまでは極端に株価を下げるようなことは言いにくいですからね。

1ドル＝150円を超えてくると、また円安でやいのやいの言われそうなので、そこでは流石にスローダウンを狙ってくるでしょうが、株価が致命的に下げるようなことは言わなそうなので、まずはそれを意識しておきたい。
米国株も同様ですね。短期的には中東情勢、そして利下げを織り込んで上昇していた部分が剥がれて上値が重たくなっていますが、一巡すればなんだかんだ株高でしょう。

今後も波乱の展開はあるかもしれませんが、基本的には余程のことがない限り浅い押し目で拾っていくイメージですね。

まぁすでにある程度株を持っているなら全ツッパするほどでもないですが、全く持っていないなら3割ぐらいは買って、押し目があれば追加して年末ラリーを目指すというぐらいで良さそう。

雇用統計が異常なほど強く、10月早々に波乱を感じさせますが、あまり怖がっていても仕方ないですからね。

背景としては、おそらく利下げを過度に織り込む形で実際の金利が相当下がっていましたから、それが実質的な金融緩和となって影響したのでしょう。

いずれにせよ、短期的にはイスラエルの攻撃した時が市場の懸念のピークであり、株の押し目となりますから、短期トレードはそれを意識して拾っておきましょうということで。これはドル円・クロス円も同様ですので、そのつもりで。

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