週明けは少し荒れるかもしれませんね。もっとも、相場全体の方向性は変わらないと思いますが。やはり、最大の焦点は米国の経済であり、雇用ですからね。

というわけで、明日の相場に向け、週末にあったニュースなどを振り返りながら、展望を解説していきますので、よろしくお願いします。

石破首相は早速発言修正！円安を踏まえてコロコロ変わる

9月27日の自民党総裁選で、高市トレードの円安・株高が一気に巻き戻される形で、石破ショックとも呼ばれる円高・株安となりました。

週明け30日も日本市場のショック商状が続いたことから、翌10月1日の就任会見で石破首相は「これから先も（日銀と）緊密な連携を下に、金融緩和の基本的基調は維持されるべく期待している」としました。

さらに、2日には石破首相は「追加利上げの環境にはないと考えている」と明言していました。これらは当然ですが、日経平均株価の急落を意識しての発言だったものと思われます。
実際、これら一連の発言を受けたこともあり、再度円売りからの株高となっています。10月1日、2日あたりからドル円の上昇とともに、日経平均は切り返していますからね。

ただ、12日に石破首相は「政府の子会社ではなく、金融政策の決定には独自の判断がある」「口先介入は厳に慎まなければならない－私からするようなことはない」と、発言を修正しています。

もちろん、やるやらないは別ですけどね。おそらく、1ドル＝150円以上に進んでくると、政府の利上げ圧力も高まるので、年内追加利上げの可能性は高まると思いますが。

円買いのハードルが高いのは変わらず！ドル円も日経平均も底堅いか

石破首相の発言は、これは円安が大きいんでしょうね。やはり、1ドル＝150円といった大台水準が見えてくると、政府・日銀サイドからの牽制発言が入りやすいことは明白ですからね。149円台での利食いスピードは相変わらず早いですし、マーケットも意識しているのでしょう。

では、日銀の利上げを意識して円高が進むのか、というと、なかなかそれも悩ましいでしょう。まぁ週明けは石破発言で一旦下の可能性はありますが、継続性はなさそう。

確かに、石破首相はアベノミクス否定派の筆頭であり、首相になり前はハードランディングしてでも利上げして金融政策を正常化しろと言ってた人物ではありますが、そもそもとして短命に終わりそうな雰囲気がビンビンですからね。

27日の総選挙で大敗するようなことがあれば、レームダック（死に体）政権になることは、ほぼ間違いないわけで。

というわけで、本格的に下げるとすれば、米国経済が悪化して再度大幅利下げが織り込まれてドル安になるといった材料が必要でしょうからね。

トランプもハリスも拡張財政的であるという見方から、米金利はなかなか下がらないですから、現状は円を買うハードルが極めて高いですからね。円を買えば買うほど日々マイナスになるので、瞬間的な下落はあっても、一巡すれば利食いで終わりでしょう。

ドル円はトレード的には、日足ベースで見る限り、148円台前半ぐらいでは拾ってみたいですね。148.00-148.30円で軽く買って見るのは悪くないでしょう。

厚めに追加するのであれば、147円台半ばの147.40-147.60円で147.00円を割り込んでいくなら一旦損切りです。146.90円に逆指値を置いておくイメージです。

また、極端な円高にはなりにくいという意味で、日経も底堅くは推移するでしょう。中国株の煽りを受けて下がるのであれば、ドル円も日経平均も基本的に押し目のイメージで見ています。

ブルームバーグに釣られないように注意！中国株は習近平が失脚しない限り…

またピュアな投資家がBloomberg（ブルームバーグ）に釣られてる…😭 というわけで、中国株は基本的にダメでしょう。時系列を整理すると、以下のようになります。

酷すぎて笑えるというか、笑えないというか。まぁ中国の国家発展改革委員会（NDRC）が具体的な金額に言及しなかったため、週明けの中国株は厳しい値動きになると考えられます。
ブルームバーグの報道で、ついに中国も大規模財政出動かとの期待感がありましたが、見事に全て裏切られることになりましたからね。

外国人投資家を中心に、中国の機関投資家も含め一斉に売りに走ったと考えられますが、一方で下げ切らなかったのは、ピュアな個人投資家が取り残されているからでしょう。

まぁ中国人は不動産投資もそうですが、レバレッジをかけまくるトレードを好んでいますので、きっとアホみたいにレバレッジかけて高値で捕まったり、必死でナンピンしかけてるんだろうなという気はしますが、5月の水準以上で買ったポジは助からないだろうなと。

そもそもとして、中国はリーマンショックの時ですら中央政府は財政支出を渋ってきましたし、伝統的に財政刺激策を好まないのは明らかなわけです。

もし大規模な財政出動をやるとすれば、相当な切り札になりますから、こんな株価の暴落で突然決められたような記者会見で発表される可能性は低いわけで。やはり、そういう時は偉大なる習近平国家主席が、もったいつけて直々に発表するでしょうからね。

というわけで、中国株はしばらく1円もいらないですね。やはり、何度も繰り返している通り習近平が4ぬまで絶対に買ってはいけないと思います。勝手に沈んでいきますので。

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