植田日銀総裁のハト派姿勢、そしてウォラーFRB理事のタカ派姿勢…先週のハイライトが週明けもやや影響している印象です。結局、なんだかんだの円売りは続き、ドル円・クロス円ともに底堅い値動きとなっています。

ちなみに、欧州株が上昇している理由について質問がありましたが、背景はエネルギー価格の下落であり、特に大高騰していた天然ガスを中心に下げており、過度な懸念が一巡したことが挙げられるでしょう。まだしばらくは買い戻しモードかもしれません。

✅4月17日の重要イベント＆経済指標
21:30🇨🇦2月対カナダ証券投資
21:30🇺🇸4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:00🇬🇧カンリフBOE副総裁、講演
23:00🇺🇸4月NAHB住宅市場指数
24:00🇪🇺ラガルドECB総裁、講演⭐️
29:00🇺🇸2月対米証券投資動向

— 米国株アライさん💛完全先出しFX実況戦士 (@pawhara_arai) April 17, 2023

今日はラガルドECB総裁の会見が注目されます。ブラックアウト期間（金融政策決定イベント直前は制作に関する対外発言ができなくなる）に入る直前ということで、次回の利上げは0.25%なのか、それとも0.50%なのか、6月以降の利上げはあるのか、などを探っていくことになるでしょう。

まぁヒントが出る可能性は少ないですが、出ればサプライズではありますからね。今のところ5月で打ち止め意識が強いので、ウォラーさんのようにタカ派な発言が出るとユーロ高に結びつくことになりますので、一定以上の注意は必要です。

噴くのを待って売ってみるか、損切り浅めで軽い押し目で順張り

株価も含めて限界なのは限界って感じがしますけどね。経済は悪化傾向で成長率も平均以下、一方でインフレ率が平均以上で引き締め継続ですから、どう頑張ったって株高のリスクオン（選好）、からの〜円安！みたいなのは無理があるというか。

金融不安に対する懸念一巡と日銀YCC修正期待の巻き戻しで、株もクロス円も一時的に上がっているようにしか見えないんですよね。

そもそもとして、FRB（米連邦準備制度理事会）も次かその次で利上げは打ち止め、ECB（欧州中央銀行）も下手したら次で終わりですからね。欧州でも0.25%か0.50%かという議論が出てきたのは、独仏は今の高金利に耐えられても、貧しい東欧はそうはいきませんからね。議論に大きな隔たりができているということでしょう。

まぁ利上げが織り込まれる一方で、日銀のYCC修正は織り込まれていないわけですから、いずれは金利差は縮まって円高になると。

また、5月はアノマリー的にも円高になりやすいです。有名なセルインメイ（5月に株を売れ）がありますし、四半期に一度、米国は国債の大量償還を行いますから、その影響で金利が下がってドル安という傾向があります。どっちにしろ円高なので、流石に円安も今週がピークのような気はしてます。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

植田ショックで円売りが続く中、タカ派のウォラーのおかげでややドル高に触れやすい中で、先ほど発表されたNY連銀製造業景気指数の上振れでジリジリと上昇しています。

これまで蓋となってきた133.80〜134.00円レベルがサポートとして機能しており、134円台を維持していると自ずと135.00円の大台節目は意識されやすいです。流石に抜けて一段高になるならショートしたいですが、とりあえずは売りは一旦様子見ですね。

押し目を狙うのであれば、目先安値の133.70円に損切りを置いて134.00円前後で軽めに入るか、133.70円を割れて崩れてきたタイミングで入る程度でしょうか。

ユーロドル（日足）のチャート：外為どっとコム

ユーロドルは1.10ドル台での足場固めに失敗。ドルの反発に連れて力なくズルズル押し下げられています。このまま1.090ドルレベルを割り込んでいくようだと、やはり本質的にユーロ買い材料に乏しいということでユーロ円も安心して見てられそう。

結局のところ、ラガルドが0.50%の利上げを宣言したところで、せいぜい次に0.25%の利上げで終了が見込まれていますからね。その後は緊急利下げでもなければリセッション（景気後退）が想定されているわけで、短期はともかくとして、中長期的に買い続けられるような通貨ではないですからね。

まぁトレード的には21日移動平均線（1.08818ドル）を背に1.092〜1.093ドルレベルで拾ってみて、21日戦を割れたら大人しく撤退といった感じで良いのかなと。

ユーロ円（日足）のチャート：外為どっとコム

日銀の緩和もいつかは終わるんだからぁ！と絶叫したくなります。まぁ昨年高値の148.40円やリーマンショック後高値の149.80円も迫っています。岸田コインボロボロやん；；

まぁ150.00円の大台節目破ったら、瞬間的にはもう一段でしょうね。150.00円ブレイクしたら買いで入って、噴き上げたところで利食い、ドテンショートは狙っても良いのかなと。

デイトレとしては、とりあえず146円台では底堅そうなので、146円台半ばぐらいから拾ってみてどうかって感じですね。この場合、145.80円で損切り。

少し長い目で売り上がっていく作戦なら、148円台に頭を出してきたところで良いのかなと。150円台での噴き上げも覚悟しつつ、売り増しして再来週の日銀イベント、5月の円高に賭けるのはあり。もっとも、それならドル円の戻り売りの方がワークしそうですが…。


今のところ、円売りというかドル円とクロス円の底堅い値動きは変わらなそうです。かといって、上に行くにも更なる材料が必要そうなので、あまり悲観せずには見ています。まぁ来週、再来週見据えていくなら、噴けばどこかで売りたいですけどね。

逆に今の中途半端な位置で参戦する意義はあまりなく、瞬間的に大きな上昇があるか、下げが確定した段階でショート、ごく短期ならロングを試してみる程度でしょう。

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困った時の通貨強弱。通貨強弱を見ると、1週間（左）では圧倒的な円高。本日営業日（右）で見ると円高・若干のドル安からの、極端なドル買い戻し。ロンドン勢の買い戻しが一巡すれば、またドル円は下がりそうな気がするのだが。 pic.twitter.com/DaGR6CZuiL

— 米国株アライさん💛完全先出しFX実況戦士 (@pawhara_arai) January 3, 2023

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