週明けはモルガン・スタンレーがエヌビディア（NVDA）の決算に強気ということで、AIバブル期待が再開、半導体銘柄が買い戻されてナスダックも大幅高となりましたが、昨日は中国の利下げやフィッチ・レーティングスが大手銀行を格下げするとのことで急落。株価は低空飛行を続けています。

ちなみに、利下げは金融緩和なんだから株高になるんじゃないの？と思った方も多いかもしれないですが、中国の場合はサプライズ気味だったこと、さらに利下げ幅も0.15%と極めて小さかったことが不十分との認識で嫌気されました。

まぁそもそもとして、習近平は共同富裕を掲げるなど、まさに共産主義的な方針を打ち出していますから、富裕層を利するような金融緩和策は好みません。というか、不動産バブルで一般人のほとんどがマンションを購入できないような現状が中央当局に対する不満にもなっていたわけですから、はっきり言ってやりたくないわけです。

しかしながら、中国経済はオワコン状態で、今年6月にも10ヶ月ぶりに利下げをしたばかり。さらに2ヶ月後の今回も利下げしたということは、よっぽど習近平も追い詰められているんだなと、中国経済よっぽどヤバいんだな、という連想ゲームになってしまったわけです。

以前にも少し触れましたが、習近平が伸び代の塊であったIT企業を徹底的にぶっ壊しまくったせいで、中国では若者の雇用が死ぬほど悪化して大氷河期状態ですからね。大本営発表ですら若年層の失業率は20%を超え、昨日、突然この統計の公表を中止を決定しましたからね。

なので、中国経済が死につつあるぐらい追い詰められているのに0.15%しか利下げしないのはどういうこっちゃの株売りとなりました。ただ、これだけ追い詰められるとなると、経済を回復させるには財政出動も含めてジャブジャブの金融緩和が必要になるわけで、思い切った緩和策が実施されれば、日本株も米国株も大勝利なわけで。世界的に引き締めが続く中、緩和マネーの最後の担い手である中国がやってくれば、クソバブルきそうです。

そういう意味では、少し長い目で見れば株に対しては楽観しかないので、しっかり握って寝ておくのが良いのかなと思います。中国の抜本的な金融緩和までの我慢だ！だから、お前もアライ軍に入るんだ↓

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それから、為替については、底堅い円売りが続いて一段高ですが、前回の介入水準であった1ドル＝145.90円で一旦ストップする形となっています。まぁ流石に投機的という感じしかないので、為替介入もボチボチ懸念しなければないのかなということで、その辺も含めて解説していきたいと思います。

株は完全に夏枯れモード！買うにはちょうど良いがこの水準で買い増せないようだとちとツラめ

良い材料が出て反発しても、ちょっと悪い材料が出ると途端に投げられて下がってしまうという、株式市場は完全に夏休みモードの夏枯れ相場となっています。あと1〜2週間はこういう状況が続くかもしれません。海外勢早くしろっ！間に合わなくなってもしらんぞーっ！

日経225CFD（日足）:TradingView

昨日は米国株の下げというか、中国に対するリスク懸念で日経平均も急落となりました。まぁ買い手（海外勢）がいないので、反発に乏しいですね。31.600円レベルの底を割り込んでしまうようだと、30,600〜31,000円ぐらいの調整も覚悟しなければならないので、このポイントは意識してポジションを調整したいところ。

7割ぐらいでポジって様子見で良いと思いますけどね。新規勢は強気で5割ぐらいまで買って、さらに下げるのであればコツコツ追加していけば良いかと。直近の底レベルなのでチャンスです。株は安い時に買いましょう。そして安い時が新規参入しどきです。

ナスダック100CFD（日足）:TradingView

エヌビディアがクソ決算を出すと死にそうですが、輸出規制前の駆け込み需要などを含めれば、とりあえず今期は大丈夫そう。ただ、来期は…ということで、まだまだ見方が二分されている状況。

なんだかんだ総楽観には程遠く、懸念含みでもあるので休暇が終わり、AIバブルというストーリーが再燃すれば、あっさり高値更新して16,000ポイントを超えていくように思います。

相変わらず15,000ポイントの大台節目では買われていますし、14,600ポイントぐらいまでの調整を見ておけば問題ないかと。一方で、反発してもサポートとなっていた15,300〜15,500ポイントレベルがレジスタンスとなって売られやすいので、AIバブル再燃といった決定打がない限り、ポジションが重い場合は減らしておくと無難でしょう。

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為替介入はまだ先か？いつあってもおかしくないが当局は急いでない模様

確かに米金利は上昇してるんですけど、もはや利上げがあってもせいぜいあと1回、どんなに頑張っても2回ぐらいのもの。以前のようにどこまで利上げしてくのか分からないという状況にはなく、むしろ来年の利下げが織り込まれている状況ですからね。

なので、今のドル円は金利だけでは説明できない投機的な値動きであり、レート的にもペース的にも、いつ為替介入があってもおかしくはないでしょう。しかしながら、日本の当局の動きを見ていると、今のところは介入に向けて焦っている様子はありません。

昨年ほど極端なインフレにもなっていないので、介入があるとすればもう一段の加速で148〜149円レベルかなといった気はします。ただ、いつあってもおおかしくはないので、トレードするなら短期、小さめのポジションが良いでしょう。

⚠️ドル円と為替介入
昨年の為替介入実績を踏まえると、3〜4円幅の乱高下が想定されるのだ。最低でもそれぐらいの値幅を考えて指値をしておく必要があるのだ。ここからは神経質な値動きが想定されるのだ。 pic.twitter.com/EntS0zR9p4

— 米国株ゆきママ💛FX実況アライ軍筆頭戦士 (@pawhara_arai) August 15, 2023

昨年の実績を見ると、レートチェックなどで神経質になると1日で2〜4円ぐらいの値動きが当たり前にありましたからね。めちゃくちゃ大チャンスではあるんですが。最低でも2〜3円下げぐらいを想定して、ポジションなり指値を入れていくのが良いと思います。

ドル円（日足）のチャート

昨年の介入水準である1ドル＝145.90円をつけていこう、上値が重くなっています。まぁ抜ける時は抜けますし、短期トレンドからして上方向は明らかなのでショートは無理ですが、高値圏で買っていくのも悩ましさがあります。

トレード的には、145.00円の大台節目を背に145.00〜145.20円で軽く拾ってみる程度でしょうか。この水準をあっさり割れると調整が深くなる可能性がややあるので、浅めの144.80円で損切り撤退するか、144円台前半でさらに追加して強気の押し目ナンピンでいくかは個人の戦略次第ですね。

まぁ日銀のレートチェックや口先介入などで不安定化すれば、毎日2〜3円の値動きは当たり前なので、損切りラインや指値はもっと深めに取りたいですが、現状はそこまででもないので、押し目押し目でコツコツ買っていくにせよ、とりあえず143.50円ぐらいで一旦損切りを検討したい。

ユーロ円（日足）のチャート

ユーロ円は15年ぶり水準とのことで、ユーロ円介入も囁かれ始めた昨今。まぁ可能性としてなくはないですが、米ドルと違って外貨準備高が小さいので、弾は限られています。したがって、メインはドル売り・円買い介入になるわけですが、多少はやる可能性もあるので注意はしておきたい。

なんだかんだ、結局はドルが消去法的に買われますから、極端なドル高の場面で反動からのドル安がありそうなタイミングとかで乗っかっていくとかですかね。とりあえず、158円台前半ぐらいでは買えると思いますが、157円も保てないようではきついですし、上値余地や介入の可能性も踏まえると、そこまではオススメできません。

ポンド円（日足）のチャート

ポンド円は指標次第でしょう。まぁGDPの上振れで買われてきた分、ボチボチ苦しくなりそうではあるので押し目待ちですね。184円台半ばぐらいから183円にかけて買い下がっていければといったところですが、183円を割り込むようだと苦しい印象です。その場合は一旦損切りでしょうか。

豪ドル円（日足）のチャート

豪ドル円の展望について質問がありましたので少し解説しますと、中国経済見通しが重石となっていることは明らか。一方で、なんだかんだの米ドル高でも円売りに支えられているといった状況です。これだけの円売りで上がっていない、円売りという支えを失うと、なかなか厳しそうではあるので買いにくくはあります。

投機的な円売りがやや是正され、中国の金融緩和策が顕著になってきたタイミングで押し目を狙う程度でしょうか。上がってない現状で買うのは難しいですし、かといって短期的には売りにくいと思います。


ボチボチ為替介入という狂乱のボーナス相場は待っていそうなので、準備だけはしっかり整えておきたいところです。あとは、ドル円の押し目があればといった程度ですね。準備を整えたらあまり無理せず、レートチェックなどの介入前兆の動きで不安定化したところをしっかり取っていくぐらいの気持ちで待ちましょう！

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