今週はイスラエル一色になりそうな雰囲気でしょうか。注目のガザ地区侵攻に関しては、天候悪化で航空機の運用に影響が出るとのことで数日見合わせる模様です。となると、場中に突然のガザ侵攻ヘッドラインで相場が動きそうなだけに、最大限の警戒が必要でしょう。

まぁやるやる詐欺というか、イスラエルが止まるのではという淡い期待もあるようですが、十中八九ないと思います。まぁ止まればイスラエルの国際的評価は爆上がりでしょうが、そんな称賛意味ないですからね。もはや生きるか死ぬかの問題なので。

ちなみにイスラエル北部ではレバノンから繰り返し砲撃されて、すでに民間人が何人か死傷しているとのことですが、イスラエルは二方面作戦は避けたいのか、北部で戦争をする気はないことを表明しています。つまり、まずは目の前のハマス、ガザ地区を全力で制圧するということを意味しています。まぁハマスと民間人を識別する交戦規定を緩和したとの報道もありますから、ガチっすね。ぺんぺん草も生えねぇ…。

そして、ガザが終われば次は北部レバノン、そしてイランとの殴り合いも想定されるところ。とりあえず、ガザ地区侵攻に関しては織り込み済みなので、ヘッドラインが出た瞬間はリスクオフ（回避）の株安、ドル高、そして原油高が想定されますが、中東諸国が参戦してこない限りはジワジワ元に戻る可能性も考慮しておきましょう。

とはいえ、すでにイスラエル側の民間人に死傷者が出ていることを踏まえると、おそらくレバノンとの交戦は避けられない見通しで、これで軽いリスクオフかなと。最終的にレバノンの後ろ盾であるイランと直接的な戦争になるのであれば、第5次中東戦争ということで原油1バレル＝200ドルも夢じゃない！

イスラエルとイランとの殴り合いに、米国も参戦してくると最高に原油が上がりそうで、そうなりそうなら全力原油ロング案件ですね。もう中東ぶっ○れちゃえ!!!（鬼畜）

WTI原油CFD（日足）のチャート

米国の景気に対しては楽観的な見方が強まる一方で、レジャー需要の急激な低下から原油の上値が重くなってる状況。まぁ需要的にはやや緩んでいる状況ですが、供給的には中東不安でどうなるかという話。あと、noteでも解説しましたが、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化が凍結され、来年の増産は泣くなりました。

となると、1バレル＝80ドルを大きく下回るような状況ではないので、90ドル台での買い突っ込み過ぎかと思いますが、現状の水準である80ドル台では軽めに拾って様子を見ることは十分できるでしょう。直近95ドルまでは上げてるので、そこまでぐらいは上げやすいですしね。

また、レバノンとの戦争は確定的、イラン参戦となれば上にぶっ飛ぶことは間違いないわけですし、これから冬を迎えるわけですし、投機マネーは入りやすい状況。

というわけで、原油に関してはとりあえず現状の水準ぐらいならごく軽く買って様子を見ながら、82〜85ドルレベルで軽く追加、80ドル割れの78ドルぐらいで一旦損切りといった感じですね。

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株は金利が安定してる限り底割れはなさそう！ただし、予期せに中東情勢悪化には警戒

米国株に関しては、今週のパウエルFRB議長の発言に注目したいところです。まぁ踏み込んだ発言はなさそうですが、11月の利上げがなさそうなら問題ないのかなと。一方で、直近の米9月CPI（消費者物価指数）、PPI（生産者物価指数）は予想よりも強く、CPIの中身はFRBが重視するコアサービスなどが強く、一定レベル以上のインフレ懸念はありますからね。

あとは、もちろん中東情勢の悪化、原油高からの金利上昇が懸念されます。ただ、原油高がトリガーとなって景気後退といった見方もあるだけに、この辺の綱引きが悩ましいですね。中東情勢、原油相場、金利水準、景気見通し、この辺が複雑に絡むことになるので、原油高だからこうとか、金利高だからこう、というシナリオは難しいです。

とはいえ、先週より全体的に状況が緩和するとも思えないので、金利が一段と下げない限り、株価の上値は重いですし、やや下がりやすいように感じます。

米2年債/5年債/10年債利回り（日足）のチャート

先週はFRBメンバーの多くが利上げ停止を宣言したことで一旦は金利低下、さらにリスクオフもあって米国債が買われたことも影響しました。今週はこの低下トレンドが続くのか、それとも一巡で債券売り再びからの金利上昇なのか、まずはこれを見極めたいところでしょう。金利の低下が続いて米長期金利（10年債利回り）が4.5%を割り込んでいくようであれば、中東で想定外のこと（レバノン以外の中東諸国が参戦）でも起こらない限りは株の底値は確定しそうです。

ナスダック100指数CFD（日足）のチャート

現段階では、14,500ポイントは底でしょうね。今週から米国の決算が本格化しますが、先週の状況を見る限り、決算を大きく外す企業は少ないでしょう。まぁレバノンはともかくとして、イランや他の中東諸国が参戦という話になれば、大きく割り込む可能性もあるので決め打ちはしない方が無難ですけどね。原油などでヘッジしましょう。

とりあえず、5割以上のポジションは持たない方が良いと思います。14,500〜14,700ポイントは押し目ですが、完全な底値かどうかというのは難しいので、軽く追加して様子を見るぐらいで。決め打ちはしない方が良いでしょう。

日経225CFD（日足）のチャート

これは日経平均も同様ですね。現状は5割ぐらいのポジションで様子見。31,000〜31,500円では軽く追加したいですが、30,500円が大底となるかどうかは中東情勢次第の部分もあるので、原油や金などで多少ヘッジしながら、底抜けも想定して見ておくしかないでしょう。

金利水準が落ち着いていれば余裕を持って見ていられますが、金利が上昇すれば中東情勢との悪化も併せてダブルショックからの大暴落といった展開も考えられなくはないので、こちらも底割れで買い増せるように今は買いすぎないことを心がけましょう。

こんなところでしょうか。ちなみに岐阜さんも使っているGMOは小口取引が可能で、原油は数百円から、日経平均も3千円程度から投資が可能ですので、検討している方はぜひどうぞなのだ↓

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