週明け、ショック相場もあり得ますね。自民党の大幅議席減、大敗は予想されていたものの、自公過半数割れが現実となり、あわや政権交代という話になれば、日本株は大荒れもあり得るでしょう。

最近、マスメディアの調査精度というか、報道そのものが怪しいので（自民党総裁選でも党員票を高市候補をトップにつけたメディアはゼロだった）、鵜呑みにするのもどうかとは思いますが、各社の情勢報道を総合してシミュレートすると、ほぼ100%過半数割れとの報道もありました↓

10/25時点の #当選確率シミュレータ における、自公過半数割れの確率推移

※各社情勢報道に基づく289選挙区の議席推計＋朝日情勢調査の比例区予測（中央値 自民56/公明20）により算出したものです。
※選挙区ごとの詳細は当選確率シミュレータWebサイトを参照ください。 pic.twitter.com/5K5EkEqtoI

— 米重 克洋 (@kyoneshige) October 25, 2024

自民党は裏金問題が尾を引く中、裏金で非公認となった議員にも2,000万円の選挙資金を振り込んだことが選挙直前の今になって報じられており、怪しさ満点の流れとなっていますからね。

まぁ3%もないでしょうが、立憲民主党が選挙結果で上振れを引いた場合、政権交代がないわけではないですからね。共産や諸派は入らない（入れない）でしょうから、連立での政権交代はほぼあり得ないわけですが、わずかながら可能性が出てきた点には念の為注意でしょうか。

というわけで、この記事では10月27日の総選挙の結果について考えながら、週明けの相場に向けたポジション、トレード戦略について解説していきますので、よろしくお願いします。

週明けのショック相場に警戒！日経はヘッジならショート、売り崩しは厳しい

週明けに向けて備えるとすれば、やはりショック相場でしょうね。仮に自公が過半数を上回ったとしても、極端な株高が続くような状況ではないですからね。

むしろ、現状はかなりの円安と米国株高にも関わらず、日経平均は弱めの値動きを続けていますから、週明けショック相場で円高に傾いたパターンなどを考えると、調整は十分ではないように思います。
円安と米国株高にも関わらず、日経平均は上がらずの流れですからね。しかも、この上がらない背景に選挙があったわけでもないですからね。海外勢が完全に興味を失っている状況というほかありません。

仮に自公が過半数を獲得したとしても、容易に39,000円を回復していくような状況にはありませんから、株を保有している場合はヘッジ（リスクを抑える）意味で軽くショートして良いのではないかと思います。

特に38,300-38,500円では売りやすい水準ですね。週明けに自公過半数確保でも、一旦39,000円レベルでは止まりやすそうですからね。

私の場合、実際に短期トレードでエヌビディア株を買いつつ、ヘッジで日経平均をショートするトレードをしています↓

闇バイトするより10万円突っ込んで日経ショートしてヘッジかけつつ、押し目でエヌビディア拾っておけばいい定期。

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— ゆきママ (@pawhara_arai) October 24, 2024

ただし、昨日も書いた通り、円安に米国株高があるため、日経平均が下げていくのも容易ではない環境にある点には注意です。

もちろん、米国株が大きく下がるようなら日経平均も大幅安ですし、円高でも下がるのは確実なので、ヘッジ売りはアリということですが。また、あくまでも米国株などに対するヘッジなので、日経平均のみを大きく売り越すことはオススメしません。

ドル円は軽く拾いつつ、深い押し目を想定して指値をしておきたい

昨夜の米国の経済指標は、新規失業保険申請件数、PMI（購買担当者景気指数）が予想よりかなり強いという満点の結果でしたが、米金利低下を理由にドルが下落し、ドル円も上値が伸びずという展開になりました。

米国の金利が下落した背景としては、トランプトレードの巻き戻しといったところでしょう。トリプルレッド（トランプ大統領爆誕＋上下両院とも共和党過半数）を織り込みに行ってましたが、ちょっと冷静になったって感じですね。

この辺は次回の記事で詳しく解説しますが、トリプルレッドなら減税かつ財政支出の拡大、さらに関税の引き上げが、トランプのリーダーシップ（強引な）で早急に行われることが想定されます。

ハリスがも拡張財政的とは言われていますが、上下両院が共和党ならレームダック（死にたい）なわけですし、そもそもトランプが勝とうとハリスが勝とうと、上下両院のどちらかでも多数政党が異なる「ねじれ」となった場合には、財政政策が想定より出てこないことは確実なわけで。

となると、トリプルレッドだーとか安易に織り込みまくるのもヤバいという話で、一旦巻き戻しとなっています。
なんだかんだトランプ優位気味ですし、トリプルレッドの可能性は高い、そして、少なくとも大統領選までは債券は買われにくく金利は上がりやすい状況ではあるので上値は意識したいですが、一旦は152円でストップということになるでしょう。

そして、円に関しては、自公過半数割れとなって国民民主党や維新とも連立する場合、与党内でバラマキの放漫財政からの財政悪化が意識されやすく、円は売られやすいでしょう。日銀の利上げに対しても、否定的な見方が与党内で増えそうですから、円安というわけです。

一方で、週明けに自公過半数割れからのショックで、相場が巻き戻されて瞬間的な円高になる可能性は否定できませんから、ドル円に関しては軽くロングしつつも、下の方に指値をしておくのが良いのかなと思います。

目先は200日移動平均線（151.422円）が強めのサポートとなっていますが、ここを割り込むと151.00円割れを試すことは確定的でしょう。

なので、151.50円や151.00-151.20円レベルで軽めに指値をしておきたい。さらに、151円割れなら上昇一服ということで、150.00円の大台節目割れ水準を試す値動きにはなりやすいので、150.00-150.30円レベルに厚めに指値。

149円台半ばを割れると損切りが加速しそうですから、149.40円に逆指値を入れておくと安心かと思います。とりあえず、週明けはショック相場に警戒しながら、戦略を考えておきましょう。

151.500円の指値刺さってたのだ！152円台重いけど、まぁ少しホールドして様子見るのだ。
このポジションは一応、151.60円に逆指値しておくのだ。利益は確保するのだ。 pic.twitter.com/he7pkMPpJY

— ごみトレびん太＠FXアライ軍 (@araisanfx) October 25, 2024

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