中国経済、死亡確認！ついにリーマンショックの2009-2010年以来となる『適度に緩和的』な金融政策スタンスに変更しました。今日はこの辺を解説していこうかなと。

これを受け、豪ドル高が加速しました。まぁオーストラリアは貿易総額の3割が中国向けということで、最大の貿易パートナーですからね。オーストラリア経済（豪ドル）は中国の影響を強く受けるということを理解しておくと良いでしょう。

💱通貨強弱(12/9 22:00)
⬅️本日　前営業日➡
最弱通貨決定戦開催中！先週末は豪ドルが年末の調整で売られてましたが、中国が金融緩和スタンスを発表したことで、一気に豪ドル高、そして円安に。
オーストラリアの輸出先トップは中国、3割ぐらいを占めます。
買う通貨があれば円はゴミカスですね。 pic.twitter.com/hw4wYnloVE

— ゆきママ (@pawhara_arai) December 9, 2024

再び円が最弱通貨となってしまいました。ただ、円安になれば来週の日銀会合で利上げもあるわけで、自ずと上値にも限界があると思いますけどね。

とりあえず、来週のFOMC（米連邦公開市場委員会）、日銀会合を終えるまでは様子見モードで良いでしょう。深い押し目があればって感じですね。

金利を見れば中国株は買えない！

習近平もついに動いた…か？どう考えても中国経済は長期低迷を続けており、不動産バブル崩壊のダメージは、おそらくリーマンショック以上という認識なったのでしょう。

これまで、小手先の金融緩和と財政支出を行なってきたわけですが、何の成果も得られなかったわけで。ようやく、習近平も説得されて動いたって感じでしょうか。

問題は、ここから緩和的な経済政策を継続できるかどうかですね。これまでの行動を見ると、習近平があっさり手のひらを返すことも十分考えられるわけでして。

ちなみに、この緩和スタンス変更の報道を受けて、中国株を買おうと考えている人もいるかもしれませんが、基本的に1円もいらない子です。
これは日本と中国の30年国債（超長期国債）の金利（利回り）を比較したグラフですが、ついに日本が逆転したというチャートです。

日本はゼロどころか金利がマイナスに突っ込んで、資金需要がないと言われたのも今や昔ですね。今は中国の資金需要が完全に4んでいるわけで。

要するに、日本がインフレで資金需要が増える中、中国は不動産バブルの崩壊、虎の子のハイテク企業解体で投資先がなくなり、デフレで超長期国債を中心にお金が集まっている（国債が買われて金利が低下している）ということです。

一方、短期国債の金利に目を向けると、中国の金利は日本より高いわけで。償還期間が短ければ短いほど、中央銀行の設定する政策金利に近くなりますから、中国の政策金利は高すぎるということになります。

日本の金利は0.25%とされますが、当座預金のうちの超過準備預金の金利で、事実上はほぼゼロ金利のままです。

一方、中国は金融機関が企業に貸し出す際の目安となるLPR（ローンプライムレート）が3.1%、住宅ローンなどの目安となる5年物のLPRが3.6%ですからね。

高金利は経済にブレーキとなります。米国のように景気が強いのであれば、3-4%の金利は正当化されますが、何度も繰り返しているように中国経済は日本より深刻です。

そして、米国ですら利下げに動こうかという流れの中、今だに高い金利を設定しているのは、もはや正気の沙汰とは思えないというか。

というわけで、まだまだ中国株は1円もいらないですね。これまでも小手先の緩和発表で中国株が上がる場面もありましたが、何度も焼かれてますからね。
10月国慶節直前に小手先の財政出動が発表されて急騰しましたが、この急騰で掴んだ人はあっさり焼かれてしまいました。
長期チャートを見れば明らか。ここ10年ちょっとでS&P500は5倍界王拳。中国株はずっと横ばいのゴミカス。新興国株は1円も入りません。米国株だけを買いましょう。

米国はこれから利下げですからね。仮に米国の利下げがなくとも、今後は中国が金融緩和の担い手を名乗り出ているわけで、最終的に世界の流動性を支えて株高を演出してくれる可能性があるでしょう。

というわけで、以下の記事を読んで、さっさと米国株を買いましょう。AIの出現により、先進国と途上国の格差はますます広がることになりますからね。

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