中古車価格高騰で米CPIに波乱か?強めの数字が出れば株価暴落も…【2月13〜17日の週間見通し】
身構えている時には、死神は来ないものだ(アライ・レイ)
今週は言うまでもなく米CPI(消費者物価指数)が最大の焦点となりそうです。為替市場もそうですが、株式市場にとっても最重要なのはインフレ動向なわけで、14日は血のバレンタインになるかもしれません。
もっとも、すでに市場も警戒感を強めていますから、一定レベルは織り込み済みのような気もしますね。よほど数字が乖離してこない限り、極端な大荒れ相場もないような気はします。
→米CPIで米国債の下げ拡大リスク、雇用統計に次ぐサプライズも(外部サイト:Bloomberg)
マンハイム(自動車オークションを手掛ける会社)の1月の中古車価格指数が急上昇したことが懸念の背景です。CPIコア指数の5%近くを占めるとされる重要な要素の1つで、この中古車価格が2ヶ月連続で上昇に転じたとのこと。特に1月は上昇幅が大きいので警戒感が広がっている模様です。
マンハイム中古車価格指数:source:Bloomberg
ご覧のように1月は中古車価格指数が大きく反発。2月もこの傾向が続いているとのことですから、サプライズがあるかもしれません。もっとも、マンハイムとCPIのデータにはラグがあり、反映されるのは1〜2ヶ月先とのことですから、今回はさほど強い数字は出ないかなと。原油は高止まりしていますが、少なくとも上がっているわけではないですからね。あとは、小麦なんかは大幅に失速して前年比で+80%みたいなとこからマイナス圏にまで落ち込んでますから、食料品価格などの下落も期待できますしね。
米1月消費者物価指数の予想は前月比+0.5%・前年比+6.2%、コア指数が+0.4%・+5.5%となっており、急速なインフレ後退から一服しつつある前年比の数字が、どこまで落ちていくかが焦点となりそうです。警戒感が強い分、予想を下回れば株高・ドル安で反応しやすいのかなと思います。
まぁ週明けの様子見ながらぼちぼちトレード戦略を練っていきますので、よろしくお願いします。それでは、この他の注目ポイントを踏まえながら、今週の展望について解説してきたいと思います。
日銀後任人事の国会提示にも注目!ただ、円高加速はしばらく先か?
14日には注目の日銀正副総裁の後任人事が国会に提示されるとのことで、一定レベルの注目はあるでしょう。植田和男氏については、意外にも海外勢からはハト派と受け止められているようですね。どーも海外勢の見方はいつも良くわからんです。とはいえ、日銀の限界についてはすでに見越しているようで、黒田路線を継承するとされていた雨宮副総裁に打診といった報道が流れた時でも、海外勢の国債買い戻しの動きは鈍かったとのことです。
→国債、崩れた日銀買い占め 外国人の売り4月に照準か(外部サイト:日本経済新聞)
日経新聞がわかりやすく日銀の限界論について解説しています。日銀が買い入れ続けて流動性を失って機能不全に陥り、最終的にはそれが金利圧力につながってしまうという皮肉な話です。
今週、日銀人事が円高につながるかと言えば悩ましいところではありますが、植田っちからポロポロ変な発言が出て急落という場面はあるかもしれませんから、最大限警戒はしておきましょう。
あとは、ロシアがユーロ資産を全て売るとのことですから、その動きも警戒しておきたいところではあります。まぁなんだかんだ週序盤はドル高でしょうかね。米CPIへの警戒感も強めですし、日銀ネタで下げるならドル円は押し目を狙ってもいいかもしれません。
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為替:ドル円は130円台で足場を固めた印象、ユーロドルは急激に下げればチャンスだが
ドルインデックス(週足):TradingView
ドルインデックスを見る限り、ドルそのものは底打ち感ありますからね。今後ドルが売られるためには、やはり金利低下が再度織り込まれる流れが必要でしょう。米CPIが弱めに出てインフレ減速トレンド継続みたいな話になるなら、ドル売りにはなるでしょうが。あとは、ユーロやポンドといった受け皿が必要ですが、ロシアがユーロ資産を売却し、ウクライナ情勢も悪化し続ける中では難しいでしょう。なので、目先はドルの底堅い値動きが継続しやすいと思います。
ドル円(日足)のチャート
ドル円はしばらく130.00円レベルが強めのサポート(下値支持)になりそうですね。21日移動平均線(129.970円)もあり、安値が129.80円レベルですから、まずは130円台に差し込んできたら軽めに拾って、130円台半ばで追加、129.80円の安値抜けで損切りみたいなトレードが想定されます。129.80円を割っても128円台では再びサポートされそうで、まずはレンジ想定。上値は132円台がかなり重そうで、133円レベルに一目均衡表の雲や、ピボットレジスタンスなどが存在していますので、このレベルを突き抜けられるかどうか。132円台に頭を出してきたら一旦利食いでしょうか。強めに132円台半ばを攻めていけるなら、ホールドしても良さそうです。
ユーロドル(日足)のチャート
ユーロドルは、どこまでロシアが資産売却を進めるかという話でもあるので、なかなか悩ましいですね。繰り返している通り、下値余地は非常に小さいですからね。安易に売ると担がれ続けて苦しい展開になりそうです。1.050ドルラインを割り込んで、どこまで下げてくるかがポイントでしょう。流石にパリティ1.000ドル割れの水準になるなら、軽めに拾って切り返しを待ちたいところですが。
急激に下がるのであれば、戻しも一気に切り返す形になるので押し目買いのチャンスですが、ズルズルだと結構厳しいですね。あとは、ロシアも馬鹿じゃないので一気には売らないですし、一気に処分するような話でもないですから、急激には下がらんそうな。
すると少し長い目で対応しなければなりませんが、ユーロには最悪の結果、核戦争なども考えられるため、なかなか買う気にもなれないと。結局、あえて手を出すような通貨ではないため、本当に短期で取れそうなチャンスがない限りは様子見で良いと思います。
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結論としては、今週もドル円の押し目を狙っていくのが良さそうですね。米CPIギャンブルはその時の織り込み次第でしょう。強めの数字を織り込んでドルが上げ続けるのであれば、逆張りしても面白いと思います。まだ、そこまで強い数字は出なそうですからね。
それでは、今週も頑張っていきましょうということで。もちろん、CPIギャンブルは実況しますので、よろしくお願いします。また、ベンツがもらえる超絶お得なキャンペーンがやってたりしますので、まだの人はぜひこの機会にどうぞです↓
コメントするc⌒っ *・∀・)φ...オキガルニドウゾ!