能登半島地震以降、為替も株も上下に荒い動きになってきた印象があります。日経平均は連日の大幅高で、33年11ヶ月ぶりのバブル後最高値を更新中。史上最高値の38,915円超えも期待されるようになってきました。上昇の背景については色々指摘がありますが、はっきりしているのはとにかく海外勢が買い越しに転じた、ということだけですね。

日経225CFD（日足）のチャート

日経平均昇竜拳！イケイケドンドンの昨年、34,000円の高値でさらなる上昇に備えたコールオプション観測がありましたが、それに絡んだ値動きもあったんでしょうね。上抜けして一段高。また、1日や月末、10日といったキリの良い日は新NISAの買い付けもあるので、海外勢がそれにぶつけてきたのもありそう。

いずれにせよ、円安効果もあって日経平均は完全に上抜けモードですね。まぁ直近の円安の理由もはっきりとはしませんが、震災による金融緩和の長期化、さらなる財政出動といった背景もありそうで、そう考えるともう一段高で36,000-37,000円レベルはあるのかなと。

一方で、円安もボチボチ限界感はあるので、金融緩和と拡張財政でシャバシャバに薄まった円というのを理由に日経平均を買い続けるのは厳しいような気もしますから、とりあえず34,000円レベルを背に軽く買いつつ、大きく下がるのを待つぐらいで良いのかなと。見てるだけだと、上昇まるまる取り逃がしそうなので、短期の指数取引はそんな感じで見ています。34,000円あっさり割り込むなら沼りそうなので、一旦損切り撤退。

今日の米CPIでも、強めの数字が出ると米国株は下げますが、ドル円は上昇しやすいので日経平均は支えとなりますし、逆に弱目の数字が出たら出たでドル安にはなりますが、円売りそのものが即座に終了するといった流れでもないですし、弱い数字で米国株高からの日経平均高もあるので、目先は支えられそうですからね。荒れた値動きが想定されるので、軽く買いつつ大きく下げたら追加ぐらいで見ておくしかないでしょう。

それでは、今日明日の為替と株の値動きやトレード戦略について簡単に解説していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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円売りの流れが終わるかが焦点！米CPIでは流れが変わらない可能性も

Xやnoteで書いていた通り、1ドル＝146円はつけに行く値動きとは考えていましたが、なんとなく納得できない値動きなんですよね。日銀のマイナス金利解除観測の後退からの日本の金利低下による円安、さらには株高のリスクオンなども重なったのでしょうが。

また、新NISAによる数千億円規模のドル買い・円売りもあったと言われていますが、為替介入を見ればわかるように数兆円単位でやっても効果は限定的なわけで。ましてや1日に1,000-2,000億円程度では、ほとんどノイズのはずなんですけどね。

ドル円（日足）のチャート

でも、蓋を開けてみれば円全面安でドル円も145.80円をつけたわけで。今日の22:30に米12月CPI（消費者物価指数）、米新規失業保険申請件数の発表がありますが、よほど下振れないとドル安からの円高も限定的な可能性が十分。というか、なかなか円高にならないのが今の相場の問題点なので、ドル安でも下値は限定的と考えた方が良いかもしれません。

ドルインデックス（日足）のチャート

ご覧のようにドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）は、ジリジリ上値を切り下げてはいますが、ドル円は底堅いわけですからね。少なくとも102.5-103.00ポイントぐらいからじゃないと、ドル円もショートしにくいです。

むしろ、米CPIが強くてドル高でもドル円上昇ならクロス円も上昇するわけで、弱い場合はドル安でクロス円は支えられるわけで、そういった意味ではユーロ円やポンド円などのロング・押し目買いの方が短期的には有利でしょう。

ユーロ円（日足）のチャート

ユーロ円はnoteで指摘した通り、一段高となりました。1月のユーロは売られやすい傾向にありますが、そろそろポンドなどに対しても一巡して売られ切った感が強いので、上昇余力はまだあるように思います。特にドル安なら、160.00円の大台節目をしっかり抜けて162円ぐらいまで上昇できそうなので、引き続き89日移動平均線（158.728円）を背にロングでしょうか。158.50円を割れてくるなら一旦損切りです。

いずれにせよ、今日の米CPIは悩ましくなってきたので、ギャンブルスルーで。コアの数字が特に重要で、予想の前月比＋0.3%以上であれば、ドル円は下がらないか、＋0.3%を上回れば147円も見えてくることになりそうです。

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金利が極端に上がらない限り米国株は買い！円高がくれば買いやすい水準に

やっぱり米国株は買いという流れに。金利の上昇でギクシャクしましたが、冷静に考えれば利上げはもう終わりなわけで、安ければ買うみたいな流れに。ただ、来週以降に決算が本格化するため、そこでギクシャクする可能性はありますけどね。あとは、月末のFOMC（米連邦公開市場委員会）で、タカ派的な見解が示されると、また下げそうですが。

米主要株価指数（日足）のチャート

結局、ナスダック最強！マグニフィセント・セブン（アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、エヌビディア、テスラ）の比率が高いところが大勝利と。まぁ金利が下がらないのであれば、特にキャッシュリッチなアップルやマイクロソフトは強いわけですし。アップルは年明けから出遅れていますが、決算が良ければ一段高になるので、ナスダックはさらに上昇するでしょう。

とりあえず、ドル円のレートなども見極めながら、買うタイミングを狙っていけば良いですが、やはりナスダック100指数の16,000ポイントレベルは底になりそうなので、そのつもりで見ておきましょう。金利高でギクシャクした15,500ポイントといった水準には、なかなか戻ってこないように思います。

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