先取りして金利が下げていた分、チグハグな動きになっちゃったかなといった感じですね。債券買い・株売りという月末特有のフローもFOMC（米連邦公開市場委員会）で増幅された感があります。

まぁタイトルにもあるとおり、パウエルFRB議長が最後っ屁で3月の利下げを否定したことで、株安加速となりました。円も買われてリスクオフっぽい値動きに。ドル円が下げたことで日経平均の上値も重たくなりましたし。

リスクオフっぽい動きは、この辺は地銀決算が赤字となって、シリコンバレー銀行の破綻再びみたいな懸念が呼び起こされたこともあるかもしれません。コロナ後、商用不動産価格が下落していることもあり、嫌な予感がするみたいな奴ですね。



声明は、予想通り表現を若干調整しましたが、利下げにコミットするようなものでなかったことがやや失望感を招き、株安・ドル高に。その後のパウエル議長の発言では、序盤はハト派発言が目立ち、3月利下げのシナリオを意識で株価反発も、最後に3月利下げを若干否定して株価急落という流れに…なんでやねん！

ただ、雇用が悪化すれば早期利下げともいってるので、明日の雇用統計が弱ければ3月利下げ意識で株価は反発しそうではありますけどね。

というわけで、昨日今日からの流れを簡単にまとめつつ、今後の相場展望について解説していきますので、よろしくお願いします。

相場全体がギクシャクしているのでもう一段の下げはあっても致命傷ではなさそう

昨日はADP雇用報告が弱い数字となったことを受けて金利が急低下、ドル安が加速しました。一方で、株価は伸びずの流れがずっと続きましたね。パウエル記者会見で一瞬うぉおおってなったんですが、3月利下げが否定されたことで反落となっています。

まぁ今朝発表されたクアルコム（QCOM）の決算はまずまず良かったので、そこまで心配することはないかなと。台湾セミコンダクター（TSMC）の決算からAIバブル期待で大幅高となった部分が剥落していますが、要は最先端の半導体が売れまくってて、他はそれほどでもないという結果になってる感じですね。

そういった意味では、おそらく生成AI向けデータセンターで最先端を突っ走るエヌビディア（NVDA）の決算は良いものになるはずなので、あまり心配しなくては良いのかなと。市場も徐々に落ち着けば買い戻しだと思います。

ナスダック100CFD（日足）のチャート

ナスダックは良いところまで下げてきましたね。17,000-17,200ポイントレベルは買い場としてきた通りなので、しっかり買いましょう。最終的に16,500-16,800ポイントレベルで思いっきり買えるような資金管理しておけば全く問題ないと思います。

週末の雇用統計が弱ければ、17,500ポイントレベルまでは戻しやすいと思いますしね。とりあえず、1-2-6、1-3-9の呼吸で言えば、1-2,1-3まで買ってしまって、16,800ポイント割れを待ちたい。

日経225CFD（日足）のチャート

日経平均は上値が重たくなってます。ドル円が反落したことも影響しているでしょう。とはいえ、やはり35,500-35,800円レベルは目先の底レベルですから、このレベルは迷わず買いですね。36,200-36,400円レベルを目標に利食いしていくイメージです。

FOMCに地銀問題も重なって全体的にギクシャクしているので、もう少し相場の調整が続く可能性はあります。もっとも、これで致命傷ということもないので、冷静に買い増していけば問題ないように思います。

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金利低下にも関わらずドルは高すぎ？一段安には警戒したい

為替に関しては、米金利低下の割にはドルが高すぎるので、どこかで少し大きめの調整下落もありそうなだけに警戒しておきましょう。ドル円そのものの水準は、そこまで高いとは思いませんがドルそのものが高すぎる印象です。

ドルインデックス（日足）のチャート

ドルインデックス（主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの）は、全く下がってないんですよね。他に受け皿がないという事情もありますが、かなり金利が低下したにも関わらず、横ばい水準というのもちょっとなぁといった感じです。

ドル円（日足）のチャート

ドル円はレンジを一段下げたかなと。146.00-147.50円がまずは想定しやすいかなと思います。ややリスクオフで円高にはなっていますが、円高トリガーというほどでもないですし、トレンドが変わったかと言われると悩ましいので、147円台に頭を出してきたら軽くショートしてみて、89日移動平均線（147.434円）を超えたら一旦損切りぐらいでしょうか。

あとは、146.00-146.20円レベルの押し目を狙ってみるのもありでしょう。この場合、目先安値の146.00円割れの145.90円で一旦損切りで。

トレンドが変わったというほどではないですが、流石に金利も低下してきているので注意ですね。もちろん、再び米長期金利（10年債利回り）が4.0%台に戻してしっかりしてくると、再び147円台を中心とした値動きにはなりそうなので、そうなった場合は押し目意識を高める感じで。

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