日経平均はデジャヴかなっていう値動きになってます。先週末もイランが48時間以内に攻撃というリークから、日経平均先物が急落という流れでした。でも結局、土日は何もなくて週明けに爆上げ全戻し。

まぁ土日にリスクイベントが起こると、世界の悲しみを真っ先に受け止めなければならないのが日本、東京市場なので、週末リスクの高まるこういう時は特に日経平均は下がりやすいんですが。とにかく、メディア記者が記事を出す前にポジってトレードしていると思う。いや、絶対に。

日経225CFD（日足）のチャート

この下落は、イスラエル北部で敵機侵入警報との報道がきっかけともされていますが、直近の4月9日にも北部で大規模な敵機侵入警報があったとのことなので、下げる理由に使われた気もしますね。来週15日が米国では納税日なので、換金売りの理由にされたとの指摘もあります。特に今年は日本株が上げまくりましたからね。その分、利食いの動きも大きくなりがち。

ちなみに、48時間以内に攻撃される可能性があると主張（そのための備えをしている）しているのは、実はイスラエルなんですよね。イラン側は、計画があることは認めているものの、公式には何も決まってないとしています。

また、イランの隣国オマーンから、イランは事態の悪化、エスカレートを避ける方法で報復するとの話が出ていますが、真偽不明というか、少なくともイラン公式の発言ではないだけに注意が必要です。

さらに、イランがハマスに少なくとも2億ドルを超える資金提供と英国が報じていますから、トータルで見るとイランの報復攻撃で火がついて、英国がガソリンを撒いて、イスラエルが爆発させるみたいな流れになっているのは気がかりでしょうか。

WTI原油CFD（日足）のチャート

当然、原油も上がる。リスクオフ（回避）でゴールドも上がると。イランがちょっとでも報復攻撃すると、100万倍にしてやり返しそうなイスラエル。相場が荒れそうな感じなので、ポジションが重たい場合は少し減らすなどして、バランスはとっておいても良いですけどね。ただ、何事もなければ株は全戻しですので、全降りとかはしないで。というか、買い増す余裕があるなら握ったままもアリですね。

今のところ致命的に中東情勢が悪化するとは考えていませんが、戦闘民族と化したイスラエルの攻撃が苛烈に行われる可能性はありそうですし、少なくとも中東の泥沼化は継続しそうですから、余裕があればゴールドとかビットコインとか、そういう資産も多少は握っておくと良いと思います。