暴落で買っていい米国株・買ってはいけない米国株|マイクロン買い増しは正解?155年分のデータで答えます!

暴落で買っていい米国株・買ってはいけない米国株|マイクロン買い増しは正解?155年分のデータで答えます!
今日はちょい反発ですが、昨夜、11月5日のNY市場は大暴落!S&P500は▲4.4%、ナスダックは▲5.5%。半導体株指数(SOX)は▲12%で、コロナショック以来の下げ幅でした。

翌6日の日経平均は3,643円安(▲6.0%)の57,434円で引け、6月の最高値から▲21%の下落。いわゆる『ベア(弱気)相場入り』となっています。

当然ですが、私も大ダメージを喰らっています。マイクロンは6月の高値1,255ドルから656ドル(▲48%)、SKハイニックスは取得単価を▲16%割れ。エヌビディアは10月の高値から▲24%です。

含み益がごっそり削れた口座を見ながら具合悪くなっていますが、読者の方から「マイクロン、ここで買い増していい?」「エヌビディア、損切りしたほうがいい?」といった切実な声が寄せられています。

そこで、この記事では、それら質問に『気合い』ではなく『データ』でお答えしていきます。

S&P500の155年分(1871〜2026年)、日経平均の40年分、S&P500構成505銘柄の個別株60年分を使い、暴落で『売った人・持った人・買い増した人・積み立てた人』がその後どうなったかを分析しました。

そのうえで、私の保有株を『買っていい・持つだけ・買ってはいけない・チャレンジ枠』に区分けし、最後に一般の読者がやるべき行動を具体的に5つのポイントとしてまとめます。

まずは先に結論をまとめ!

✔️暴落は『買い場』ではなく、『売り場でもない』。過去155年のデータでは、売って現金に逃げた人が持ち続けた人に勝てたのは5回に1回。買い増した人が勝ったのは4回に3回。積み立てを続けた人は9割の局面で勝ち💪

✔️指数は戻る。ただし、個別株は戻らないことがある。S&P500は暴落後10年以内に100%高値を回復。個別株は生き残った会社ですら13%が10年たっても戻らず、2000年の主役株の6割は15年後も高値未達🙄

✔️マイクロンは『買っていい銘柄』。ただし『下がったから』で買うなら『買ってはいけない銘柄』。DRAM価格が上がっている間だけ、3回に分けて、1銘柄の上限を決める☝️

👉これから口座をつくる人・エヌビディア決算をまたぐ人・半導体をコツコツ持ちたい人は、記事後半の『目的別:今つくっておく口座』もどうぞ。

何が起きたか?AI規制で『建てる速度が落ちる』

繰り返しになりますが、きっかけは中間選挙です。民主党が上下両院を押さえ、とりわけテキサス州知事に当選したイノホサ氏が『州議会で保護ルールができるまで新規データセンターの建設を止める』と公約したことです。

テキサスは全米のデータセンター建設の約4分の1を占めます。UBSは『2028年に予定されている増設分の約30%が影響を受けるリスク』と試算し、市場は『AIインフラの建設ペースが落ちる』を一気に織り込みました。

ここで大事なのは、何が変わって、何が変わっていないかです。

❌変わったもの:データセンターを『新しく建てる速度』と、建てる場所。それに金利(FRBは9月に利上げし、12月の追加利上げ確率は6〜7割)。借金で建てる会社=ネオクラウドには逆風です。

⭕️変わっていないもの:AIの需要そのもの。マイクロンの直近決算は売上542億ドルで過去最高、粗利率87%、来期ガイダンスは市場予想(570億ドル)を上回る615億ドル。2027年分のHBMは大半が『前年より大幅に高い価格』ですでに契約済みです。

AMDのリサ・スーCEOも暴落当日に「需要が近く減速するとは見ていない、市場は少し近視眼的」と発言しています。

つまり、今回は『業績が崩れた下げ』ではなく、『建設ペースの前提が揺れたことによる下げ』です。個人的には、建てる速度が落ちるなら、AI相場は短く終わるのではなく、むしろ長く続くと考えます。

ただし『誰が勝つか』の流れは変わります。すでに建て終えた側(ハイパースケーラー)と、作る側(TSMC)が有利になり、これから借金で建てる側は不利になると考えられます。

データ①:155年分で『売った人』はどうなったか

図は『指数が52週高値から20%下げて初めて引けた日』、つまり今の日経平均とまったく同じ状況の日を起点に、6つの行動をとった投資家の3年後・5年後の資産(中央値)です。S&P500は1871年からの21回の暴落、日経平均は1984年からの12回。

まず、S&P500の5年後を見てください。売って現金のままの人は+20%(現金に10年国債の利回りをつけた、売る側に有利な計算です)、持ち続けた人は+46%、余力を3回に分けて買い増した人は+61%でした。

売って現金に逃げた人が持ち続けた人に勝てたのは、21回中わずか2割です。また、一番多い行動パターンである『売って、高値を回復してから安心して買い戻す』も同じく2割。

意外だったのは『売って、底から+20%上がったら機械的に買い戻す』で、これは勝率4割と五分五分でした。つまり、ルール通りに買える人は互角、安心してから買う人は大負けです。

ただ、現実にはルール通りに買える人はあまりいない上に、税金と手数料を引けば負け越しになってしまいまs。

また、積み立てを『止めずに続けた人』と『新高値まで様子見した人』を比べると、続けた人が勝った局面はS&P500で9割、日経平均でも8割でした。

全市場・全期間を通して、いちばん勝率が安定していた行動がインデックスの積立ということになります。

👉まだ積み立てをしていない人は、記事後半の口座の準備へ。暴落の日に積み立てを始めた人の成績も載せています。

💡これだけは覚えておこう!

155年のデータで、▲20%の日に買った後の3年・5年のリターンは、平時とほぼ同じ(中央値で3年+43%、5年+58%)。

『暴落で買ったから儲かる』という割安ボーナスは、実はありません。とはいえ、報われるのは行動を変えなかった人であり、かなり負けやすいのは売ってしまう人です。

データ②:指数は戻る。個別株は戻らないことがある

個別株でボコボコにやられている人にとって重要な部分ですね。
S&P500指数が▲20%になった後、高値を取り戻した割合は5年以内で78%、10年以内で100%です。

一方、S&P500構成505銘柄の個別株が▲50%になった1,092の局面では、1年以内に戻ったのは17%、5年以内で73%、10年たっても戻らなかったのが13%でした。

しかも、この505銘柄は『2015年までS&P500に残れた会社』だけです。2000年3月の構成466社のうち2015年末に残っていたのは半分の235社なので、本当の回復率はもっと低いといえます。

倒産や除外まで含めた全銘柄の集計(JPモルガン)では、1980年以降の米国株の4割が『70%以上下げて二度と戻らない』を経験しています。

さらに怖いデータがあります。個別株は▲50%(半値)になった後、そこからさらに50%以上下げた局面が27%ありました。

生き残った会社ですら、4回に1回は『半値のさらに半値』。『もう半分も下がったんだから、ここが底でしょ』が通用しないのが個別株の怖さでもあります。
これが2000年の主役株の15年後です。シスコ▲62%、インテル▲36%、ヤフー▲72%、マイクロン▲85%、ジュニパー▲88%。29銘柄中18銘柄が、配当込みでも15年後に2000年の高値を取り戻していません。

いずれも、倒産していない、業界トップの会社でした。一方、S&P500の指数は2007年5月に高値を回復しています。

マイクロンの名前がここにあるのは偶然ではありません。メモリは『業績が最高のときに株価が天井をつける』サイクル産業で、2000年も2018年もそうでした。

したがって、慎重になるのであれば、『DRAMの価格が上がっている間だけ買う』という判断になります。

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データ②の結論は、個別株は戻らないことがある、戻るとしても時間がかかるということでした。

だから私は、半導体の一部を半導体カバコ(CHPY)で持っています。エヌビディア・AMD・マーベル・インテルなど半導体15〜30社をまとめて持ちながら、オプションを売って得た収入を毎週の分配相当額として受け取る仕組みです。

仕組み上、急反発は取りきれません。そのかわり、底を外して買っても取り逃がしは現物より小さく、相場が荒れて戻りに時間がかかる局面ほど分配が厚くなりやすい。

なので、買い方は『底を当てて一気に』ではなく、暴落したタイミングでコツコツです。私はトライオートCFDで、11月中に110〜120口まで増やしていく予定です💪

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データ③:日本の最悪ケースでも『積立』だけは正解

『指数なら戻る』と書きましたが、日本株には注意が必要です。1990年3月20日、バブル高値から▲20%の日に日経平均を一括で買った人は、最悪0.25倍まで減り、プラスに戻ったのは2023年です。33年かかる計算です。

同じ日から毎月同額の積立を始めた人は、最悪0.48倍(2003年)まで減ったあと、2013年以降はほぼ一貫してプラスで、2023年末に2.19倍となります。

日経平均の暴落12回を5年後で見ると、持ち続けた人がプラスだったのは4割しかなく、『売って現金』が6勝4敗で勝っています。失われた20年の4局面(1990・1997・2000・2008年)が極めて重いからです。

だから日本株だけに集中して『指数は戻る』を信じるのは、過去データ的には危ないと言えます。全世界か米国を含めて分散し、積立を軸にする。これが日本の投資家が過去から学べる一番大きな教訓でしょう。

私のポートフォリオを4つに区分けしました

個別株に関しては、読者の方から質問が多いので、まずは私の保有株(マイクロン・SKハイニックス・アルファベット・エヌビディア・アマゾン・サンディスク)を中心に、新規で入れる候補を『買っていい・持つだけ・買ってはいけない・チャレンジ枠』に分けました。

株価は11月5日のNY終値、損益は私の平均取得単価に対する数字です。
判断の軸は3つです。

①利益の方向が壊れていないか?

②下落の理由が『業績』ではなく『評価(マルチプル)』か?

③1銘柄の比率が上限を超えないか?

これに、いつもの買い増し条件を重ねます。

🔸条件A(需給)は出来高が20日平均の2倍超+下ヒゲか陽線で、翌営業日に安値を割らないこと。

🔸条件B(ファンダ)は契約価格が前月比プラスで、会社発表ベースのガイダンスが維持されていること。

🔸条件C(市況)は直近の大型イベントを通過していること。

区分A:買っていい(条件つき・3回に分けて)

💪マイクロン(MU)656ドル、高値から▲48%、私の取得384ドル(+71%)

読者の質問で一番多い銘柄。答えは『買っていい銘柄』です。理由は、売上542億ドル・粗利率87%の過去最高決算に、来期ガイダンス615億ドル(市場予想570億ドル)、2027年分のHBMは大半が『大幅に高い価格』で契約済みです。

さらに、今期出荷の75%超がコミット済みで、2028年まで需給はタイトという会社の見立てがあり、株価は実績ベースのPERが9倍前後、来期の予想利益ベースでは4〜5倍。『業績が壊れていない下げ』の典型です。

ただし条件は3つ。(1)買う理由を『下がったから』にしないこと。DRAM契約価格が前月比プラスの間だけ買う(10月の平均価格は最高値を更新、12月期の契約価格はさらに+10〜15%の予想)。価格が2か月連続マイナスになったら停止。

(2)3回に分けて、12月16日頃の決算までは第1弾のみ。(3)1銘柄の上限を先に決める。私は全体の20%までと決めていて、マイクロンは含み益で膨らんでほぼ上限なので、私自身の第1弾は小さめです。

💪SKハイニックス(SKHY)122ドル、高値から▲39%、取得145.5ドル(▲16%)

HBMの首位で、7〜9月期は売上が初めて100兆ウォン超、営業利益率80%。来期予想利益の6倍未満。条件Aが出た翌営業日に第1弾。11月17日のエヌビディア決算前は打診まで。

💪アルファベット(GOOGL)280ドル台、3か月で約▲25%、取得【185.3】ドル(+50%)

保有中で、今回いちばん素直に買い増せる銘柄。『建てる速度が落ちるなら、すでに建てた側+自前チップ』の代表で、クラウド売上は前年の2倍、TPUの外販も売上に乗り始めました。条件Aを待たずに、今から分割で買い増しOK。

💪新規で入れるなら:TSMC(TSM)353ドル、高値から▲28%

エヌビディアもAMDもTPUもTrainiumも、作るのはここ。『誰が勝つか』を当てなくていいので、2027年NISAの『手堅い枠』の筆頭候補です。

区分B:持つだけ(買い増しはしない)

🖐️エヌビディア(NVDA)181.6ドル、10月6日の高値から▲24%

決算は11月17日。今回の下げでは、AI投資に一番近いはずのエヌビディアが一番下げていません。決算が良ければメモリも一緒に上がり、悪ければ一緒に下がるので、決算前に乗り換える必要はあまりなさそう。

🖐️アマゾン(AMZN)260ドル、高値から▲9%、取得159.7ドル(+63%)

『建てた側』として11月4日に+6%。下げが浅く、フリーキャッシュフローはマイナス、設備投資は年2,200億ドルで来年は『かなり増やす』方向。上がった日は追わず、押し目が来たらで十分。

区分C:今は買ってはいけない

❌サンディスク(SNDK)806ドル、高値から▲66%、取得787.5ドル(+2%)

決算は良く、ガイダンスも上げたのに▲22%。理由はNAND価格の上昇が止まったこと(キオクシアの成長ストップも重しに)。条件Bが崩れたので、持つけれど足さない。11月20日に1→8の株式分割があり、分割前後は需給も読みにくい。

❌ネオクラウド(IREN・コアウィーブ)、レバレッジETF(SOXL等)、信用買い

IRENは確保した電力の半分超が実はテキサス。コアウィーブの社債は額面の8割。レバレッジETFは往復で減価し、信用買いは追証がある。売るほどではないが、あえて買うこともない。といった枠。

❌ルメンタム(LITE)、キオクシア

ルメンタムはマーベルの株式交換による買収で、値動きがマーベル連動に変わってしまいました。キオクシアはサンディスクと同じNANDの賭けなので、足すならNAND価格の上昇が意識されてからでも十分。

区分D:チャレンジ枠(全部半値でも困らない額で)

🚀アステララブズ(ALAB)179ドル、高値から▲64%

AWS向けの接続チップ。売上の7割がAWS=『建てた側』の設備投資がそのまま売上になる構図。決算は上振れ、アナリスト目標は375ドル。3分割の第1弾だけ。

🚀コヒレント(COHR)、クレド(CRDO)

どちらも『良い決算を売られた』型で、高値から4〜5割安。11月17日以降、条件Aが出てから買っていく。

一般の読者がやるべき行動:5つだけ

✅① 積立は止めない:全市場・全期間で勝率が最も高い行動。1989年の最高値から始めた日経平均の積立ですらプラスになった。

✅② 売らない:売る合理性があったのは『指数が5年以上戻らない』日本型の局面だけで、それを事前に当てた人はいない。売った人が持った人に勝てたのはS&P500で5回に1回。

✅③ 余力はインデックスへ、3回に分けて:▲20%で1回目、▲25%で2回目、▲30%で3回目。1年以内に来なければそこで入れる。全世界か米国が良さげ。

✅④ 個別株は『損益』ではなく『今の株価で新規に買うか』で判断:買えない銘柄は指数に乗り換え(課税口座なら損益通算できる、NISAは損益通算できない)。買える銘柄も、1銘柄の上限(10〜15%)を決めてから。生き残った会社ですら4回に1回は『半値のさらに半値』。

✅⑤ 1年で判定しない。▲20%の日に買っても、1年後にプラスの確率は指数で6〜7割。判定は3年以上で。

口座は平時に!注文は条件成立時に

暴落のたびに起きるのが、「買おうと思ったら口座がなかった」「口座開設が終わって注文できた時には反発していた」です。

年間のベスト(上昇)の10日のうち7日は、ワーストの10日から2週間以内に来ます。条件が揃ったときに注文できる状態を先に作っておくのも、立派な準備のひとつです。

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⚔️11月17日のエヌビディア決算をまたぐ → IG証券(ノックアウト・オプションの説明へ)

🤖半導体を分けてコツコツ持つ → トライオートCFD(半導体カバコの説明へ)

S&P500が1年の高値から▲20%になった日に積み立てを始めた人は、5年後に20回中19回がプラス、10年後は20回すべてプラスでした(配当込み・毎月同額で計算)。

新しく始める人にとって、暴落の日は不利な日ではなく、絶好のチャンスです。

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※XやYouTubeなどのアプリの中で開くと、タイアップが適用されないことがあります。SafariかChromeでこのブログを開き直してから申し込んでください。

この先の答え合わせ

🔹11月9日の週:アンソロピック(ANT)のロードショー開始。上場は11月16日の週と報道、評価額は1.5〜2兆ドル=史上最大の資金吸収

🔹11月12日:ネビウス決算(テキサス依存ゼロのネオクラウド。借り換えを確認)

🔹11月17日:エヌビディア決算。区分Bの判定日

🔹11月20日:サンディスクの株式分割

🔹12月9日:FOMC(利上げ確率6〜7割)

🔹12月16日頃:マイクロン決算。区分Aの第2弾の判定日

🔹来年1月:テキサス州議会が開会。モラトリアムの中身が決まる

下げたらバーゲンの精神で!でも買うのは、しっかり上限を合わせながらやっていきましょう。

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ゆきママ
元主婦系投資インフルエンサー。過去にはFX攻略.com(雑誌)やMONEY VOICE(Web)で連載。

現在はFX・証券会社とタイアップして初心者・中級者向け相場解説中、みなさんの質問にバシバシ答えます!フォロワーさん優先。お仕事依頼もこちらまで→https://x.com/yukimamax/

FXではリアルトレードコンテストで2764人中20位(著名投資家の中でぶっちぎり優勝)するなど、実績多数→https://00m.in/LtHlA

コメントするc⌒っ *・∀・)φ...オキガルニドウゾ!

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