【解説】世界的な高金利がニューノーマルに?米国の金利高が継続、株価への影響と今後の展望
高金利がニューノーマル(新常態)になるとの声が上がっています。短期的には今夜(15日)発表の米12月CPI(消費者物価指数)が強く影響するでしょうが、昨夜はPPIが予想を大きく下回ったにも関わらず、米国の金利は高いままです。
瞬間的に金利は下がったものの、その後は即座に全戻しでした。トランプ次期大統領による追加関税が意識されたとの見方もありますが、発表直後に全戻しは、しつこい金利高を予感させるものでした。
この記事では、金利高の背景や今後の展望、株価に与える影響などを含め、分かりやすく解説していきますので、最後までお読みいただければと思います。
◆PPI(生産者物価指数)
・前月比+0.2%/前年比+3.3% ※予想(+0.3%/+3.4%)よりも低い結果
◆コアPPI(食料品・エネルギーを除いたもの)
・前月比±0.0%/前年比+3.5% ※予想(+0.3%/+3.8%)よりも大きく低い結果
PPIは製品が市場に出る前の生産段階での物価動向を測るため、将来の消費者物価(CPI)の先行指標とみなされます。今回の結果を受けて『今後インフレが落ち着き、FRBの利上げも鈍化するのでは?』という期待が一時的に高まり、株価にとってはポジティブサプライズとなりました。
このため、今夜15日発表予定のCPI(消費者物価指数)のほうがより重視される傾向があります。
CPI次第では、インフレ減速への期待がさらに高まる(=利上げペースが緩む)かもしれませんし、思わぬ結果が出れば、再び金利が上昇し、株価が下落する可能性もあります。経済指標の発表前後は、マーケットが大きく動きやすい点に注意が必要です。
では、なぜ米国の金利が高止まりしているのでしょうか?その背景は、大きく分けて以下の2点が指摘されています。
(1)米国経済の強さ
雇用統計など各種経済指標が、市場の予想以上に良いデータを出し続けています。景気が強ければFRBは利下げを急ぐ必要がなく、むしろ高金利を維持しやすい方向へ動きます。これが、金利を押し上げる大きな要因となっています。
(2)財政赤字の拡大
コロナ禍で世界中が大規模な財政支出(国債発行)を行った結果、各国の財政状況はかなり悪化しています。財政赤字が増えれば増えるほど、国債が大量に発行される → 債券価格が下落(=金利は上昇)しやすくなります。
市場の投資家も財政赤字拡大や国債増発を懸念し、国債を敬遠(売却)する動きになると、さらに金利は大きく上昇することになります。
実際、最近では2022年9月の英国では『大幅な減税と補助金バラマキ』の方針を打ち出したトラス政権が、国債急落・通貨ポンド安・株安というトリプル安を引き起こしました。これは市場の懸念を反映したものと言えます。
そのため、『一定以上のインフレが続きやすく、金利が長期的に高止まりするかもしれない』という見方が徐々に増えています。
◆40年ぶりの債券弱気相場?
1970~80年代以来のインフレ圧力で、債券には逆風が吹いている(=金利上昇)との見方もあります。国債を中心とした債券相場が長期間下落(=金利上昇)する局面は珍しく、『40年ぶりの債券弱気相場』といわれる背景には、膨れ上がった財政赤字や国債の大量発行への警戒感があります。
実際、PPI発表直後は株価が瞬間的に上がったものの、金利が即座に切り返したことで、米国の株価指数は反落しています。
◆それでも強い企業は株価が伸びる?
しかし、米国のビッグテック企業(例:エヌビディア、アルファベット、マイクロソフトなど)は、キャッシュ(手元資金)が豊富であるケースが多く、金利上昇による悪影響を受けにくい特徴があります。
むしろ、金利が上がると体力のない中小企業は苦しくなりやすいため、ビッグテックの寡占が進むという見方もできます。つまり、最終的にはビッグテックの株価が上がりやすいと言えるでしょう。
◆短期的な見通し
・引き続き高金利が意識されるため、株価の上値は重くなりがち
・今は『利下げ期待』が後退しているので、株式市場も調整が入りやすい
◆長期的な見通し
・企業の業績(EPSなど)が好調であれば、いずれ金利上昇を織り込んで株価は回復していく
・キャッシュリッチな大型企業は安定した成長、中小企業からのシェアを奪えるため、買い時
ちなみに、エヌビディア(NVDA)など、個別銘柄に関する詳しい情報は以下の記事でも解説しています。最新ニュースや銘柄別の展望戦略など、速報性の高いものはnoteで簡単に解説しているので、ぜひご覧ください→note
■参考記事➡︎バイデンの半導体・AI規制前後の値動きから考えるエヌビディア株価展望(note)
・インフレが落ち着いて金利が下がるシナリオもあり得ますが、財政赤字拡大など構造的な要因から、今後しばらくは『金利が高止まりする』可能性も
・高金利は中小企業や借入が必要な企業には逆風ですが、キャッシュリッチの企業には大きな打撃になりにくい
・一時的に株価が調整している今は、逆にビッグテックの買い場になりそう
投資初心者の方は、まずは証券口座を開設して、買い場に備えていただければと思います。
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瞬間的に金利は下がったものの、その後は即座に全戻しでした。トランプ次期大統領による追加関税が意識されたとの見方もありますが、発表直後に全戻しは、しつこい金利高を予感させるものでした。
この記事では、金利高の背景や今後の展望、株価に与える影響などを含め、分かりやすく解説していきますので、最後までお読みいただければと思います。
12月PPI下振れでインフレ懸念が一時的に後退
まず注目されたのが、昨夜(14日)発表された米12月PPI(生産者物価指数)です。結果は予想を下回り、インフレが落ち着いてきていると見る向きが強まりました。◆PPI(生産者物価指数)
・前月比+0.2%/前年比+3.3% ※予想(+0.3%/+3.4%)よりも低い結果
◆コアPPI(食料品・エネルギーを除いたもの)
・前月比±0.0%/前年比+3.5% ※予想(+0.3%/+3.8%)よりも大きく低い結果
PPIは製品が市場に出る前の生産段階での物価動向を測るため、将来の消費者物価(CPI)の先行指標とみなされます。今回の結果を受けて『今後インフレが落ち着き、FRBの利上げも鈍化するのでは?』という期待が一時的に高まり、株価にとってはポジティブサプライズとなりました。
より注目される米CPIの発表
ただし、FRB(米連邦準備制度理事会)が最も重要視するインフレ指標のPCEコア・デフレーター(個人消費のインフレ指標)の構成要素は、CPI(消費者物価指数)が7割程度、PPI(生産者物価指数)が3割程度となっています。このため、今夜15日発表予定のCPI(消費者物価指数)のほうがより重視される傾向があります。
CPI次第では、インフレ減速への期待がさらに高まる(=利上げペースが緩む)かもしれませんし、思わぬ結果が出れば、再び金利が上昇し、株価が下落する可能性もあります。経済指標の発表前後は、マーケットが大きく動きやすい点に注意が必要です。
米国金利が高止まりする2つの理由
昨夜はPPI発表直後に米金利(米国の債券利回り、国債金利)が低下したものの、またすぐに戻しています。やはり米国の国債利回りは他国のベンチマーク(基準)にもなりますから、米金利が高い場合、世界的な金利高につながりやすい点に注意です。では、なぜ米国の金利が高止まりしているのでしょうか?その背景は、大きく分けて以下の2点が指摘されています。
(1)米国経済の強さ
雇用統計など各種経済指標が、市場の予想以上に良いデータを出し続けています。景気が強ければFRBは利下げを急ぐ必要がなく、むしろ高金利を維持しやすい方向へ動きます。これが、金利を押し上げる大きな要因となっています。
(2)財政赤字の拡大
コロナ禍で世界中が大規模な財政支出(国債発行)を行った結果、各国の財政状況はかなり悪化しています。財政赤字が増えれば増えるほど、国債が大量に発行される → 債券価格が下落(=金利は上昇)しやすくなります。
市場の投資家も財政赤字拡大や国債増発を懸念し、国債を敬遠(売却)する動きになると、さらに金利は大きく上昇することになります。
実際、最近では2022年9月の英国では『大幅な減税と補助金バラマキ』の方針を打ち出したトラス政権が、国債急落・通貨ポンド安・株安というトリプル安を引き起こしました。これは市場の懸念を反映したものと言えます。
「高金利」が長期化するとどうなる?
コロナ前後のピークからはインフレがかなり落ち着いてきましたが、世界では財政赤字の拡大と構造的インフレ圧力(脱グローバル化・ブロック経済化など)が同時進行しています。そのため、『一定以上のインフレが続きやすく、金利が長期的に高止まりするかもしれない』という見方が徐々に増えています。
◆40年ぶりの債券弱気相場?
1970~80年代以来のインフレ圧力で、債券には逆風が吹いている(=金利上昇)との見方もあります。国債を中心とした債券相場が長期間下落(=金利上昇)する局面は珍しく、『40年ぶりの債券弱気相場』といわれる背景には、膨れ上がった財政赤字や国債の大量発行への警戒感があります。
金利上昇と株式市場への影響
金利が上がると、一般的には企業の資金調達コストが増えたり、投資家がお金を株式よりも債券に振り向けやすくなったりするため、株価にはややマイナス要因になりがちです。実際、PPI発表直後は株価が瞬間的に上がったものの、金利が即座に切り返したことで、米国の株価指数は反落しています。
◆それでも強い企業は株価が伸びる?
しかし、米国のビッグテック企業(例:エヌビディア、アルファベット、マイクロソフトなど)は、キャッシュ(手元資金)が豊富であるケースが多く、金利上昇による悪影響を受けにくい特徴があります。
むしろ、金利が上がると体力のない中小企業は苦しくなりやすいため、ビッグテックの寡占が進むという見方もできます。つまり、最終的にはビッグテックの株価が上がりやすいと言えるでしょう。
◆短期的な見通し
・引き続き高金利が意識されるため、株価の上値は重くなりがち
・今は『利下げ期待』が後退しているので、株式市場も調整が入りやすい
◆長期的な見通し
・企業の業績(EPSなど)が好調であれば、いずれ金利上昇を織り込んで株価は回復していく
・キャッシュリッチな大型企業は安定した成長、中小企業からのシェアを奪えるため、買い時
ちなみに、エヌビディア(NVDA)など、個別銘柄に関する詳しい情報は以下の記事でも解説しています。最新ニュースや銘柄別の展望戦略など、速報性の高いものはnoteで簡単に解説しているので、ぜひご覧ください→note
■参考記事➡︎バイデンの半導体・AI規制前後の値動きから考えるエヌビディア株価展望(note)
まとめ:高金利時代を見据えた投資戦略を
・米国の金利上昇は世界中に波及し、日本を含む各国の金利も上がりやすい傾向・インフレが落ち着いて金利が下がるシナリオもあり得ますが、財政赤字拡大など構造的な要因から、今後しばらくは『金利が高止まりする』可能性も
・高金利は中小企業や借入が必要な企業には逆風ですが、キャッシュリッチの企業には大きな打撃になりにくい
・一時的に株価が調整している今は、逆にビッグテックの買い場になりそう
投資初心者の方は、まずは証券口座を開設して、買い場に備えていただければと思います。
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