BOE委員会&ECB理事会を終えてディスインフレを確信!金利低下の円高・株高へ【2月3日】
FOMC(米連邦公開市場委員会)の余韻が残る中、BOE(英中銀)金融政策委員会、さらにECB(欧州中央銀行)理事会が立て続けにありました。
BOEは予想通り0.50%の金利を引き上げ、さらに9人中7人が賛成票を投じたことからタカ派的とみなされポンド高に傾く場面もありましたが、声明文はインフレに対する警戒感が薄れハト派寄り。
衝撃的だったのは、四半期に一度発表される経済見通しで、CPI(消費者物価指数)の予想中央値が2024年の第2四半期に1.0%になるというものでした。今年の後半から、来年にかけて急激なインフレ低下が起こるという見通しが示されました。これで英国の金利は低下し、ポンド売りにつながりました。
また、ECBも予想通り0.50%の利上げ、さらに3月も0.50%の利上げを強く示唆しましたがユーロ買いには結び付かず。その後のラガルドECB総裁の会見では、やはり最近のディスインフレ(金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化すること)に満足しているようで、以前のようなインフレに対する警戒感というのが相当薄くなっているのが見て取れました。これによってユーロ売りが加速。
というわけで、今後の指標次第の部分はありますが、全体的に利上げ打ち止め・金融環境の引き締め終了、さらに市場は利下げ・金融緩和織り込みモードとなったことで市場は好感して株高。そして、日本と世界の金利差も縮小するということで、為替は円高に傾いています。
FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見でも、しつこいインフレを懸念するよりかは、現状に満足して下がっていくことを期待していましたからね。どちらかというと、予想以上のインフレ後退によってインフレが低下しすぎることを懸念しているかのようにさえ見えました。そういう余韻が漂う中で、英国も欧州も利上げ打ち止めという空気感が今の値動きにつながっています。
もちろん、しつこいインフレが続けば、結局は利上げという流れになるので、株価は上がれば上がるほどクラッシュする可能性も高まることにはなりますけどね。実際、債券王と呼ばれるガンドラック氏は3月も利上げを行うなら、株価はFRBによってクラッシュさせられると述べています。
これはポジショントークもあるでしょうが、要するに市場の強い期待を大きく裏切ることになれば、株価は大幅な修正・暴落せざるを得ないということですね。インフレについては見通しが難しいので、クラッシュ確率は上がってると思いますけどね。
こうなると、雇用統計はロングでギャンブルですが、結局は下げやすいですからね。米国も利上げ打ち止めで上値には限界感が。さらに2月10日前後には日銀の後任人事が発表されることから、思惑ベースで円高になりやすいと。
雇用統計も強めの数字で上がったら戻り売りぐらいの気持ちで見ていても良いと思います。とにかく、しつこいインフレを意識させるような数字が続かない限り、円高の流れは続きやすいので、まずはそのつもりで見ておきましょう。
BOEは予想通り0.50%の金利を引き上げ、さらに9人中7人が賛成票を投じたことからタカ派的とみなされポンド高に傾く場面もありましたが、声明文はインフレに対する警戒感が薄れハト派寄り。
衝撃的だったのは、四半期に一度発表される経済見通しで、CPI(消費者物価指数)の予想中央値が2024年の第2四半期に1.0%になるというものでした。今年の後半から、来年にかけて急激なインフレ低下が起こるという見通しが示されました。これで英国の金利は低下し、ポンド売りにつながりました。
また、ECBも予想通り0.50%の利上げ、さらに3月も0.50%の利上げを強く示唆しましたがユーロ買いには結び付かず。その後のラガルドECB総裁の会見では、やはり最近のディスインフレ(金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化すること)に満足しているようで、以前のようなインフレに対する警戒感というのが相当薄くなっているのが見て取れました。これによってユーロ売りが加速。
というわけで、今後の指標次第の部分はありますが、全体的に利上げ打ち止め・金融環境の引き締め終了、さらに市場は利下げ・金融緩和織り込みモードとなったことで市場は好感して株高。そして、日本と世界の金利差も縮小するということで、為替は円高に傾いています。
FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見でも、しつこいインフレを懸念するよりかは、現状に満足して下がっていくことを期待していましたからね。どちらかというと、予想以上のインフレ後退によってインフレが低下しすぎることを懸念しているかのようにさえ見えました。そういう余韻が漂う中で、英国も欧州も利上げ打ち止めという空気感が今の値動きにつながっています。
もちろん、しつこいインフレが続けば、結局は利上げという流れになるので、株価は上がれば上がるほどクラッシュする可能性も高まることにはなりますけどね。実際、債券王と呼ばれるガンドラック氏は3月も利上げを行うなら、株価はFRBによってクラッシュさせられると述べています。
これはポジショントークもあるでしょうが、要するに市場の強い期待を大きく裏切ることになれば、株価は大幅な修正・暴落せざるを得ないということですね。インフレについては見通しが難しいので、クラッシュ確率は上がってると思いますけどね。
米主要株価指数(日足):TradingView
とはいえ、米国株はしばらくは楽観でしょうけどね。雇用統計で強めの数字が出て押し下げられたとしても、一過性の下げにしかならないでしょう。企業決算も影響しますが、今のところはむしろ想定ほど弱くなく好感する流れですから、この傾向は続くでしょう。短期の株は買いです。円高リスクもあるので、米国株はそこまで慌てて買う必要はありませんが。ドルインデックス(日足):TradingView
ドルインデックス(主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの)を見ると、ドルは押し出されています。ユーロやポンドが売られた影響ですね。結局、米国以上に急激にインフレが低下するわけですから、ドルが買われてしまうということですね。ドル円(日足)のチャート
ユーロ円やポンド円の下落に引っ張られた面もありますが、世界的な金利低下で円高になっているのがドル円の下落要因ですね。もはや利上げは終わった、これから始まるのは利下げという見通しで、ジリジリ下落しています。こうなると、雇用統計はロングでギャンブルですが、結局は下げやすいですからね。米国も利上げ打ち止めで上値には限界感が。さらに2月10日前後には日銀の後任人事が発表されることから、思惑ベースで円高になりやすいと。
雇用統計も強めの数字で上がったら戻り売りぐらいの気持ちで見ていても良いと思います。とにかく、しつこいインフレを意識させるような数字が続かない限り、円高の流れは続きやすいので、まずはそのつもりで見ておきましょう。
コメントするc⌒っ *・∀・)φ...オキガルニドウゾ!