ポンド高がクロス円全体をリードする格好ですね。欧州時間帯に発表された、ドイツのPPI（生産者物価指数）やフランスのCPI（消費者物価指数）などのインフレ指標が強めでユーロが買われたこともあるかもしれません。フランスは消費支出も堅調でしたからね。

というわけで、ブレグジット完全合意によるポンド高と、欧州のインフレ指標が堅調なことからECB（欧州中央銀行）の利上げ期待も高まり、円独歩安の展開となっています。う〜ん、ちょっと想定していなかった展開です。

まぁブレグジット合意そのものが経済的にさほどプラスにはならないので、ポンド買いが継続するかは微妙な気もしますが。ユーロに関しても、なかなか買われてこなかった経緯があるので、今後のインフレ・労働指標が強くなければ伸びきれない気はしますけどね。

あとは、米ドルが強い動きをした時にポンドとユーロがどうなるかですね。今日の2月シカゴPMI、明日の2月ISMの数字など、いよいよ2月の数字が出てきますから、これが強いと米ドルは一段高でしょう。それで、ポンドとユーロが崩れてしまい、円売りも終わるならドル円の上値も限定的でしょうが。

いずれにせよ、短期的にはポンドとユーロが引っ張る形でなかったはずの円売りが誘発されてますから、相場観を少し変えた方が良いかもしれません。もうちょっと上値余地はありそうなので、ギャンブル以外ではこれまで以上に押し目買い・ロングを意識した方が良いかもしれません。

円安の継続性を慎重に見極めつつ、押し目があれば拾いたい！

今日明日の米国の経済指標が強ければ一段高の流れではあるでしょうね。仮に弱くても決定打になる経済指標ではないので、これまでの雇用統計とインフレ指標の強さから利上げ3回という見通しは維持されやすそうです。となると、ドル円は136.00円レベルで下げ渋りそうです。

ドル円（日足）のチャート：外為どっとコム

流石にシカゴPMIが強いのか弱いのか、ISMが強いのか弱いのかを考えても仕方ないですからね。ストップロスを巻き込んで一段高ですが、ロンドンフィキシング（25時）前後へ向け月末のフローもありそうで高値で買うのは怖いです。押し目があれば拾っていく程度のイメージで見ています。

トレード戦略的には昨日と変わらずで、135.80〜136.00円レベルで軽めに拾って、ジリジリ下げてくるなら135.30〜135.50円レベルで追加、早めなら134.90円で損切り、遅くとも134.50円で撤退でしょう。

上値は200日移動平均線（137.185円）がターゲット、また抜けても日足ベースで138.00円のレジスタンスが立ちはだかることに。これらをあっさり抜けるなら1ドル＝140円の大台が十分視野に入ることになります。

とはいえ、繰り返している通り利上げ織り込み回数が3回→4回になるハードルはそれなりに高く、ポンドやユーロ買いによる円売り誘発がないと厳しいように思います。

ポンドドル（日足）のチャート：外為どっとコム

ポンドドルは反発していますが、1.245ドルレベルでダブルトップを形成しており、この水準を抜けるまではなかなか悩ましいですね。最近の米国指標は強いですから、今後の米経済指標で上値が抑えられるパターンは十分ありそうです。

ただ、売りの勢いは無くなってきていますし、以前から繰り返している通り、ポンドは（ユーロもですが）歴史的な低水準ですから、最終的に買いが勝ることでしょう。

短期的には、4時間足で見ると1.204〜1.205ドルレベルが底となっていますので、まずはここを割らなければ短期的な上昇トレンド継続という認識で良いと思います。逆にあっさりこのレベルを割るようなら、ポンド買いも一時的という認識になりそうです。

円売り復活、継続するかどうか、というのが目先の焦点ですね。まぁまた日銀金融政策決定会合が3月9〜10日の日程で行われますから、日銀の政策転換期待が高まれば、今の円売りは短命に終わる可能性も十分あるので、悩ましい状況が続きそうです。

いずれにせよ、難しい時はトレードしないのも1つです。有名トレーダーの多くが今の相場で死にかける中で、基本的に指標ギャンブルしかしない地蔵のアライさんはノーダメですからね。確信が持てない時に動きても仕方ないですからね。今後もしばらく地蔵モードではありますが、指標ギャンブルするチャンスがあればやろうかなと。う〜ん、来週の雇用統計で…。

まずは取り急ぎこんなところで。それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。記事の応援・拡散リツイートや、お得なキャンペーンを多数やっていますので、ブログのバナーを活用して口座開設いただけるとやる気もアップしますので、どうぞよろしくお願いします。

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