警戒していたRBNZ（ニュージーランド準備銀行）の利上げはなく、オアRBNZ総裁も「国内の物価圧力は想定通り緩和」「インフレ機体が低下していることに安心感」とし、将来的な利上げの可能性が下がっていることを示唆する満点な内容。

利上げなしよでお仕置きのNZドル円。 pic.twitter.com/3AhvUXSX2q

— ゆきママ (@pawhara_arai) February 28, 2024

最近、利上げあるかもしれんで上がってきたNZドルに加え、1月のCPI（消費者物価指数）が下振れした豪ドルは叩き売られるという流れ。となると、結局は消去法的に米ドルが押し出されてという、為替は相変わらずの展開となりました。

また、株価に目を向けると、今日の日経平均は中国を中心としたアジア全面安にもかかわらず、日経平均は底堅く推移。月末のリバランス売りが入るも、相変わらず浅い調整で押し目が入って崩れない。また、上値の重い大型株からシフトする形で、中小型グロースも物色される流れでした。

まぁ明日の注目の米1月PCEコア・デフレーター（個人消費支出のインフレ指標）の発表が予定されていますし、それに向けた思惑もあるというか、様子見な雰囲気な中で、トータルではややリスクオフの円高・株安という流れになっています。

てな感じで、今後のトレード戦略について少し解説していきますので、よろしくお願いします。

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上値追いの勢いは減速！一旦大きな調整を挟む可能性が高まる

やや不穏な値動きですね。月末のリバランスが意識される中で、かなり底堅い値動きを保っているので基本的に問題ないとは思いますが、明日は米PCEコア・デフレーターの発表。

そして、来週は週末にメジャーSQ（オプションの強制決済日）に米雇用統計もあります。あとは、3月は日銀・金融政策決定会合にFOMC（米連邦公開市場委員会）も予定されているということで、なんやかんや乱高下しそうな雰囲気はあるのかなと。

日経225CFD（日足）のチャート

まぁここまで調子良く資金を増やしてきた方は、一旦ポジションを利食いするなどして下げに備えた方は良いかもしれませんね。先ほど39,000円ラインを試し、一旦は大台割れ回避したものの、反発もさほど強いわけではないですからね。40,000円突破は少し遠のきつつある印象。まずは明日のPCE見極めでしょうか。

39,000円レベルを割り込むと、心理的にも一旦利食いが入って調整が本格化する可能性が高まるでしょうし。38,500円ぐらいから買い戻して、38,000円割れてくると調整が一段と加速しそうですから、その場合は底を確認して入りたい。それでも、36,000円レベルでは全ブッパで気絶。上昇トレンドそのものが崩れる可能性は低いと考えています。

ナスダック100CFD（日足）のチャート

米国株は明らかに上値が重たくなっていて、明日の米PCE（個人消費支出）が予想を下回ってインフレ緩和からの金利低下という材料でもなければ、なかなか上値は見込めない雰囲気ですね。ナスダックは18,000ポイントから上へ行けませんし、S&P500も史上最高値を更新して以降、5,000ポイント前後でモミ合いとなっていますからね。

明日の材料次第ではありますが、日柄調整が必要そうな値動きになっていますので、慌てて買う必要はなさそう。今の高めでポジを減らして調整に備えるのがベターか。特に明日の米PCEが予想を上回る強い数字になった場合、絶好の調整下落材料になるでしょうし。

というわけで、ナスダックは軽く2割ぐらいのポジを持ちつつ17,500ポイントぐらいを目安に買い増していけば良いでしょう。17,000-17,200ポイントレベルでは、全ブッパして気絶したい。

まぁ比較的順調に稼いできた人は多少利食いして、日本株でもポジションは4-5割ですかね。米国株は、ちょっと上値が抜けていきそうな雰囲気がやや遠のいたので、3割ぐらいに減らしておきたい。これから買う場合は、日本株なら3割ぐらいで資金7割の余裕残し。米国株は2割ぐらいまででしょう。デイトレ的にはこんな感じです。

もちろん、NISAなどでポジションを作っている場合は、ガチホでOK。買い増すタイミングだけ待っていたただければと思います。とにかく、上昇トレンドが崩れるというよりは、どこで調整するかの問題だけですから、弱気になる必要は全くないです。大きく下げたらしっかり買いましょうということで。

1ドル＝151円台への発射台はできあがるも上値の重たい状況も継続しそう

ドル円はいよいよ151円台への準備は整いつつあるのかなと。明日の米PCEの数字が予想を上回った場合、金利高で一段高、1ドル＝151円台に乗せるでしょう。一方で、そうなると株安でリスクオフの円高もそれなりにありますから、ドル高の限界感がある中で上値もそこまで軽くないというのが現実でしょうか。

今日の通貨強弱見ると、完全にドル高・円高なのだな。NZドルは利上げナシよで完全お仕置きモード。
まぁ株安も加わって、ややリスクオフ（回避）といった感じ。明日のPCEの数字で雰囲気は変わるかなと。

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— ゆきママ (@pawhara_arai) February 28, 2024

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ドル円（日足）のチャート

で、通貨強弱を見ても分かるように、ドル円はドル高・円高で膠着模様となっています。まぁ先週・先々週と買われ続けてきたNZドル・豪ドルが売られた影響で、米ドルの方が強いので小じっかりですが。

米国の景気自体がまだまだ強いので、米ドルが大崩れというパターンは考えにくく、受け皿となる通貨が出てくるかどうか次第ですからね。そういった意味で、しばらくドル円は堅調でしょう。

明日のPCEが強くても弱くても、ドル円の流れそのものに変化はないと思いますが、151円台に行くとすれば、やはり強い数字が出たパターンでしょうね。絶対的な日米金利差から、よほどの株安にならない限り円高も限定的なわけで。逆に弱いと、日米金利差縮小でやや下値余地が生まれそうです。

とりあえず、明日発表のPCE次第なのでトレードは難しいというか、ギャンブルになってしまいますが、それでも150.00円レベルの大台節目では底堅さを見せているので、なんだかんだ150.10-150.30円でお試しロングは悪くない戦略でしょう。損切りは、150.00円割れの149.90円想定。粘るのであれば149円台で追加して、21日移動平均線（149.494円）割れで損切り。

久々にドル円ロングしてみたのだ！ pic.twitter.com/CogV2dsEgG

— 往復びん太＠FXアライ軍 (@araisanfx) February 27, 2024

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